iPhone・iPadの「ズーム」機能を使いこなす完全ガイド
iPhoneの画面の内容が見づらいと感じたら、ディスプレイ全体または一部を拡大できる「ズーム」機能が役立ちます。文字やアイコンなどの要素が大きく表示されるため、視認性が大きく向上します。
目の疲れや加齢など何らかの理由で視力が低下している方にとっても、iPhoneやiPadのアクセシビリティ機能である「ズーム」は心強い味方になります。この記事では、ズーム機能の基本的な使い方から応用的な設定まで詳しく解説します。
iPhone・iPadの画面でズームを有効にする方法
以下の手順で、画面の内容を拡大表示できます。
- 設定アプリを開き、アクセシビリティをタップします。
- ズームを選択し、ズームのスイッチをオンにします。画面がすぐに拡大されます。



ズーム中の移動・スクロール方法
ズームを有効にした後は、3本指でダブルタップするだけで、ズームのオン/オフを切り替えられます。これにより画面の拡大・縮小が行えます。また、サイドボタン(またはホームボタン)を3回押してズームを切り替えられる「アクセシビリティショートカット」を設定することも可能です(設定方法は後述します)。
画面が拡大されている状態でも、普段どおり1本指でスクロールできます。
ただし、拡大された領域内を移動したい場合は、3本指で任意の方向にドラッグしてください。または、画面上の「ズームコントローラ」を利用するのも便利です。
iPhone・iPadでズームコントローラを使う方法
3本指でのドラッグが使いにくいと感じる方には、「ズームコントローラ」がおすすめです。この機能を有効にすると、画面上に仮想ボタンが表示され、それを操作して拡大画面内を自由に移動できます。ズームの解除も簡単になり、各種設定への素早いアクセスも可能です。
設定手順は以下のとおりです。
- 設定を開き、アクセシビリティをタップします。
- ズーム > ズームコントローラの順に選択します。
- コントローラを表示をオンにします。
画面にジョイスティックのようなグレーの仮想ボタンが表示されます。これをドラッグすると、拡大画面内を移動できます。
さらに、シングルタップ・ダブルタップ・トリプルタップの動作を好みに合わせてカスタマイズしたり、カラーやアイドル時の不透明度のオプションでコントローラの見た目を変更したりすることもできます。
フォローフォーカスとスマートタイピング
「フォローフォーカス」を有効にすると、選択中の項目や入力中のテキストが自動的に追従表示されます。ただし、この状態で文字を入力すると、テキストを入力するたびに画面がテキストエリアへジャンプし、次の文字を入力するには再びキーボードへ移動し直す必要があります。
この不便さを解消するのがスマートタイピングです。有効にすると、キーボードが表示される際に自動的に「ウィンドウズーム」へ切り替わります。その結果、テキストなどの要素は拡大表示されつつ、キーボードは通常サイズのままになるため、入力操作と入力内容の確認を同時に快適に行えます。


その他のズーム設定
Appleはズーム機能に関連して、さまざまなコントロールや調整項目を用意しています。ぜひ確認しておきましょう。
- キーボードショートカット: iPadやiPhoneに外付けキーボードを接続している場合、ショートカットキーでズームを操作できます。
- ズームフィルター: 拡大時の画面の見た目を変更する機能です。「反転」「グレースケール」「グレースケール反転」「低光量」の中から最も見やすいものを選べます。フィルターを使用しない場合はなしを選択します。
- 最大ズームレベル: スライダーをドラッグして、1.2倍(最小)〜15倍(最大)の範囲で拡大率を設定できます。
- ズーム領域: 「フルスクリーンズーム」では画面全体が拡大されます。一方「ウィンドウズーム」では、ウィンドウ内の選択した部分だけが拡大されます。ウィンドウは端に指を置いて動かせば移動でき、ズームメニューのレンズをリサイズをタップすればサイズ変更も可能です。メニューに表示されない場合は、領域を選択からウィンドウズームを選んでください。
ズームメニューを素早く表示して使う方法
設定でズームを有効にした後、3本指で画面をトリプルタップするとズームメニューが表示されます。画面がすでに拡大されているかどうかにかかわらず表示されるのが特徴です。ズームメニューでは、拡大/縮小、領域を選択、レンズをリサイズ、フィルタを選択、コントローラを表示などのオプションに加え、ズームレベルを調整するスライダーも利用できます。

iPhone・iPadで拡大率を素早く調整する方法
これは画面の内容を瞬時に拡大・縮小できる、非常に便利なジェスチャーです。3本指で画面をダブルタップし、指を離さずにそのまま上下にスライドすると、拡大・縮小できます。慣れるまで少し練習が必要ですが、一度覚えれば素早く快適にズーム操作ができるようになります。
また、前述のとおり3本指でトリプルタップしてズームメニューを表示し、スライダーで拡大率を調整する方法もあります。
アクセシビリティショートカットにズームを追加する方法
ズームなどアクセシビリティ機能を頻繁に使うなら、アクセシビリティショートカットに登録しておくとワンタップで呼び出せて便利です。手順は以下のとおりです。
- 設定を開き、アクセシビリティをタップします。
- 一番下にあるアクセシビリティショートカットをタップします。
- ズームがオンになっていない場合はオンにします。
- 線(三)アイコンを使えば、チェック済みショートカットの並び順を入れ替えることもできます。
- 使用する際は、Face ID搭載iPhoneではサイドボタンを3回クリック、その他のモデルではホームボタンを3回クリックします。表示されたメニューでズームをタップすると、オン/オフを切り替えられます。



なお、上記の手順でショートカットに登録した機能が1つだけの場合、サイドボタンやホームボタンを3回クリックしてもメニューは表示されず、その機能が直接オン/オフされる点に注意してください。
サイドボタンやホームボタンを素早く押すのが難しい場合は、押す速度の要件を緩めることができます。設定 > アクセシビリティ > サイドボタン(またはホームボタン)の順に進み、低速または最も遅いを選択しましょう。
iPhone・iPadでズームをオフにする方法
この機能が不要になった場合や、誤って有効にしてしまった場合は、以下の手順でオフにできます。
- iPhoneの設定 > アクセシビリティの順に進みます。
- ズームをタップし、ズームのスイッチをオフにします。
画面がすでに拡大されている状態だと操作しづらいため、3本指でドラッグして画面内を移動することを忘れないでください。
まれにデバイスがフリーズして操作できない場合は、iPhoneやiPadの強制再起動を試してみてください。
MacやPCを使ってズームをオフにすることもできます。手順は以下のとおりです。
- 適切なケーブルでiPhoneまたはiPadをパソコンに接続します。
- macOS Catalina以降のMacではFinderを開きます。macOS Mojave以前のMac、またはWindows PCの場合はiTunesを開きます。
- FinderまたはiTunesで自分のデバイスを選択します。
- 一般タブからアクセシビリティを設定をクリックし、ズームのチェックを外してOKをクリックします。すぐにiPhoneやiPadの画面が通常表示に戻ります。

ズーム機能でiPhone・iPadをもっと快適に
ここまで読めば、この便利な機能について知っておくべきことはほぼすべて把握できたはずです。ズーム機能を活用すれば、文字がどれほど小さくても、ボタンがどれほど押しにくくても、iPhoneやiPadの画面を快適に見て操作できます。
さらに、iPhoneやiPadにはズーム以外にも、デバイスを最大限に活用するための便利なアクセシビリティ機能が数多く搭載されています。ぜひいろいろと試してみてください。
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