Macの連絡先をバックアップ・復元・整理するための簡単な手順
Macの「連絡先」アプリは、メール、メッセージ、カレンダーなど、さまざまなアプリに情報を供給する重要な存在です。連絡先を正確に保っておけば、日々の作業がぐっとスムーズになります。丁寧な整理と確実なバックアップが生産性を維持する鍵となり、クラウド同期によってすべてのデバイスで情報を共有できます。
そのためには、Mac上で連絡先を整理し、iCloud経由でiPhoneやiPadなどのiOSデバイスへ変更内容を反映させるのがベストです。この記事では、Macの連絡先を整理・バックアップする方法と、iCloudから復元する方法まで、実用的なテクニックを詳しく解説します。
連絡先アーカイブの書き出し
まず最初にすべきことは、連絡先のローカルコピーを作成しておくことです。iCloudは過去30日間の変更履歴を保持していますが、何らかの変更を加える前にスナップショットとして保存しておくのが、最も信頼できるバックアップ方法です。
すべての連絡先は「連絡先アーカイブ(Contacts Archive)」というファイルに書き出せます。このファイルは.ABBU形式で、連絡先データがすべて含まれています。この手順により、後から行う変更はすべてMacローカルに完全にバックアップされることになります。
連絡先がiCloudに保存されているか確認したい場合は、「このMac内」グループを開き、移行したい連絡先を「iCloud」グループへドラッグしましょう。以降、連絡先アプリへの変更ごとに、30日間保持される復元ポイントがiCloud上に作成されます。
重複した連絡先の整理
macOSやiOSでは、多くのアプリやサービスに連絡先への書き込み権限を与えることができます。その結果、不要な連絡先エントリが大量に蓄積してしまうことがあります。また、iPhone購入時にSIMカードから取り込んだ連絡先情報が、iCloudによって統合されているケースもあるでしょう。
まずは、同じ友人が何件登録されているかを確認し、重複エントリを削除することから始めましょう。Appleはこの作業をとても簡単にできるようにしています。「カード」メニューを開き、「重複項目を探す…」を選択してください。表示されたポップアップで「マージ」をクリックすると、重複エントリが統合されます。
変更内容を見直し、本当に重複している項目だけが統合されたことを確認してください。確認できたら次のステップへ進みましょう。
不要な連絡先を素早く削除
次に、もう連絡先に必要のない相手のカードを探して削除していきます。FacebookやGmailなどでは一括インポートが可能なため、メールも電話もメッセージも送ったことのない相手が大量に登録されていたりしがちです。
少なくとも、iOSの拡張機能以前の時代に作られた「Evernote風の共有用メールアドレス」のようなエントリは残っているはずです。削除は簡単で、名前を右クリックして「削除」を選ぶだけです。
こうした削除だけでもリストはかなり見やすくなりますが、次は連絡先カード自体に保存されているデータを見直していきましょう。
連絡先カードの編集
現在では携帯番号はMNPで引き継げるため、自分や友人の電話番号が変わることはあまりありません。しかし、仕事関係の連絡先や勤務先の電話番号・メールアドレスなどには、不要なデータが残っている可能性があります。
各連絡先を順番に開いて、登録内容を確認しましょう。削除が必要な余分なデータを見つけたら、「編集」ボタンをクリックします。フィールドを削除したい場合は、赤いボタン(−)を押してください。注意点として、削除時には確認ダイアログが表示されず、即座に消えてしまいます。完了をクリックする前に、必ずダブルチェックしましょう。
逆に情報を追加したい場合は、カード左側の「+」ボタンをクリックすれば、追加したいフィールドを選択できます。せっかく各エントリを確認しているのですから、Siriで発信したい相手のふりがな(読み仮名)を登録しておくのもおすすめです。
iCloudからの復元
もし意図しない変更をしてしまった場合でも、データを取り戻せる可能性があります。冒頭の手順で連絡先アーカイブを作成していれば安心ですが、iCloudでも直近30日間の変更はカバーされています。ただし、バックアップは1日に1回程度しか作成されないようなので、同日内の変更はひとつのバックアップにまとめられる点に注意しましょう。
このバックアップにアクセスするには、WebブラウザでiCloud.comにログインします。ホーム画面で「設定」をクリックし、次のページの一番下までスクロールすると、「詳細」の下に「連絡先を復元」というオプションが表示されます。
リンクをクリックすると、日付ごとにラベル付けされた復元ポイントの一覧がポップアップに表示されます。戻したい日付を選んで「復元」をクリックしましょう。「現在の連絡先がすべて上書きされます」という警告が表示されますが、現状の連絡先もアーカイブされるため安心です。そのまま「復元」をクリックして続行します。
次にMacがiCloudと同期されると、連絡先が以前の状態に戻っているはずです。
アーカイブからの復元
iCloudを使用していない場合でも、冒頭で作成した連絡先アーカイブが役立ちます。「ファイル」メニューから「読み込む…」を選択し、事前に作成したアーカイブファイルを見つけて開いてください。
既存の連絡先をアーカイブの内容で置き換えるかどうかを確認するポップアップが表示されます。「すべて置き換える」をクリックすると、すべての連絡先がアプリに読み込まれます。
iCloudを使っている場合は、iCloudの最終同期データによって読み込みが上書きされる問題が発生することがあります。iCloudで連絡先を同期しているなら、前のセクションで紹介したiCloudからの復元方法を使う方が確実です。
定期的なメンテナンスと整理
連絡先の管理にどれほどの時間をかけるかによりますが、定期的に「連絡先」アプリを見直す習慣をつけるのがおすすめです。「環境設定」では新規連絡先の基本テンプレートを編集できるため、新しいカードを追加する際の時間短縮にもなります。
「連絡先」アプリは少し地味な印象があるかもしれませんが、MacでのFaceTime、メール、メッセージの管理において今なお中核となる存在です。
あなたのワークフローにとって欠かせないのに、意外と評価されていないMacアプリやユーティリティはありますか? ぜひコメント欄でお知らせください。
画像クレジット: apdesign/Shutterstock
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