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iCloudはハッキングされる?乗っ取りの手口5選とアカウントを守る徹底対策

Appleユーザーなら、何らかの形でiCloudを利用している方がほとんどでしょう。人気のクラウドストレージサービスであるiCloudは、大切なファイルのバックアップ先として幅広く活用されています。他のApple製品と同様、iCloudは高いセキュリティ性で知られています。しかし残念ながら、それでも個人のアカウントがハッキングされる可能性はゼロではありません。

ハッカーがやるべきことは、実のところパスワードを突き止めることだけです。

そして、日頃の注意を怠っていれば、これは決して難しい作業ではありません。本記事では、iCloud経由でiPhoneのデータがハッキングされる仕組みと、Appleアカウントを守るための具体的な対策を詳しく解説します。

iCloudがハッキングされる5つの手口

iCloudはハッキングされる?乗っ取りの手口5選とアカウントを守る徹底対策

ハッカーがパスワードを盗み出すために使う手法は数多くあります。ここでは、特に発生しやすい5つの手口を紹介します。

1. フィッシング攻撃

フィッシングサイトとは、巧妙な偽装によってパスワードを盗み出すことを目的としたウェブサイトのことです。

正規のサイトをそっくりそのまま再現することで、これを実現します。例えば、iCloud.comと見分けがつかないほど精巧な偽サイトに遭遇することがあるかもしれません。そこでアカウント情報を入力すると、その情報を受け取るのはAppleではなくハッカーなのです。

聞き覚えがある方もいるかもしれませんが、2014年に大きな話題となったセレブのiCloud写真流出事件も、実はフィッシング攻撃が原因でした。フィッシングサイトは、Googleの検索結果やスパムメールの中に紛れ込んでいることが少なくありません。

対策: 機密性の高いアカウント情報を入力するサイトにアクセスする際は、必ずURLを直接入力するか、ブラウザのブックマークからアクセスしましょう。さらに、SSL証明書の有無といった安全の兆候も確認してください。URLが「HTTP」ではなく「HTTPS」で始まっているかどうかが一つの目安になります。

2. 悪意のあるアプリ

悪意のあるアプリは、iPhoneやiPadからパスワードを盗み出すために使われることがあります。Appleはマルウェアに非常に厳格な姿勢をとっており、App Storeの審査にも力を入れています。しかし、Google Playストアと同様、マルウェアに感染したアプリが審査をすり抜けてしまうケースは稀に存在します。

デバイスが脱獄(ジェイルブレイク)されている場合、リスクはさらに高まります。脱獄したiPhoneでは、ほぼどこからでもアプリをインストールできるようになります。そして、それこそがハッカーにとって好都合な状況なのです。

対策: App Store以外の場所からアプリをダウンロードしないこと。また、App Storeから入手した場合でも、アプリに付与する権限(パーミッション)には常に注意を払いましょう。

3. マルウェアに感染したパソコン

Apple製以外のデバイスでiCloudアカウントを使用すると、新たな脅威への扉が開くことになります。Apple製品でマルウェアが発見されることはまれですが、Windows搭載のPCについては同じことは言えません。

例えば、キーロガーやリモートアクセストロイの木馬(RAT)は、iCloudにログインした瞬間にパスワードを盗み出すために使われます。

対策: 信頼できるパソコンのみを使用し、強力なアンチウイルスソフトが導入されていることを必ず確認しましょう。

4. 暗号化されていない公衆Wi-Fi

公衆Wi-Fiホットスポットの4分の1は暗号化されていないと言われています。こうしたネットワークに接続すると、iCloudアカウントは次の2つの方法で危険にさらされます。

1つ目は「中間者攻撃(Man-in-the-Middle Attack)」です。ハッカーが、デバイスに入力されたパスワードがiCloudサーバーに届く前に傍受します。

2つ目は「セッションハイジャック」です。iCloudアカウントへのログイン状態を維持するためのCookieが盗まれ、攻撃者が別のデバイスからあなたのアカウントにログインできてしまうのです。

いずれの攻撃も、第三者があなたのアカウントを乗っ取るために利用し得ます。

対策: 暗号化されていない公衆Wi-Fiホットスポットは使用しないこと。加えて、信頼できる提供元のVPNの導入も検討しましょう。VPNは通信データを暗号化し、個人のセキュリティを大きく強化してくれます。

5. 脆弱なパスワードと秘密の質問

iCloudはハッキングされる?乗っ取りの手口5選とアカウントを守る徹底対策

アカウント設定時に十分な注意を払っていなかった場合、これもアカウントが悪用されやすい大きな要因となります。ハッカーは、iCloudのパスワードや秘密の質問に対して繰り返し総当たり攻撃を仕掛けられる専用ソフトを使用しています。

まず、彼らはiCloudアカウントのメールアドレスを特定します。複数のウェブサイトで同じメールアドレスを使い回していれば、これは非常に簡単です。そのうちの1つのサイトで情報漏洩が起きるだけで、あなたのメールアドレスは永久に流出してしまうのです。

その後、ソフトウェアを使ってパスワードの推測プロセスを自動化します。

「自分のアカウントなんて誰も狙わない」と思うかもしれません。それは概ね正しいのですが、ハッカーが使うツールは、数千ものランダムなアカウントを一度に標的にすることを容易にします。

対策: 推測されにくい強固なパスワードを設定すること。秘密の質問の内容は慎重に選ぶこと。可能な限り、Apple IDに関連付けたメールアドレスを他のサイトで使い回さないこと。

iCloudがハッキングされたかどうかを見分ける方法

ハッキングの目的によっては、本人がまったく気づかないうちに第三者がiCloudアカウントへアクセスしていることもあり得ます。

しかし多くの場合、いくつかの典型的な兆候が現れます。以下のポイントに注目しましょう。

  • 知らないデバイスからアカウントにログインされた、あるいはパスワードが変更されたことを通知するAppleからのメールが届いた
  • パスワードが突然使えなくなった
  • アカウント情報が勝手に変更されている
  • Appleデバイスがロックされた、または「紛失モード」に設定された
  • iTunesやApp Storeに身に覚えのない購入履歴がある

iCloudがハッキングされた場合の対処法

iCloudはハッキングされる?乗っ取りの手口5選とアカウントを守る徹底対策

iCloudがハッキングされた疑いがある場合は、以下の手順に従って迅速に行動しましょう。

  1. まずiCloudアカウントへのサインインを試みます。できない場合は、パスワードのリセットや、秘密の質問によるアカウントのロック解除を試みてください。
  2. サインインできたら、直ちにパスワードを変更します。その際、必ず強固なパスワードを選ぶようにしましょう。
  3. iCloudアカウントにクレジットカードが登録されている場合は、サイバー犯罪者に不正請求を起こさせないよう、できるだけ早くカード会社に連絡して利用を停止します。
  4. アカウントに関連付けられたすべての情報を確認し、変更されていた箇所を更新します。このタイミングで、秘密の質問が簡単に推測されないものになっているかも併せて見直しましょう。
  5. iCloudアカウントの不正アクセスが心配なら、問題の発端は関連付けられたメールアドレスにある可能性もあります。そのメールアカウントにも侵入の痕跡がないか確認し、必要であればパスワードを変更してください。
  6. まだ二要素認証(2FA)を利用していない場合は、この機会に必ず設定しましょう。不正ログインへの最も効果的な防御策の一つです。

今日からiCloudアカウントを保護しよう

iCloudは世界的に膨大なユーザー数を誇るため、ハッカーの格好の標的となっているのも無理はありません。人々が価値あるファイルを保管する場所には、身代金目的でそのファイルを狙うハッカーが必ずつきものだからです。

弱いパスワードの使用や公衆Wi-Fiの頻繁な利用など、本記事で挙げたようなミスに心当たりがあるなら、被害者になる前に今すぐアカウントのセキュリティ強化に取り組みましょう。

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