iPadをテレプロンプターとして使う方法|おすすめアプリ・機材と読み方のコツ
iPadは驚くほど多用途なデバイスとして知られています。音楽編集から活火山頂上でのデータ収集まで、さまざまなシーンで活躍していますが、「テレプロンプター」としてはどうでしょうか。App Storeには台本を自動スクロールさせてテレプロンプターのように使えるアプリが多数存在しますが、実はそれだけでは解決策の一部にすぎません。
この記事では、iPadをテレプロンプターとして活用し、プロ並みのクオリティの動画を撮影する方法を、実践的なヒントとあわせて詳しく解説します。
まず必要なのはもちろんiPad本体です。テレプロンプターアプリと台本をインストールしておきましょう。アプリの準備ができたら、次のステップはDSLRカメラやビデオカメラに取り付けるプロンプター装置を購入(または自作)することです。この装置があれば、カメラを正面から見つめながら台本を読めるため、視聴者とのアイコンタクトを保ち、自信に満ちた印象を与えることができます。
ただし、このプロンプター装置がセットアップ全体で最も高額になる可能性があります。200〜500ポンド(約3万〜9万円)を投じる前に、よく検討することが大切です。自作という選択肢もありますが、映像にプロンプターの反射が写り込んだり、光漏れで台本が読めなくなったりといったトラブルが起きがちです。小さな予算での自作はなかなか上手くいきませんでした。
装置を購入してカメラに取り付けたら、いよいよ録画開始です。この記事のアドバイスに従えば、プロ並みの仕上がりに近づけるはずです。
iPadにおすすめのプロンプターアプリ
最初に決めるべきは、どのテレプロンプターアプリを使うかです。App Storeには意外なほど多くのプロンプターアプリが並んでおり、その多くは似通った機能を提供しています。しかし、単なるテキストスクロール以上の魅力を持つ、際立ったアプリもいくつか存在します。
例えば「Teleprompter Pro」。6.99ドルと決して最安値ではありませんが、競合アプリにはない独自の機能を備えており、iPhoneとiPadの両方で使えるユニバーサルアプリである点も魅力です。

「Teleprompter Premium」も有力な候補です。台本の新規作成や既存スクリプトの読み込み、スクロール速度の微調整、テレプロンプター装置向けの文字反転など、基本機能は他のアプリと同等です。さらに注目したいのが、Apple WatchとBluetoothキーボードへの対応です。Watchやキーボードからワイヤレスでスクロール速度を操作できるため、特に小規模な撮影体制では、録画中の貴重な時間を大幅に節約できます。機能を試してみたい方向けに、無料のLite版も用意されています。
また、Teleprompter Proの開発者が手掛けた「Voice Teleprompter」も過去に使用しました。基本機能はほぼ同じですが、ひとつ非常に便利な違いがあります。iPadの内蔵マイクで「話している/話していない」を検出し、それに合わせてプロンプターを自動制御するのです。文末で間を取るとスクロールが止まるため、自分の読み上げペースに合わせやすくなります。

iPadにおすすめのテレプロンプター機材
プロンプター装置は(iPadとカメラを除けば)最も費用のかかる部分になり得るため、購入は慎重に判断しましょう。例えば「Autocue Starter Series iPad Lite Teleprompter Package」は550ポンド(約9万円)と高額ですが、ワイド対応のプロンプターフード、DSLR用マウントシステム、iPad用マウントプレート、放送品質のプロンプターガラスが一式そろっており、録画時にクリアな映像を実現します。価格は張るものの、優れた選択肢と言えます。
筆者らが実際に使用したのは、Amazonで購入できる「ForestAV iPad Teleprompter kit」です。Autocue製のほぼ半額となる245ポンド(約4万円)でありながら、十分に満足できる結果をもたらしてくれます。「反射率と透過率の完璧なバランスを、歪みなしに実現するよう設計された」高品質のプロンプターガラスを採用し、アルミ製フライトケースが付属するため持ち運びにも便利です。
セットアップには5〜10分ほどかかります。三脚は付属しないため別途購入が必要ですが、そのクオリティを考えれば245ポンドの価格は十分に納得できるものです。
プロンプターを読むときのコツ
機材が揃えば、組み立ては比較的簡単です。メーカーの説明書に従って、iPadとカメラを所定の位置にセットしましょう。ただし、いざ本番に挑む前に、プロンプターを読む際に役立つ3つのコツをお伝えします。
コツ1:最適なスクロール速度を見つける
まず最重要なのが、自分に合ったスクロール速度を見つけることです。ぴったりの速度にたどり着くまでには時間がかかるかもしれません。少しでも遅すぎたり速すぎたりすると、早口になってしまったり、文の途中でプロンプターを追いかけるために変な間が空いてしまったりと、視聴者にすぐ気づかれてしまいます。
コツ2:カメラとの距離を保つ
2つ目は、プロンプターとの距離をしっかり確保することです。私たちは常に最低3メートルは離れるようにしています。近いほど、原稿を読んでいることが露骨に伝わってしまうからです。距離が近いと、左右へ動く視線の動きが目立ちやすくなります。撮影環境に応じて最適な立ち位置を試し、床にガムテープなどのマーカーを貼っておくと、毎回同じ位置に立けて安心です。
コツ3:リラックスして自然に演じる
3つ目は、体の力を抜くことです。プロンプターに集中するあまり、撮影されていることを忘れ、友人や同僚と話すときのような豊かな表情や身振りが失われがちになります。手振りや表情で言葉に強調を加え、重要なポイントでは頭の動きも意識しましょう。4分間じっと直立してカメラを凝視し続けるのは不自然で、やはり原稿を読んでいることが伝わってしまいます。
以上が主なポイントです。自信を持って、一定のペースで読み進めること。そして何より大切なのは、撮影そのものを楽しむことです。
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