Excelで別シートの依存セル(参照先)をトレースする2つの方法
ワークシート上のあるセルが、他のシートのセルに依存しているかどうかを確認したいのに、その依存関係(参照先)をどうやってトレースすればよいかわからない——そんなお悩みをお持ちなら、この記事はまさにお役に立ちます。本記事では、Excelで別のシートにある依存セルをトレースする方法をわかりやすく解説します。それでは始めましょう。
Excelで別シートの依存セルをトレースする2つの便利な方法
ここでは、別のシートにある依存セルをトレースするための2つの効果的な方法を、実際の画面例とともに紹介します。サンプルとして、Sheet1にクラスの生徒の名前と年齢が入力されたワークシートを用意しました。

一方、Sheet2には、Sheet1の年齢データから算出した平均値・最大値・最小値が入力されています。

それでは、Sheet1のセルに対して、Sheet2側の依存セルをトレースしていきましょう。まずは最初の方法から試してみます。
方法1:「トレース依存」コマンドを使って別シートの依存セルを追跡する
「トレース依存」コマンドはExcelに標準搭載されている機能で、同じシート内だけでなく、異なるシート間の依存セルを調べる際にも非常に便利です。操作しやすいように、ここではSheet1を「Trace Dependent 1」、Sheet2を「Trace Dependent 2」にリネームして進めます。以下の手順に従ってください。
手順:
- 依存セルを確認したいセルを選択します。ここでは例としてセルC5を選択します。

- 次に数式タブを開き、「ワークシート分析」グループ内のトレース依存をクリックします。

- すると、C5から矢印が伸び、下図のようなアイコンを指しているのが確認できます。

- この矢印にマウスポインターを合わせてダブルクリックすると、「ジャンプ(Go To)」ダイアログボックスが表示されます。

- ダイアログには、セルC5の依存セルが「Trace Dependent 2」シート上に3つあることが表示されています。具体的にはC5・C6・C7の3つです。
- 移動したい参照先を選択してOKをクリックします。

- これで、選択した依存セルへ自動的にジャンプできます。この例では「Trace Dependent 2」シートのC5に移動しました。

- この方法を使えば、依存セルが別のシートにあっても、ブック内のどのセルについても依存関係を確認できます。
- ぜひ他のセルでも試してみてください。
方法2:VBAコードを実行して別シートの依存セルを追跡する
VBAコードを使って依存セルをトレースすることも可能です。作業の前に、Sheet1とSheet2をそれぞれ「VBA 1」「VBA 2」という名前に変更しておきましょう。コードを実行するには、以下の手順に従います。
手順:
- Windowsの場合はAlt+F11(Macの場合はOpt+F11またはFn+Opt+F11)を押してVBE(Visual Basic Editor)を開きます。開発タブからVisual Basicを選択しても開けます。

- 挿入タブから標準モジュールを選択します。

- 下図のような新しいウィンドウが表示されます。

- そこに、以下のVBAコードを貼り付けます。
コード:
Sub Trace_Dependents_Another_Sheets()
'依存セルを表示するコマンドを追加
Selection.ShowDependents
'矢印は参照元を表示しない
ActiveCell.NavigateArrow TowardPrecedent:=False, ArrowNumber:=1, _
LinkNumber:=1
End Sub

- 「VBA 1」シートでセルC5を選択し、図のように再生(▶)ボタンをクリックするかF5キーを押してコードを実行します。

- すると、C5の依存セルへ自動的に移動します。下図の例では、「VBA 2」シートのセルC5にジャンプしています。

- 次に「VBA 1」シートに戻ると、方法1で見たトレース矢印がここにも表示されていることがわかります。同じ要領で、すべての依存セルを確認しながら順番に移動することができます。

覚えておきたいポイント
- トレース矢印を消したい場合は、「ワークシート分析」グループ内の矢印の削除をクリックします。

- なお、今回紹介した2つの方法は、同一シート内の依存セルをトレースする場合にもそのまま使えます。
まとめ
今回は、Excelで別シートの依存セルをトレースする2つの方法を解説しました。「トレース依存」コマンドを使えば直感的に参照先をたどれ、VBAを使えば自動化も可能です。この記事がお役に立てたら、ぜひ友人にもシェアしてください。ご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く回答いたします。Excelに関する興味深い記事をもっと読みたい方は、Exeldemyもぜひご覧ください。
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