バーチャルメールボックスとは?その仕組みと導入すべき理由を徹底解説
バーチャルメールボックス(仮想メールボックス)とは、アメリカ国内のどこでも使える実在の郵送先住所を提供してくれるサービスです。
海外から米国限定配送の商品を購入したい国際ショッパーにとって大きなメリットがあるのはもちろんですが、すでに米国内に実際の住所を持っている人にとっても、意外なほど多くの利点があります。
バーチャルメールボックスとは?
バーチャルメールボックスとは、あなた宛てのすべての実物郵便物を受け取って管理してくれるサービスのことです。
主な機能を簡単にまとめると、以下のようになります。
- どこに住んでいても変わらない、単一の米国実住所を持つことができる
- 郵便物が届くと、封筒や荷物の外観をスキャンしてくれる
- 届いた郵便物のスキャン画像を確認し、シュレッド処理・保管・転送のいずれかを指示できる
- サービスによっては、開封して中身をスキャンしてくれる場合もある
- 届いた小切手を米国の銀行に郵送で入金依頼できる場合もある
これらの機能は、米国内に実際の郵便住所を持っている人にとっても、さまざまな新しい可能性をもたらしてくれます。
デジタルノマドがバーチャルメールボックスを活用する方法
旅行記者や世界中を飛び回る経営幹部が、何週間も家を空けている間、郵便物をどう管理しているのか不思議に思ったことはありませんか?
USPS(米国郵政公社)では、公式サイトのフォームから申請すれば郵便物の取り置きを依頼できます。
ただし、この取り置きは一度に30日間まで。それ以上の期間が必要な場合は、長期の郵便転送サービスへの切り替えが必要になります。
デジタルノマドや出張の多いビジネスパーソンにとって、USPSの郵便転送のオン・オフをいちいち切り替えるのは非常に面倒な作業です。
そんなときこそ、バーチャルメールボックスが真価を発揮します。空港でフライトを待っているときでも、アムステルダムの民泊施設に滞在中でも、場所を問わず自分宛ての郵便物を「受け取る」ことができるのです。
郵便受けに郵便物を溜め込んだり、USPSの取り置き設定を忘れずに切り替えたりするよりも、はるかに便利ですね。
さらに、一つの場所に1週間以上滞在する予定があるなら、重要な郵便物だけを現地に転送してもらうことも可能です。
バーチャルメールボックス業者は大量の郵便物を扱うため、割引運賃が適用されます。複数の荷物を一つの箱にまとめて発送してもらえば、送料をさらに節約することもできます。
アパラチアン・トレイルを半年かけてハイキングしても、ヒッチハイクでヨーロッパ横断しても、どこにいても届いた郵便物にアクセスできます。
それでは、今すぐバーチャルメールボックスに登録したくなるような、3つの核心的なメリットを見ていきましょう。
1. 郵便物の散らかりを解消できる
米国内に住んでいて頻繁に引っ越さない人にとっても、バーチャルメールボックスは非常に役立ちます。
NYUロースクールによると、米国ではダイレクトメール(ジャンクメール)だけで年間560万トンの紙とプラスチックが埋め立て地に捨てられているそうです。
「米国の平均的な世帯では、年間848通のジャンクメールを受け取ります。これは毎年1.5本分の木に相当し、全米の世帯を合わせると1億本以上の木が消費されている計算になります。」
郵便受けに届く無用な郵便物の山を処理するために、毎日貴重な時間を浪費しているかもしれません。
バーチャルメールボックスを使えば、そもそも郵便受けを開ける必要すらなくなります。
必要なのは、昼休みに数分間アカウントにログインし、届いた郵便物のスキャン画像に目を通して、それぞれを「シュレッド」か「保存」かワンクリックで判断するだけです。
多くのバーチャルメールボックスサービスでは、依頼すれば個別の手紙を開封して書類をスキャンしてくれます。
これにより、請求書や手紙などのデジタルコピーを入手でき、紙ゴミを処理する手間もなくなります。
また、ほとんどのバーチャルメールボックス業者は毎日何十万通もの手紙をシュレッド処理しているため、リサイクルのプロセスも効率化されています。
2. 時間の節約とセキュリティ向上を実現
バーチャルメールボックスサービスには、時間を節約できる場面が無数にあります。
- 届いた紙の小切手を銀行に転送して入金してもらえる(多くのサービスが対応)
- スキャンされた手紙を読んですぐに対応し、あとはシュレッドしてもらえる
- 郵便局に行ったり郵便受けを確認したりする時間が一切不要になる
- 贈りたいプレゼントを直接転送してもらい、荷物に触れることなく送付できる
- オフィス、通勤中、休暇中など、いつでもどこからでも郵便を確認できる
さらに、個人のセキュリティ向上にもつながります。
- 実物の郵便受けとは異なり、クレジットカード番号や明細書を盗まれる心配がない
- 興信所などがあなたの郵便受けを漁って情報を探ることができない
- 捨てた郵便物から機密情報を回収される「ゴミあさり」のリスクがない
- 同居人にあなたの個人宛て郵便の差出人を見られることがない
すべての郵便物を遠隔地に送り、訓練を受けた専門スタッフに処理してもらうことで、プライバシーをより確実に守ることができるのです。
3. 引っ越しのたびの住所変更が不要になる
USPSで実際の郵送先住所の変更手続きをしたことがあるなら、それがどれほど面倒かご存じでしょう。
USPSのウェブサイトからオンラインで転居手続きを行うと、12ヶ月間の郵便転送サービスが有効になります。
つまり、取引のあるすべての企業に新しい住所を伝えきるまでに、猶予は12ヶ月しかありません。
引っ越しの頻度が低ければ問題ありませんが、軍隊に所属していたり、転勤の多い会社に勤めていたりすると、本当に厄介な作業になります。
優良なバーチャルメールボックスサービスは、全国に拠点を持っています。
「ホームステート」としたい州を選んで実住所を受け取れば、もう二度と住所を変更する必要はありません。どれだけ頻繁に引っ越しても、どこへ引っ越しても関係ないのです。
おすすめのバーチャルメールボックスサービス5選
バーチャルメールボックスへの登録を検討しているなら、長年の実績がある次のサービスの中から選ぶのが安心です。いずれも良い選択肢となるでしょう。
いずれのサービスも、追加オプションの有無によって月額10〜40ドル程度の料金設定になっています。
1. US Global Mail【現在サービス終了】
US Global Mailは、最も歴史の長いバーチャルメールボックスサービスの一つで、特に海外移住者(米国出身の在外居住者)の間で人気がありました。
他の多くのサービスと同様、米国企業から商品を購入するために米国住所を必要とする国際ショッパーからも支持されていました。
提供されていた主なサービス:
- 米国内の実住所(私書箱ではなくストリートアドレス)
- 届いたすべての封筒・荷物のスキャン
- 開封スキャンサービス
- 世界のどんな住所への荷物転送にも対応
- 割引運賃の適用
2. iPostal1
iPostal1は、月間の受取件数に応じてUS Global Mailとほぼ同水準の料金体系を提供しています。
提供される主なサービス:
- 全米500以上のストリートアドレスから選択可能
- iPhone・Android両対応の無料モバイルアプリで郵便を確認
- 届いた封筒・荷物のスキャンと、無料2GBのクラウドストレージ
- 電話・FAXサービスも利用可能
- 銀行が郵送での入金に対応していれば小切手の入金代行も可
3. Anytime Mailbox
Anytime Mailboxは、全国410か所のストリートアドレスから好きな場所を選べるバーチャルメールボックスサービスです。
料金は業界でも最安値クラスで、他のサービスの約半分のコストで利用できます。
提供される主なサービス:
- 複数のデバイスからバーチャルメールボックスにアクセス可能
- 郵便物の開封および内容のスキャン
- 容量無制限の無料クラウドストレージ
- 封筒・荷物の転送
- 任意の銀行への郵送小切手入金
4. PostScanMail
PostScanMailは、上記のサービスとほぼ同等の機能を提供していますが、選択できる実拠点の数が少ないのが特徴です。住所の多くは大都市に集中しています。
料金は他のサービスよりやや高めで、月間の受取件数によって変動します。
提供される主なサービス:
- あらゆるデバイスからスキャン済みメールにアクセス可能
- 郵便物の開封・スキャンサービス
- 封筒・荷物の転送
- 実物の30日間無料保管
- スキャンデータを整理するためのオンラインメール管理フィルター
5. Traveling Mailbox
Traveling Mailboxはここで紹介するサービスの中ではやや割高ですが、月間で受け取れる郵便物の件数が他の多くのサービスより多いのが魅力です。
また、他のプランが基本プランを1ユーザーに制限しているのに対し、こちらは最大3ユーザーまで利用できます。「ジャンクメールフィルタリング」機能も備えており、ジャンクメールはスキャンされず、プランの件数にもカウントされません。
提供される主なサービス:
- 郵便物を開封してPDF形式でスキャン
- 世界中どこへの郵便転送にも対応
- EvernoteやBill.comなどの外部サービスとの連携
- 無制限のクラウドストレージ
- iPhone・Androidからのモバイルアクセス
- 郵送による小切手入金
自分に合ったバーチャルメールボックスを選ぼう
手頃な価格帯のサービスが揃っている今、旅行の頻度にかかわらず、バーチャルメールボックスは誰にとっても有益な選択肢と言えます。
紙の郵便がすぐになくなることは考えにくいですが、バーチャルメールボックスを使えば、実物の郵便物をデジタル形式に変換できます。利便性が高いだけでなく、普段のメールと同じように、やり取りの記録をウェブ上に保存しておけるのも大きな魅力です。
もしバーチャルメールボックスの料金が予算に合わない場合は、国際ショッパー向けの別の解決策もあります。海外へ無料で配送してくれるオンラインショッピングサイトのリストも参考にしてみてください。
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