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VMware Converterで仮想マシンを変換する方法を徹底解説

仮想化は、ソフトウェアのテストやデバッグ、同一デスクトップ上での複数OSの同時稼働、ハードウェアコストの削減、そしてシステムのモジュール性と効率の向上など、多くのメリットをもたらす優れた技術です。パワーユーザーにとっては、時間と費用を節約しながら、通常では手を出しづらいタスクにも挑戦できる強力な手段となります。仮想化とは、その名の通り仮想マシンを活用することであり、これらの仮想マシンは仮想ハードディスク上に保存されます。

しかし問題があります。各仮想化製品はそれぞれ独自のファイルシステム形式を採用しているのです。例えばVirtualBoxとVMwareを併用している場合、両者の作成する仮想マシンや仮想ハードディスクは互いに互換性があるとは限りません。では、仮想化製品ごとにオペレーティングシステムを何度も再インストールし直す必要があるのでしょうか。答えは「必ずしもそうではない」です。

仮想化の世界には、仮想マシンをネイティブ形式から他の形式へインポート・エクスポート・変換する際の柔軟性が十分に備わっています。本記事およびその続編シリーズでは、仮想マシンを素早く簡単に変換する方法をご紹介します。今回は、VMwareの強力なユーティリティであるVMware Converterを取り上げます。このツールを使えば、VMware仮想マシンをさまざまな形で操作でき、物理マシンを仮想マシンへ変換するP2V(Physical to Virtual)やその逆のV2V(Virtual to Physical)まで可能です。

変換プロセスの概要

本記事では、ESX/ESXiの固定サイズ仮想ハードディスク(flat vmdk)を、VMware Player、Server、Workstationで利用可能な仮想ハードディスクへ変換する手順を解説します。ESXまたはESXiサーバー上に仮想マシンを保持していて、それをVMware ServerやVMware Workstationで使いたい場面を想定してください。実は、そのままでは使用できません。

ESXとその他の製品はいずれもVMware製ですが、製品間にはいくつかの違いがあり、仮想マシンをそのまま持ち回って使うことはできない仕組みになっています。そこで必要になるのが変換作業であり、ここでVMware Converterが活躍します。

仮想化全般について詳しく知りたい方は、仮想化関連の特集記事も参考にしてください。特に以下の記事が役立ちます。

  • VMware Serverで仮想マシンをクローンする方法
  • ESXiで仮想マシンをクローンする方法

今回扱うのは、ESXiハイパーバイザー上にある20GBの事前割り当て型(縮小不可)仮想ハードディスクです。このディスクはヘッダーファイル(name.vmdk)とフラットファイル(name-flat.vmdk)で構成されており、これをVMware Player、Server、Workstationで完全に利用できる可変サイズの仮想ハードディスク(something.vmdk)へ変換します。変換の過程で、事前割り当てされていた未使用領域が解放され、イメージサイズが大幅に縮小されます。

まず、Converterをダウンロードしてインストールしましょう。ダウンロードにはユーザー登録が必要です。インストールが完了したら起動します。VMware ConverterはWindowsとLinuxの両方で動作します。本記事のスクリーンショットはWindowsマシンで撮影したものですが、参考として記事後半にopenSUSE 11.0環境でのスクリーンショットも掲載しています。

ステップ1:ソースの指定

Converterは多数の変換オプションに対応しています。主なものを紹介します。

稼働中のマシン(Powered-on machine)

ローカルまたはリモートで実際に稼働しているホストを指定できます。対応OSは各種Windowsのほか、Red Hat、SUSE、Ubuntuなどです。

VMware Infrastructure仮想マシン

ESX Server、ESXi、vCenter Serverに対応しています。

VMware Workstationおよびその他のVMware仮想マシン

このオプションは、ソース・変換先のどちらとしても最もよく使われるものの一つでしょう。PlayerからWorkstationまで、VMwareのデスクトップ向け製品ファミリー全体がサポートされています。

バックアップイメージまたはサードパーティ製仮想マシン

ここではVMware以外の製品群を選択できます。Microsoft Virtual PCやParallelsがサポート対象です。残念ながらVirtualBoxは見当たりませんでしたが、心配無用です。VirtualBoxとVMware間の変換については別記事で詳しく取り上げる予定です。

また、Acronis True Imageのバックアップもサポートされている点は見逃せません。ATIでシステムイメージを作成している方なら、そのイメージを仮想マシン上で試せる絶好の選択肢となります。ShadowProtectについても同様です。

仮想アプライアンス(Virtual Appliance)

最後のオプションは、事前設定済みの仮想マシンを指します。

今回はソースとして「VMware Infrastructure仮想マシン」を使用します。

VMware Converterで仮想マシンを変換する方法を徹底解説

ESXiサーバーに接続すると、変換可能な仮想マシンのリストが表示されます。

ステップ2:変換先の指定

先ほどと同様に5つの選択肢があります。ここでは変換先タイプとして「VMware Workstationまたはその他のVMware仮想マシン」を選択します。「Select VMware product」で該当する製品を選びましょう。筆者はVMware Server 1.xを使用しているため、これを選択します。最後に、変換後の仮想マシンの名前と保存先ディレクトリを指定します。

VMware Converterで仮想マシンを変換する方法を徹底解説

ステップ3:オプションの確認・編集

選択を終えると、ハードディスクの変換に加えて、Converterがどのような仮想マシンを生成しようとしているかを確認できます。警告アイコンが表示される場合がありますが、今の段階では無視しても構いません。ただし、変換完了後、ターゲットプラットフォームで初めて起動する前に、必ず仮想マシンの設定を見直しておきましょう。

例えば筆者のESXiマシンはRAM搭載量が多すぎて、ノートPCの総メモリ容量を超えていたため、調整して削減する必要がありました。また、複数CPUやハイパースレッディングに関する一般的な警告も表示されることがあります。

VMware Converterで仮想マシンを変換する方法を徹底解説

もう一つ確認しておきたいのが、「Data to copy」配下のハードディスク設定です。事前割り当て型のターゲットディスクを作成し、必要に応じて2GB単位のファイルに分割することも、動的拡張型ディスクを作成し、こちらも任意で2GB単位に分割することも可能です。

ステップ4:変換の実行

上記のオプションを確認すると、変換が開始されます。所要時間はCPU性能やネットワーク環境によって異なります。筆者の場合、20GBのディスクを3.3GBのディスクへ変換するのに11分かかりました。

VMware Converterで仮想マシンを変換する方法を徹底解説

ステップ5:動作テスト

最後に、新しい形式で仮想マシンを起動し、変換が問題なく完了したことを確認しましょう。これで作業完了です。とても簡単ですね。

重要な補足

これまで、Server上およびESXi上での仮想マシンのクローン作成方法をそれぞれ紹介してきました。しかし、コピーアンドペースト方式では、ServerからESXiへのクローン、あるいはその逆方向のクローンは行えません。Converterを使えば、この問題を次のように克服できます。

ケース1:ServerからESXiへのクローン

元記事で紹介したコピーアンドペースト方式を使い、ローカルに必要な数だけ仮想ハードディスクのコピーを作成します。その後、仮想マシンを変換してESXiへアップロードします。あるいは、1台だけコピーして変換し、ESXi側の方法でクローンを作成しても構いません。

ケース2:ESXiからServerへのクローン

上記と逆方向の手順になります。複数コピーを作成してから変換・ダウンロードするか、1台だけ作成して変換し、ローカルディスクに配置された段階でコピーアンドペースト方式により複数台を作成します。

Linuxでのスクリーンショット

お約束通り、KDE環境のopenSUSE 11.0にインストールしたVMware Converterのスクリーンショットを紹介します。メニューやオプション構成はWindows版と同一なので、前述のWindowsでの手順をそのままLinux環境に適用できます。

まとめ

VMware Converterは非常に使いやすく、かつ強力なツールです。仮想化環境の設計において大きな自由度をもたらし、セットアップの堅牢性や柔軟性、複数プラットフォーム間のディスク要件、フォーマットの非互換性などを気にする必要はありません。面倒な作業はConverterに任せて、本来の業務に集中できるのです。

次回の記事では、VMwareの仮想ディスク(vmdk)をAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)形式のAMIへ変換する方法を取り上げます。さらにその次の記事では、VirtualBoxとVMwareの関係について解説する予定です。

それでは、また!

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