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VMware Toolsのインストール方法を徹底解説!Windows/Linuxゲスト対応チュートリアル

この記事では、仮想マシンにVMware Toolsをインストールする方法を解説します。VMware Toolsを導入することで、ゲストOSのパフォーマンスが向上し、VMware製品が提供する高度な機能を活用できるようになります。

一見すると簡単な作業に思えますが、実際には多くのユーザーがここでつまずいてきました。読者の方々から相談のメールをいくつも受け取ったことをきっかけに、このチュートリアルを執筆することにしました。

本記事はVMware ServerおよびVMware Workstation製品に対応しています。ホストOSの種類は問いません。LinuxゲストとWindowsゲストの両方について、インストール手順を実演します。

次回の記事ではVirtualBoxとGuest Additionsについて取り上げる予定です。仮想化についてさらに詳しく知りたい方は、サイト内の仮想化関連記事をぜひ一通りご覧ください。それでは始めましょう。

WindowsゲストへのVMware Toolsのインストール

この手順を試す前提として、VMware ServerまたはVMware Workstationのインストールと設定が完了しており、WindowsゲストOSも正常にインストール済みであるものとします。それでは、ゲストOSを強化していきましょう。手順はとても簡単です。

VMware(Server)コンソールのメインメニューから「VM」→「Install VMware Tools」を選択してください。

すると、ゲストOS側でインストールウィザードが起動します。これは通常のWindowsアプリケーションのインストールとまったく同じ要領です。「Install」をクリックし、画面の指示に従って進めるだけです。インストールが完了したら、システムを再起動しましょう。

再起動後、システムトレイ(タスクバー右下)を確認してください。VMwareのアイコンが表示されていれば、VMware Toolsが正常に動作している証拠です。これで完了です。

LinuxゲストへのVMware Toolsのインストール

以下の手順は、「Installing Linux Mint – Full tutorial」という記事の内容をもとにしています。同チュートリアルの3ページ目と4ページ目に詳細な手順が記載されています。そこではToolsのインストール方法だけでなく、インストール前に必要な準備(ソースのコンパイルが含まれるため、ビルド環境が必要です。ただし処理はすべて自動で行われます)や、インストール後の設定としてVMware Toolsをセッションの自動起動に登録してログイン時に立ち上げる方法まで解説しています。

なお、ここではLinux Mintを使って機能を紹介していますが、この手順はすべてのディストリビューションで通用するものです。

VMware Toolsのインストール手順

VMware Serverのファイルメニューから「VM」→「Install VMware Tools」を選択し、警告メッセージを「OK」で確定します。これにより、VMware Toolsのバイナリを格納した仮想CD-ROMドライブがマウントされます。

仮想CD-ROMには2つのファイルが収録されています。1つは拡張子「.rpm」、もう1つは「.tar.gz」です。「.rpm」はRed Hat Package Manager形式で、RedHat系ディストリビューション向けのパッケージです。Linux MintはDebian系なので、この形式はそのままでは使えません。とはいえ、たとえ使えたとしても、ここではアーカイブ(.tar.gz)を使用します。

まずはアーカイブを展開する必要があります。コマンドラインからでも展開できますが(別記事「Highly useful Linux commands & configurations」で紹介しています)、ここではGUIを使って操作してみましょう。

ファイルを右クリックして「Extract-To...(ここへ展開)」を選択します。

展開先を指定してください。

アーカイブの展開が終わったら、いよいよToolsをインストールします。この作業はコマンドラインから行う必要があります。まずターミナルを開きましょう。ターミナルのショートカットは、メニューの「System」配下にあります。

コマンドラインを開いたら、VMware Toolsのファイルがあるディレクトリへ移動し、インストールスクリプト(ウィザード)をローカルで実行します。以下のコマンドを使用します。

sudo ./vmware-install.pl

下の画像を参照してください。ちなみに、たまたま表示された気の利いたfortune(名言)にも注目です。

スクリプトは非常にシンプルで親切設計です。質問にはあらかじめデフォルトの回答が選択された状態で表示されるため、基本的にはEnterキーを数回押すだけで先へ進めます。ただし、各ステップの内容はきちんと目を通すようにしましょう。

ところが、途中である箇所で引っかかります。心配無用です。これは意図的に案内しているもので、このステップの目的は「インストールが失敗したように見えても、回避策はシンプルかつ迅速に実行できる」ということを示すことにあります。

エラーが表示される理由は、Linux Mintのデフォルト構成が、多くのLinuxディストリビューションと同様に、ソースのコンパイルに必要なパッケージをすべて含んでいないからです。不足しているパッケージをインストールしてから、VMware Toolsのインストールをやり直しましょう。

エラーメッセージをよく読むと、インストーラー自身が不足しているパッケージ(gcc、binutils、make、カーネルソース)と、それらの場所(インストールCD)まで教えてくれていることが分かります。つまり、インターネット接続が使えない環境でも入手可能だということです。

これは非常に重要なポイントです。実際の運用では、不足するモジュールがネットワークアダプターのドライバーであるケースもあります。幸いハードウェア付属のCDにソースが入っていれば入手できますが、同じ理由でコンパイル自体が失敗してしまうでしょう。インターネット接続がなければ、Synapticパッケージマネージャーでソースを探すこともできません。CDに収録されていなかったら、完全に行き詰まってしまいます。

不足しているツールは、コマンドラインでもGUIでも検索・インストールできます。両方の方法を紹介します。

コンパイルに必要なパッケージのインストール(GUI編)

まずSynapticを起動します(System → Package Manager)。

次に、不足しているパッケージを検索してインストール対象としてマークします。目的のパッケージが見つかったら、右クリックして「Mark for Installation(インストール指定)」を選びます。

すべてのパッケージのインストールが完了したら、VMware Toolsのインストールを再度実行します。今度はエラーが出ることなく、正常に完了するはずです。

変更を反映するには、Xセッションの再起動(Ctrl + Alt + Backspace)とネットワークサービスの再起動(sudo /etc/init.d/networking restart)を行うだけで十分です。不安であれば、マシンを再起動しても構いません。

重要なのは、VMware Toolsによって画面解像度を変更できるようになる点です。これこそが、今回の狙いの一つでした。再起動後には、通常サイズのデスクトップが楽しめるはずです。下部パネルが表示されていませんが、デスクトップの読み込み中にスクリーンショットを撮ったためですので、お気になさらないでください。

コマンドラインでまとめてインストールする方法

ちなみに、不足していたパッケージ群(gcc、binutils、make、カーネルソース)は、ターミナルで次の1コマンドを実行するだけでまとめてインストールすることもできます。

sudo apt-get install build-essential

下の画像を参照してください。

このことからも分かるように、コマンドラインは多くの場合、よりシンプルで高速です。恐れる必要はありません!

VMware Toolsをセッション起動時に自動実行する設定

最後に、VMware Toolboxの設定を行いましょう。このツールボックスを使うと、ホストとゲスト間で時刻同期、クリップボード共有、マウス移動の連携が可能になります。デフォルトでは自動起動しないため、手動で呼び出すか、セッションの自動起動に登録します。手動で起動する場合は、ターミナルで次のように入力します。

vmware-toolbox

あるいは、VMware Toolboxをセッションに登録しましょう。メニューから「Menu」→「Preferences」→「Sessions」を開きます。

「Startup Programs」タブには、現在登録されていて有効になっている全セッション共通のプログラム一覧が表示されます。ここが今回の設定箇所です。同じダイアログで「Current Session(現在のセッション)」や「Session Options(セッションオプション)」も設定できますが、それはまた別の話題です。

「Add」をクリックして、新しいスタートアッププログラムを作成します。

新しいエントリに名前(Name)(例:VMware Toolbox)、コマンド(Command)(コマンドへのパス)、そして任意でコメント(Comment)を入力します。コメントを添えておくと、自分や他の人が後からプログラムの用途を理解しやすくなります。

VMware Toolboxのパスは、インストール時に特に変更していなければ「/usr/bin/vmware-toolbox」です。よく分からない場合は、いくつかの方法でvmware-toolboxバイナリを探せます。

まず、ターミナルで「vmware」と入力し、Tabキーを2回押してみてください。PATH上にある「vmware」で始まるコマンド候補がすべて表示されます。PATHとは、システムがプログラムを探しに行くディレクトリの一覧のことです。

目的のコマンド(vmware-toolbox)が見つかったら、whichコマンドでインストール先を確認できます。

which vmware-toolbox

findコマンドやlocateコマンドでvmware-toolboxを検索することもできます。

cd /
find . -name vmware-toolbox

locateを使う場合は次のとおりです。

sudo updatedb <-- データベースを更新
locate vmware-toolbox

確認できたら、vmware-toolboxバイナリ(実行ファイル)へのパスを入力します。

マシンを再起動するか、Toolboxを手動で起動すると、VMware Tools Propertiesウィンドウが表示され、各種オプションを設定できるようになります。追加機能を活用するには、VMware Toolboxを常時起動させておく(多くの場合は最小化しておく)必要があります。

なお、「Scripts」と「Shrink」機能にはroot権限が必要です。

まとめ

WindowsでのVMware Toolsのインストールはごく簡単な作業です。一方、Linuxではそれなりに手間がかかります。しかし、必要な手順を把握していれば、所要時間はわずか5分程度です。

Linuxの観点から見ると、このチュートリアルはアーカイブの取り扱い、コマンドラインスクリプトの実行、build-essentialパッケージの導入、コンパイル、スタートアップセッションの設定といった技術も同時に学べる内容になっています。どれも日常的なコンピューティングで役立つ貴重なスキルです。

このチュートリアルが皆さんのお役に立てば幸いです。

それでは、また。

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