新しいテレビの画質を劇的に改善する、今すぐやっておきたい7つの設定
スマートテレビの新モデルは次々と登場し、それに伴って昨年モデルには大幅な値引きが行われます。小売店が倉庫のスペースを空ける必要があるからです。古くなったHDTVから4Kへの乗り換えを考えている方もいれば、SamsungやLGの新型OLEDモデルに惹かれている方もいるでしょう。
新しいテレビを買う理由は人それぞれですが、箱から出した直後の状態からでも、画質を大きく改善できる設定がいくつかあります。量販店の展示機のように彩度が高すぎる不自然な映像ではなく、バランスの取れた美しい色空間で楽しめるかどうかは、この初期設定次第と言っても過言ではありません。
始める前に準備しておくこと
まず、テレビの取扱説明書を手元に用意してください。残念ながら、同じ機能でもメーカーによって呼び名が異なることが多く、本記事では一般的な名称を紹介しますが、普段あまり読まないであろう説明書を確認する必要が出てくるかもしれません。rtings.comやAVSForumといった海外サイトも有益な情報源になります。
また、部屋の照明はすべて消しましょう。夜間、外部からの光が画面に入らない状態で調整するのが最も簡単です。明るい部屋向けの調整方法については後述します。
テレビのポテンシャルを最大限に引き出す7つの設定
1. 出荷時の画像モードを変更する
何よりも先に確認したいのが、工場出荷時に設定されている画像モードです。「標準」「ビビッド」「ダイナミック」「ブライト」など、派手な響きの名前が付いたモードになっている場合は変更が必要です。これらは最も正確さに欠けるモードで、明るい店舗で他のテレビと並べて展示されたときに目を引くように設計されています。
設定メニューの画像モード項目を探し、「シネマ」「ムービー」「キャリブレーション済み」あるいは「フィルメーカーモード」などに切り替えましょう。呼び名はメーカーごとに異なるため、説明書で確認してください。このモードでは彩度やシャープネスが抑えられ、細部まで描き込まれた映像になります。さらに、他の設定項目を最も自由に変更できるモードでもあり、まさに私たちが求めているものです。
2. シャープネスをオフにする
シャープネスは「0」または「オフ」以外に設定しないことをおすすめします。テレビのシャープネス機能は、実際の解像感を高めるのではなく、見た目上のシャープさを人工的に作り出すだけです。良くても細部のディテールを失わせ、悪ければノイズを発生させ、「テレビが故障したのでは?」と感じるほどの劣化をもたらします。まずオフにして映像を確認してみてください。機種によっては0〜10(100段階中)程度が最適な場合もあるので、実際に試しながら調整しましょう。
3. 省エネ機能をオフにする
省エネは大切ですが、映像体験を犠牲にしてまで行うべきではありません。新しいテレビで最初にオフにすべきは、省エネ設定です。
この設定は消費電力を抑えるためにテレビの輝度を下げますが、輝度が下がったままではHDR性能が十分に発揮されず、せっかくの機能が台無しになってしまう恐れがあります。メニューの奥深くに隠されていることも多いため、説明書で場所を確認してください。「省エネ」「エコセービング」などの名称で、一般設定・画像設定・システム設定のいずれかに格納されていることが多いです。
4. 「ソープオペラ効果」をオフにする
トム・クルーズも公認の問題、それが「ソープオペラ効果」です。彼はスクリーンで世界を救うだけでなく、私たちを悪いテレビ設定からも救おうとしているのです。
ソープオペラ効果とは「モーションスムージング」の別名です。ゲーマーなら、快適なプレイには60fpsが最低ラインだと知っているでしょう。テレビも同様で、ソース映像は29.97fpsまたは24fpsであるのに対し、テレビはその間に補間フレームを生成して60fps以上に引き上げます。しかしこの処理により、すべての動きが不自然に速く感じられ、実写映画なのに昼ドラのような安っぽい質感になってしまうのです。この名が付いたのは、昼のソープオペラ(メロドラマ)が60fps撮影の先駆けだったためです。
ほとんどのテレビは出荷時点でこの機能が有効になっていますが、早めにオフにすることをおすすめします。超リアルで速い動きが好みという少数派でない限り、あらゆる映像の鑑賞体験を損なうだけです。「モーションコントロール」「モーションスムージング」「TruMotion」など、「モーション」を含む名称で呼ばれています。
5. バックライト・明るさ・コントラストを調整する
これらの設定に手を付ける前に、まずrtings.comで自分のテレビを検索してみましょう。人気モデルであれば、レビューや評価はもちろん、キャリブレーション済みの推奨設定値が公開されているはずです。パネルには個体差がありますが、ゼロから始めるよりはるかに良い出発点になります。もちろん、自分の手で一から調整したい方は、白飛び・黒潰れ確認用のテストパターン動画(白基準と黒基準の2種類)を用意してください。
これらは標準的なテストパターンで、最も「クリッピング」(階調のつぶれ)が起きやすい最暗部と最明部を表示します。クリッピングとは、本来見えるはずの四角形が、キャリブレーション不良やパネル自体の不具合によって見えなくなる現象のことです。
まず、「黒を強化」「ダイナミックコントラスト」、バックライトの自動調整などに関わる機能をすべてオフにします。これらの設定にもそれぞれ役割がありますが、キャリブレーション中は無効にしておかなければなりません。
次に、白のテストパターン動画をできるだけ大きく表示します(全画面表示が理想)。テレビの設定を開き、白色レベルを調整する項目を探します。ここで厄介なのは、メーカー間で命名規則が統一されていない点です。多くは「明るさ(Brightness)」と呼びますが、機種によっては「バックライト」が白色レベルを担当し、「明るさ」がバックライトの実際の光量を指すこともあります。両方の設定がある場合は、どちらが実際に白色レベルを変化させるのかテストして確認しましょう。
テストパターンを表示しながら値を変更すると、251d〜255dの四角形が消えたり現れたりするのが分かるはずです。目標は、254dのボックスがかろうじて識別できる程度、理想的には周囲に溶け込む状態にすることです。見えない場合は、明るさ/バックライトを下げて調整します。
続いて暗部の番です。通常は「コントラスト」設定で調整しますが、メーカーによっては「明るさ」や「バックライト」が担当している場合もあります。
注意点として、PCを使って黒レベルのテストパターン動画をテレビに表示すると、16d以下がすべて見えてしまい、キャリブレーションが狂ってしまいます。PC以外のソースはリミテッドレンジ(限定色域)を使用するためです。スマートテレビ内蔵のYouTubeアプリやブラウザ、セットトップボックス、ゲーム機などを使って表示しましょう。そうすれば16dまでは均一な暗さになり、17dがかろうじて存在すると分かる程度になるはずです。
黒レベルを調整して17dが最初に見える四角形になったら、白のテストパターンに戻って白色が崩れていないか確認します。254dがかろうじて見える状態なら完璧です。そうでなければ、2つのテストパターンを行き来しながら、両方が推奨値に近づくよう微調整を繰り返します。
調整が終わったら、黒強化系の設定をオンに戻しましょう。白レベルと黒レベルのキャリブレーションが完了したら、前のステップでオフにした各種設定(黒強化、コントラスト強化、ローカルディミングなど)を有効にします。LEDテレビの場合、暗い背景の中にある明るい物体の周りのハローグロー(光のにじみ)を軽減できますし、HDR対応テレビであればHDR機能を活かすためにも必要です。
6. ゲームモードをオンにする(ゲーム機接続時)
ゲームモードを有効にすると、いくつかの重要な処理が行われ、ゲームプレイが快適になります。まず、ほとんどのポストプロセス(画像処理)がオフになり、一見画質が落ちたように感じるかもしれませんが、入力遅延が大幅に減少し、エイム操作が意図した通りに反応するようになります。オンライン対戦ゲームはもちろん、一瞬のタイミングが勝敗を分けるアクションゲームでも大きな違いを生みます。
ただし、ゲーム機の使用を検出して自動的に切り替えてくれる機種でない限り、ゲームを終えたら忘れずにオフへ戻しましょう。
7. ガンマ設定を視聴環境に合わせて調整する
テレビは設計段階で、真っ暗な部屋でテレビだけが光源という環境を想定して調整されていることがほとんどです。だからこそ、キャリブレーション後でも日中や照明をつけた状態だと、映像がぼんやり見えることがあります。
最後のステップは、視聴環境に合わせてガンマ設定を変更することです。工場出荷時は通常2.2に設定されています。2.0未満に下げるとハイライトが飛んだり影のディテールが失われたりするため注意が必要です。逆に2.4を超えると暗部が真っ黒につぶれ、明部だけが過剰に際立ってしまいます。時間帯や照明条件によって最適値は変わるので、一日を通して何度か確認しながら、自分の好みに合わせて調整しましょう。
まとめ
ここまでの手順を実践すれば、購入時の彩度過多な映像とは別物の、格段に美しい画質になっているはずです。さらに追求したい方は、キャリブレーションツールを購入して自分で調整するか、プロのキャリブレーターに依頼するのも一案です(費用は約500米ドル)。
いかがでしたか?これらの設定を試してみて、画質に変化を感じましたか?ぜひコメント欄でお知らせください。SNSでの議論も歓迎します。
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