毎日のPC作業が快適になる!今すぐ試したいAutoHotkeyスクリプト14選

AutoHotkeyは、単純な操作から複雑なタスクまで幅広くこなせる、Windows自動化ツールの中でも特に優秀な存在です。無料かつオープンソースで提供されており、独自のスクリプト言語を使って日々のWindows作業を自動化できます。「スクリプト言語」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実際は非常に扱いやすく、さまざまな便利なことが実現できます。
ここでは、筆者が特にお気に入りで日常的によく使っているAutoHotkeyスクリプトを紹介します。毎日の作業を少し楽にするヒントとして、ぜひ参考にしてください。
なお、本記事ではAutoHotkeyのインストールと基本設定は済んでいるものとして解説を進めます。また、コード内で;で始まる行はコメントである点に注意してください。
1. 隠しファイルの表示・非表示を切り替える
隠しファイルには隠されている理由がありますが、自分のPCであれば、エクスプローラーの設定画面を開いてチェックボックスを操作するという手順を踏まずに、ワンタッチで表示を切り替えたい場面もあるはずです。
そのためのスクリプトは少し長めですが、一度設定してしまえば快適です。
^F2::GoSub,CheckActiveWindow
CheckActiveWindow:
ID := WinExist("A")
WinGetClass,Class, ahk_id %ID%
WClasses := "CabinetWClass ExploreWClass"
IfInString, WClasses, %Class%
GoSub, Toggle_HiddenFiles_Display
Return
Toggle_HiddenFiles_Display:
RootKey = HKEY_CURRENT_USER
SubKey = Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
RegRead, HiddenFiles_Status, % RootKey, % SubKey, Hidden
if HiddenFiles_Status = 2
RegWrite, REG_DWORD, % RootKey, % SubKey, Hidden, 1
else
RegWrite, REG_DWORD, % RootKey, % SubKey, Hidden, 2
PostMessage, 0x111, 41504,,, ahk_id %ID%
Return上記のスクリプトではCtrl+F2で隠しファイルの表示を切り替えます。スクリプト冒頭の^F2の部分を書き換えれば、好きなキー組み合わせに変更可能です。
2. キーボードショートカットを変更する
Windows 10の標準ショートカットは十分使いやすいものの、人によっては操作しづらいと感じることもあります。たとえばタスクマネージャーはOSの中でも重要度の高いウィンドウですが、そのたびにCtrl+Shift+Escを押すのは面倒に感じる人も多いのではないでしょうか。
例として、このショートカットをよりシンプルなCtrl+Xに変更してみましょう。
^x::Send ^+{Esc}たったこれだけで完了です。構文の詳細や応用方法を知りたい場合は、Windowsショートカット変更の専用記事を参照してください。
3. Google検索ショートカットを作る
Googleは、あまり使われていなかったCaps Lockキーを検索ボタンに変えるという発想をChromebookで実現しました。同じ発想で、自分のPCでもCaps LockキーをGoogle検索キーとして活用できます。
次のスクリプトを使うと、テキストを選択した状態でCtrl+Shift+Cを押すだけで、自動的にGoogle検索が実行されます。
; Google Search highlighted text
^+c::
{
Send, ^c
Sleep 50
Run, https://www.google.com/search?q=%clipboard%
Return
}4. スペルミスを自動修正する
Windowsが登場して以来、スマートフォンは目覚ましく進化し、タッチスクリーンやオートコレクト(自動修正)機能を標準搭載するまでになりました。ならば、Windowsにもオートコレクトがあってもいいはずです。
AutoHotkeyの公式スクリプトリポジトリには、多くの人が犯しがちな典型的なスペルミスを数千件収録したオートコレクトスクリプトが公開されています。入力中のミスを自動的に直してくれるので、タイピングの精度が大きく向上します。
スクリプトはこちらからダウンロードできます。Ctrl+Aで全テキストを選択してコピーし、メモ帳に貼り付けて「AutoCorrect.ahk」という名前で保存しましょう。
5. 使っていないファンクションキーを有効活用する
F2(名前の変更)、F5(更新)、F11(ブラウザの全画面表示)以外、ファンクションキーをほとんど使わないという人が大多数ではないでしょうか。AutoHotkeyを使えば、遊んでいるファンクションキーに、Webページやアプリの起動など多彩な機能を割り当てられます。
たとえば筆者は、Snagit、Sublime Text、Photoshop、電卓、Thunderbirdなど、使用頻度の高いアプリの起動をファンクションキーに登録しています。
アプリを起動するには、以下のようなスクリプトを使用します。パス部分は、ご自身が起動したいアプリのものに置き換えてください。
;Launch Sublime Text F7::Run "C:\Program Files\Sublime Text 2\sublime_text.exe" return
6. よく見るWebページを素早く開く
お気に入りのアプリを起動するのと同じ要領で、よくアクセスするWebサイトを開く独自ショートカットも作成できます。たとえば筆者は、Ctrl+Shift+Tでお気に入りのニュースサイトを開くように設定しています。
以下のスクリプトで、好きなページを即座に開けるようになります。URLはご自身の用途に合わせて変更してください。
; Launch MakeTechEasier ^+t::Run "www.maketecheasier.com" ; ctrl+Shift+t return
同様の手順で、Ctrl(^)、Shift(+)、Alt(!)、Win(#)キーを組み合わせたオリジナルショートカットを自由に作れます。
7. お気に入りのフォルダをワンタッチで開く
Webページやアプリだけでなく、使用頻度の高いフォルダもシンプルなショートカットで開けます。たとえばダウンロードフォルダには何度もアクセスするので、次のようなスクリプトを登録しておくと格段に便利です。
ショートカットキーとフォルダのパスは、それぞれの環境や好みに合わせて自由にカスタマイズできます。
; Open Downloads folder ^+d::Run "C:\Users\Robert\Downloads" ; ctrl+shift+d return
8. エクスプローラーで一つ上のフォルダへ移動する
フォルダ内で作業していると、上位階層へ移動したい場面が頻繁にあります。以前のWindowsではBackspaceキーで移動できましたが、現在は閲覧履歴を戻る動作に変わっています。これはこれで便利ですが、小さな「上へ」アイコンをクリックするのは面倒です。そこで筆者は、マウスの中ボタンをクリックするだけで上のフォルダへ移動できるようにしています。
; Press middle mouse button to move up a folder in Explorer
#IfWinActive, ahk_class CabinetWClass
~MButton::Send !{Up}
#IfWinActive
returnお好みであれば、普段ほとんど使わないチルダ(~)キーに同じ動作を割り当てることも可能です。
; Press ~ to move up a folder in Explorer
#IfWinActive, ahk_class CabinetWClass
`::Send !{Up}
#IfWinActive
return
9. ショートカットで音量を調整する
マルチメディアキーを備えていないキーボードでも愛用している人は多いはずですが、音量調整ボタンがないのはやはり不便です。筆者は次のAutoHotkeyスクリプトで、システムの音量をキーボードからコントロールしています。
; Custom volume buttons
+NumpadAdd:: Send {Volume_Up} ;shift + numpad plus
+NumpadSub:: Send {Volume_Down} ;shift + numpad minus
break::Send {Volume_Mute} ; Break key mutes
return
10. ロックキーの初期状態を固定する
AutoHotkeyを使えば、キーボードのロック系キーの状態を恒久的に固定できます。たとえば「Num Lockは常にオン、Caps LockとScroll Lockは常にオフ」のように設定可能です。このシンプルなスクリプトは想像以上に役立ち、誤ってキーを押してもロック状態が変わらなくなるので安心です。
; Default state of lock keys SetNumlockState, AlwaysOn SetCapsLockState, AlwaysOff SetScrollLockState, AlwaysOff return
11. 無効化したCaps Lockキーを再設定する
Caps Lockを無効化した後は、Shiftキーとして動作するよう再設定すると活用幅度が上がります。以下のスクリプトで簡単に再設定できます。
; Caps Lock acts as Shift Capslock::Shift return
12. ごみ箱を素早く空にする
次のスクリプトを使えば、ごみ箱をワンタッチで空にできます。このシンプルなスクリプトのおかげで、マウスを操作してごみ箱を探す手間から解放されました。
; Empty trash #Del::FileRecycleEmpty ; win + del return

13. 特定のウィンドウを常に最前面に表示する
どのウィンドウにフォーカスがあっても、特定のウィンドウを常に手前に表示したいことがあります。たとえば表計算ソフトで作業中に電卓アプリを頻繁に使う場合、電卓が常に表の上に表示されていると非常に便利です。AutoHotkeyなら、わずか1行のコードでこれを実現できます。
; Always on Top ^SPACE:: Winset, Alwaysontop, , A ; ctrl + space Return
なお、このスクリプトは元々labnolによって公開されたものです。
14. AutoHotkeyを一時的に無効化する
AutoHotkeyで作成したショートカットが、特定のアプリと干渉してしまうことがあります。そんなときは、次のスクリプトでAutoHotkeyを一時停止できます。ショートカットを登録したくない場合は、タスクトレイのAutoHotkeyアイコンを右クリックして「Suspend Hotkeys」を選択するだけでも同じ効果が得られます。
; Suspend AutoHotkey #ScrollLock::Suspend ; Win + scrollLock return

ご覧のとおり、今回紹介したAutoHotkeyスクリプトはすべて基本的なものですが、確実に日々の作業を快適にしてくれます。こうした簡単な自動化にとどまらず、メールの自動送信、アプリ管理、Windowsタスクの自動化、スペルの自動修正など、より高度なことにも挑戦できます。
さらにWindowsの隠れた機能に興味がある方は、Windows 10のイースターエッグや隠し機能のまとめ記事もチェックしてみてください。OneDriveのタスクバーアイコンが消えてしまったときに復元するレジストリハックの記事も併せてどうぞ。
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