マイクのノイズを減らしてクリアな音声を録る方法【ハード・ソフト・編集の3ステップ】
マイクで通話や録音をするとき、背景ノイズに悩まされた経験はありませんか?この記事では、マイクのバックグラウンドノイズを減らし、より良い音質を手に入れるための実践的なテクニックを紹介します。オンライン会議、ゲーム中のボイスチャット、配信やナレーション録音など、あらゆるシーンで役立つ内容です。
ハードウェアの選び方からソフトウェアによるノイズ除去、録音後の編集テクニックまで、複数のステップに分けて解説します。最後まで読めば、マイクの音質を最大限に引き出す方法がきっと見つかるはずです。
まずはハードウェアから見直そう

本気で音質を追求したいなら、多少なりともマイクや機材への投資が必要です。とはいえ、必要なのはごくわずかな出費。たとえば定番の「Blue Snowball Ice」は50ドル(約7,000円)未満で購入できます。
さらに、Amazonでは10ドル前後でしっかりしたマイクスタンドやアームが手に入り、ポップフィルターも同程度の価格で揃います。これらを組み合わせれば、自分の声にフォーカスし、余計な音を拾いにくい環境を構築できます。
ただし、マイク本体だけ整えても十分ではありません。オフィスやゲーミングルームのレイアウトも見直しましょう。キーボードの打鍵音、マウスの操作音、その他の小さなノイズをマイクが拾わないよう、機材の配置を工夫することが大切です。
また、窓やドアを閉めて外の音の侵入を防ぐのも効果的です。同居人がいる場合は、録音中であることと静かにしてほしい時間帯をあらかじめ伝えておきましょう。
ソフトウェアで背景ノイズを除去する

可能な限りクリーンな音声を求めるなら、ソフトウェアを使って、自分の声以外の音をマイクが拾わないようにするという一手間を加えましょう。
その代表格が「ノイズゲート」です。あらかじめ設定したデシベル範囲内の音だけをマイクが拾う仕組みで、ファンの駆動音、外を走る車の音、隣の部屋での話し声などをカットするのに最適です。
ノイズゲートには万人共通の万能設定は存在しません。開く(オープン)しきい値と閉じる(クローズ)しきい値を調整して、自分の声は確実に拾いつつ、それ以外の音を遮断できるバランスを見つける必要があります。小さな声で話し始めたときに音声が途切れないようにも注意してください。
OBS Studioなどの一部のソフトには、マイクフィルター設定の中にノイズゲートが標準搭載されています。Windows 10全体で使えるシステムワイドな選択肢としては、以下の2つの人気ソフトがあります。
1つ目は「NoiseBlocker」。非常に使いやすいノイズゲートソフトで、フル機能版は9.99ドル、または1日1時間まで無料で利用できます。特定のノイズを学習してアクティブにブロックする機能も備えています。
もう1つは「NoiseGator」。完全無料で使えるのが魅力ですが、動作が不安定になったり停止したりする不具合が発生することがあります。設定したデシベル範囲外の音を録音しないゲートを作成できるツールです。
残念ながらNoiseGatorの開発はすでに終了しており、これらの問題が修正される見込みはありません。ただし、一度もトラブルなく快適に使っているユーザーもいるため、両方試してみて、自分に合った方を選ぶのがおすすめです。
録音後の音声をクリーンアップする
高品質な音声を録音するには、守るべき順序があります。第一歩は、ハードウェアの段階でできるだけクリーンで高品質な音を録ること。静かな環境を作り、マイクを正しくセットアップしましょう。
背景ノイズを最小限に抑え、はっきりと発声し、部屋の防音対策まで行えば、録音後の修正に悩むことはぐっと減ります。次のステップとして、NoiseGatorやNoiseBlockerといったソフトを使って、さらに背景音を軽減します。
それでも音声に不満が残る場合は、無料ソフト「Audacity」でクリーンアップしましょう。ここからは、声質を損なわずに音をできるだけきれいにするための手順を紹介します。
まず、Audacityを公式サイトから無料でダウンロードします。次に、録音を始める際は、話し出す前に必ず数秒間の無音時間を残してください。この無音部分を「ノイズプロファイル」として抽出することで、Audacityで残留ノイズを効果的に除去できます。
また、録音ファイルはできるだけ少数にまとめるのが理想です。できれば1本のファイルに収めることで、編集が楽になり、音量やトーンの一貫性も保てます。ミスした箇所は切り取って撮り直せばOKです。

準備ができたらAudacityを起動しましょう。[ファイル] > [読み込み] > [オーディオ] の順にクリックし、編集したい音声ファイルを選んで [開く] を押します。

ファイルを開いたら、背景ノイズの除去作業に入ります。まずタイムラインの冒頭部分をクリック&ドラッグして、無音状態の区間を選択します。これは話し始める前に録音しておいた無音部分で、上の画像のような波形になっているはずです。

続いて、上部ツールバーの [エフェクト] をクリックし、[ノイズの軽減](Noise Reduction)を選択します。

ポップアップウィンドウが表示されたら、無音部分が選択されたままの状態で [ノイズプロファイルを取得] をクリックします。

次に Ctrl+A で音声全体を選択します。再度 [エフェクト] > [ノイズの軽減] を開き、今度は全体が選択され、「軽減(Reduce)」が選ばれていることを確認してから [OK] をクリックします。これで背景ノイズが取り除かれます。
再生ボタンを押して必ず確認しましょう。声が大きすぎたり、音量レベルにムラがあったりする場合は、[エフェクト] > [コンプレッサー] を活用します。

上の画像は、一般的な話し声向けのコンプレッサー設定の目安です。全体として音量が小さすぎる、あるいは大きすぎると感じたら、[エフェクト] > [増幅](Amplify)で全体の音量を調整できます。
設定値は好みの音量によって変わりますが、一般的には±3〜10デシベル程度の増減で、聞きやすいレベルに収まるはずです。

編集が完了したら、[ファイル] > [書き出し] から、好きな形式で書き出します。デフォルトではMP3、WAVなど複数の形式が選べます。迷ったらMP3をおすすめします。
まとめ
マイクの背景ノイズを減らし、より良い音質を得るためのガイドは以上です。ここまで読み進めた方は、ハードウェア環境の改善方法、音質向上のためのソフト導入、そして録音済み音声の編集・クリーンアップ手法まで、一通りマスターできたはずです。
何かお困りの点や質問がある場合は、ぜひコメント欄でお知らせください。できるだけ早くお答えします。
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