Windowsでファイルを自動的に移動・削除・コピーする方法「Limagito FileMover」徹底解説
はじめに:ファイル管理自動化の決定版
以前、Windowsでのファイル管理タスクを自動化するプログラムをご紹介しましたが、残念ながらそのプログラムは非常に基本的なもので、最終更新は2005年までさかのぼります。さまざまなファイル管理タスクを柔軟にこなせるソフトウェアをお探しなら、「Limagito FileMover」をぜひチェックしてみてください。
無料版と有料版の違い
Limagitoには「FileMover Lite」という無料版が用意されており、基本的に移動ルールは1つに制限されます。異なるフォルダやスケジュール、ファイルタイプごとに複数のルールを設定したい場合は、1台PC向けエディションに200ドル以上を支払う必要があります。一般ユーザーにとっては高額に感じるかもしれませんが、企業やIT部門で業務用途に使うのであれば、十分に価値のある投資です。筆者がこれまで見てきた中で最も高度なファイルコピー・移動ツールと言えるでしょう。
インストール後の基本設定
インストールすると、その膨大な機能とオプションの多さに圧倒されるかもしれません。ファイルの自動移動・削除・コピーに関しては、ほぼ何でも実現できるプログラムです。さらに、HTTP、AWS、SQLデータベースなど、ローカル以外の場所にも対応している点が大きな特徴です。
まず、左上のチェックボックスで「Run @Startup(スタートアップ時に実行)」と「Run in System Tray(システムトレイで常駐)」にチェックを入れます。Windowsサービスとして実行したい場合は、システムトレイ常駐が不要になるため、上部の「Application Options」タブから「Export to Service」を選択しましょう。もちろん、この操作は移動ルールとそのオプションをすべて設定し終えた後に行うのがおすすめです。
Common Options(共通オプション)を理解しよう
設定を始める前に、重要な概念を1つ押さえておきましょう。「Common Options(共通オプション)」はすべてのルールに共通して適用される設定(無料版ではルールは1つのみ)で、「Rule Options(ルールオプション)」は作成した個々のルールごとに適用される設定です。この違いを理解した上で、実際の設定に進みます。
Common Optionsでは、スキャン間隔を設定できます。デフォルトは5秒に設定されており、ソースディレクトリが5秒ごとにスキャンされることを意味します。常時スキャンが必要ない場合は「Time Schedule」でスケジュールを組むことも可能です。また「Mail Setup」ではGmailなどのメールアカウントを登録でき、エラーや処理成功などのイベント発生時に通知を受け取れるようになります。さらに「Network Drive」ボタンからフォルダを追加すれば、ネットワークドライブのスキャンにも対応します。
Source Setup(ソース設定):フィルター機能の詳細
その下にあるのがプログラムの核心部分です。ここでソース(監視元)、宛先、そして想像できるあらゆるフィルターや設定を組み合わせます。まずはソース設定から見ていきましょう。
上部の「Source Setup」にはsource・common・backupの3つのタブがあります。「Win」ボタンをクリックしてWindowsディレクトリを選択するほか、FTP、SFTP、POP3などをソースとして指定することも可能です。「File Options」では、使用中のファイルを除外したり、ファイル名・ファイルサイズ・ファイル日付によるフィルタリングを設定したりできます。例えばPDFファイルだけを対象にしたい場合は、「Include Filter」の隣にある一番左の「FileName」ボタンをクリックします。
ファイル名フィルター
拡張子でフィルタリングするには、「*.pdf;」のように「*.ext;」の形式で入力し、「Add Filter」をクリックします。「Check Filename」の下のボックスは、入力内容がフィルターに一致すれば緑色に、一致しなければ赤色に変わるため、設定ミスを防げます。
ファイル日付フィルター
FileDateフィルターでは、特定の日付より古いファイルを選択し、フィルタータイプとして更新日時・作成日時・最終アクセス日時・最終書き込み日時から選べます。例えば「一定期間アクセスされていない古いファイルを自動的に削除したい」といったニーズにぴったりです。
ファイルサイズフィルター
FileSizeフィルターを使えば、サイズを基準にファイルを絞り込めます。「大きなファイルだけを別フォルダへ移動する」「100KB未満の不要ファイルを削除する」といった運用も簡単に設定できます。
Directory Options(ディレクトリオプション)
「Directory Options」では、サブディレクトリを含める、ベースディレクトリを除外する、サブディレクトリのスキャン深度を指定する(0で無限階層までスキャン)といった設定が可能です。さらに、ディレクトリ自体にも包含・除外フィルターを適用でき、どの階層レベルまでフィルターを反映させるかまで細かく指定できます。
CommonタブとBackupタブ
Source Setupの「Common」タブでは、コピーや移動の際にファイル名を変更することもできます。正規表現を活用した複雑なリネームルールにも対応しており、思い通りの命名規則を実現可能です。また「File Memory Database」オプションにチェックを入れると、移動・コピー・削除されたすべてのファイルの履歴が記録され、後から確認できるようになります。「いつどのファイルが移動されたのか」を把握する必要がある場合に非常に役立ちます。
「Backup」タブでは、ファイルの移動・コピー・削除と同時にバックアップを作成できます。必要に応じて活用してみてください。
Destination Setup(宛先設定)
続いて、ファイルを「移動」「コピー」「削除」のどれで処理するか、そしてどこに保存するかを指定します。宛先としてはWindowsディレクトリのほか、FTP/SFTPサーバー、さらにはメールサーバーまで選択できます。「Common I」タブでは拡張子の削除、ファイル名の大文字・小文字変換、リネームフィルターの設定などが行えます。
「Common II」タブにはロードバランシングとアクション履歴のデータベース保存に関するオプションが用意されています。「Crypto」タブでは、転送先ディレクトリへファイルを送る際に暗号化するよう設定できるため、機密性の高いデータを扱う環境でも安心です。
Verifyタブで転送結果を検証
「Verify」タブは、転送が正しく完了したかどうかを確認できる便利な機能です。検証結果をログファイルに出力したり、検証に失敗した場合に該当ファイルを削除したりする運用も可能です。
まとめ
Limagito FileMoverには、この記事で紹介した以外にも数多くの高度なオプションが搭載されています。本記事は全体像をつかむための入門ガイドとしてご活用ください。非常に完成度の高いアプリケーションであり、日常的にファイルの移動・削除・コピーを行っている方なら、フル版を購入してルールを自由に作成できるようにする価値は十分にあるはずです。
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