ソフトウェア
 Computer >> コンピューター >  >> ソフトウェア >> ソフトウェア

Windowsインストーラーパッケージ作成に役立つおすすめツール4選【無料・有料】

IT業界で長年コードを書いてきた経験から、数多くのWindows向けプログラムをリリースしてきました。そのたびに課題となったのが、Windowsインストーラーパッケージを作成するためのツール選びです。プログラムごとにスクリプトやDLL、セキュリティ設定など求められる要件が異なるため、複雑なニーズにも柔軟に対応できるツールは必須でした。

予算に余裕があり手厚いサポートが必要な場合は、多くの企業が採用する定番のInstallShieldを選ぶのが確実です。かつてVisual StudioやVisual FoxProに同梱されていた時代には、私たちもInstallShieldを常用していました。

しかし、Windowsインストーラーを作成できる優れたソフトウェアはInstallShieldだけではありません。本記事では、無料または低価格(InstallShieldよりはるかに安価)で試せる便利なユーティリティをいくつかご紹介します。

1. Nullsoft Scriptable Install System(NSIS)

オープンソースソフトウェアがお好みなら、Nullsoft Scriptable Install System(NSIS)は必見です。NSISはプロフェッショナルなインストーラー作成システムで、非常にシンプルなものから複雑なものまで、あらゆるWindowsインストーラーを作成できます。本体は小型ながら豊富な機能セットを備えており、インターネット経由での配布にも適しています。

名前のとおりNSISはスクリプトベースのため、あらゆる状況に対応できる複雑なロジックを自由に組み込めます。さらに初心者向けに、多数のプラグインや事前定義済みスクリプトも用意されているので安心です。

Windowsインストーラーパッケージ作成に役立つおすすめツール4選【無料・有料】

NSISのおすすめポイント

  • インストール・アンインストール・システム設定の変更・ファイル展開などが可能なWindowsインストーラーを作成できる
  • オーバーヘッドはわずか34KB!InstallShieldやWiseと比べて断トツの軽量さ
  • Windows 95からWindows 10まで、主要なすべてのバージョンのWindowsに対応した単一インストーラーを作成可能
  • ZLib、BZip2、LZMAの3つの圧縮方式に対応し、インストーラーパッケージを最大限に圧縮
  • 単にファイル一覧とレジストリキーを生成するだけの他ツールと異なり、スクリプト言語によってアップグレード、バージョンチェック、システム再起動、環境変数の変更、Windows APIへのアクセスなど多彩なインストール処理を実装可能
  • ユーザー入力や設定オプションを含むカスタムダイアログや、独自ウィザード画面の作成にも対応
  • インストーラーと連携できるプラグインで機能を拡張可能
  • Webインストールやインターネット経由のファイルパッチ適用をサポート

このほかにも、チェックサムによるインストーラーの自己検証、コンポーネント選択用のリスト表示・ツリー表示、自動インストール向けサイレントモード、スクリプト記述用のコードエディターなど、多彩な機能を備えています。

2. Advanced Installer

Advanced Installerには無料版があり、さらにインストーラーの複雑さに応じて段階的に価格の異なる有料版も複数用意されています。アップデート頻度が高く、動作も非常に安定しています。

よりプロフェッショナルな仕上がりを求め、サポート体制も重視するならAdvanced Installerが有力な候補になります。5つのエディションそれぞれの機能比較は公式サイトで確認できます。無料版でも十分な機能が揃っており、私たちの会社ではインストーラーの構成が比較的シンプルだったため、長らく無料版を使い続けていました。

Windowsインストーラーパッケージ作成に役立つおすすめツール4選【無料・有料】

独自機能「Installer Analytics」

Advanced Installerの特筆すべき機能がInstaller Analyticsです。これは、ユーザーがアプリケーションをどのようにインストール・利用・アンインストールしているかを把握するためのツール群です。ユーザーベースの規模をひと目で確認できたり、ユーザーがアプリをアンインストールする際にアンケートを表示したり、ユーザーのシステム情報や地理的な位置情報を取得したりできます。これらすべてを、モダンでおしゃれなWebインターフェース上で操作でき、実際に体験してみることも可能です。

Windowsインストーラーパッケージ作成に役立つおすすめツール4選【無料・有料】

また、Universal Windows Platform(UWP)で必要となる新しいAppX形式への再パッケージ化も簡単に行えます。コードの変更は一切不要で、無料のAppXコンバーターツールも提供されています。これらはほんの一例で、Advanced Installerは必要な機能をほぼ網羅しています。各エディションの全機能リストは公式サイトでチェックしてみてください。

Windowsインストーラーパッケージ作成に役立つおすすめツール4選【無料・有料】

3. Inno Setup

Inno Setupは1997年から存在する完全無料の高機能Windowsインストーラーです。豊富な機能を備えており、中程度の複雑さの要件を持つ中小企業に最適です。

Windowsインストーラーパッケージ作成に役立つおすすめツール4選【無料・有料】

Inno Setupの主な特徴

  • Windows 2000からWindows 10までの全バージョンに対応
  • 64ビット版Windowsへの64ビットアプリケーションのインストールをサポート
  • 配布しやすい単一EXEファイルの作成に対応
  • セットアップタイプのカスタマイズと、アプリケーションのアンインストールを完全サポート
  • ショートカット、レジストリエントリ、INIファイルの作成が可能
  • サイレントインストールに対応し、より高度なインストール処理にはPascalスクリプトエンジンを使用可能
  • 機能を拡張するサードパーティ製拡張機能が豊富

総じて、完全無料でありながら非常に使いやすい優れた選択肢です。InstallShieldやAdvanced Installerほどの高度なことはできませんが、基本的な要件はほぼすべてカバーしています。

4. WIX Toolset

WIX Toolsetは、Visual Studio 2012以降で動作する無料のWindowsインストーラー作成ツールセットです。最後に紹介するのは、学習コストが最も高いからです。非常に複雑なインストーラーを作成できますが、かなりの量のコーディングとコマンドライン操作が求められます。

Windowsインストーラーパッケージ作成に役立つおすすめツール4選【無料・有料】

WIX ToolsetはXMLベースのオーサリングモデルを採用しています。Visual Studioをお持ちでない場合は、WixツールやMSBuildを利用できます。MSI、MSP、MSM、MSTといったインストーラーファイルのビルドをサポートしており、Windows Installerの多数の機能にも対応しています。

まとめ

以上、Windowsインストーラー作成に使える、知名度と安定性の高いツールをご紹介しました。他にも優れたツールは数多く存在しますので、普段お使いのツールがあればぜひコメント欄で教えてください。

  1. Windows 11を再起動する5つの便利な方法まとめ

    何らかの理由で、PC上のWindows 11を再起動する方法を知っておきたい場面は多いはずです。Windows 11のアップデートをインストールし終えたときに再起動を求められることが多いですが、PCのトラブルを解決したい場合にも、再起動が必要になることがあります。 Microsoftが用意しているのは最も基本的な再起動方法だけです。しかし幸いにも、Windows 11 PCを再起動する方法は複数あります。この記事では、知っておくと便利な5つの再起動方法をわかりやすく紹介します。 Windows 11の再起動方法 1. スタートメニューから再起動 Windows 11 PCを再起動する最も基本的

  2. MacでWindowsのUSBインストーラーを作成する方法を徹底解説

    かつてはCDやDVDからしかWindowsをインストールできませんでしたが、現在ではUSBメモリを使ったインストーラーが主流になりつつあります。実は、少し工夫をするだけで、お使いのMacだけでもWindows用のUSBインストーラーを作成できるのです。 この記事では、その具体的な手順をステップバイステップで詳しく解説していきます。それでは早速見ていきましょう。 MacでWindowsのUSBインストーラーを作成する方法 Windows環境で起動可能なUSBインストーラーを作成したことがある方なら、一般的な流れをご存じでしょう。まずMicrosoftの公式ダウンロードページからWindowsのI