Windows 10のシステムイメージバックアップを作成する方法【完全ガイド】
Windows 10は、Windows 7以降でMicrosoftがリリースした中で最も安定性が高く使いやすいOSだと言われています。しかし、それでも何らかの深刻なトラブルに見舞われる可能性はゼロではありません。そのため、定期的(数ヶ月に一度程度)にWindows 10 PCの完全なシステムイメージを作成しておくことを強くおすすめします。
システムイメージを作成しておけば、OS全体を同じハードディスクにも新しいハードディスクにも復元できます。インストール済みのプログラムや各種設定もすべて含まれるため、障害発生時でも元の環境を素早く取り戻せます。
「PCを初期状態に戻す」機能だけでは不十分な理由
Windows 10には「このPCを初期状態に戻す(Reset this PC)」という新しい機能がありますが、これはシステムイメージバックアップほど万能ではありません。個人ファイルを保持するかすべて削除するかを選べるものの、いずれの場合もインストール済みのプログラムやアプリは失われてしまいます。
さらに重要なのは、この機能が使えるのは現在のハードディスクが正常に動作している場合に限られるという点です。ドライブが完全に故障してしまったら、「初期状態に戻す」機能自体にアクセスできず、復旧手段を失ってしまいます。
便利な機能であることは間違いありませんが、Windowsの状態やハードディスクの健康状態に関わらず復元できる、完全なシステムイメージを別途用意しておくべきです。
Windows 10でシステムイメージを作成する手順
サードパーティ製のバックアップソフトを使う方も多く、それも理にかなった選択です。無料のディスクイメージングツールの中には、Windows標準ツールよりも多くのオプションを備えた優れた製品がいくつもあります。実際、復元時にさまざまな理由で問題が発生することがあるため、複数のツールでシステムイメージを作り分けている方も少なくありません。
ここからは、Windows標準機能を使ったシステムイメージの作成手順を解説します。まず、Windows 10でコントロールパネルを開きます。なお、設定アプリの「バックアップ」画面に移動しても、現時点ではコントロールパネルの該当ページへのリンクが表示されるだけです。

コントロールパネルの表示方法を「小さいアイコン」または「大きいアイコン」に変更すると項目一覧が見やすくなります。そこから「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックしてください。

2つのバックアップ方式の違い
バックアップの作成方法は主に2通りあります。
- 「システムイメージの作成」(左側のリンク):システム全体のイメージを1回だけ作成します。
- 「バックアップの設定」(右端):システムイメージの作成に加えて、重要なファイルの定期バックアップもスケジュール実行します。

誤ってファイルを削除した場合に個別のファイルだけを復元できるため、「バックアップの設定」の利用をおすすめします。ただし、バックアップ先はコンピュータに接続された別の物理ディスクである必要があります。同じハードディスク内の別パーティションへバックアップしても、ディスクごと故障すれば意味がないからです。筆者のようにファイルをすべてクラウドに保存している場合は、システムイメージだけ作成する形でも構いません。状況に応じて判断しましょう。
バックアップ先の選択
「システムイメージの作成」をクリックすると、バックアップイメージの保存先を尋ねられます。選択肢は次の3つです。
- ハードディスク上(USBフラッシュメモリやテープは指定不可)
- 1枚以上のDVD
- ネットワーク上の場所
ここでは例として、システムに搭載されている別のディスクを選択します。

バックアップ対象ドライブの選択
次に、バックアップするドライブを選択します。デフォルトでは、システムパーティション」「回復パーティション」「EFIシステムパーティション」が自動的に選択されています。必要に応じて追加のドライブを含めることも可能です。

画面下部には、バックアップに必要な容量とターゲットディスクの空き容量が表示されます。内容を確認し、「バックアップの開始」をクリックすれば処理が始まります。

バックアップにかかる時間は、データ量やターゲットディスクの速度によって異なります。

システム修復ディスクの作成を忘れずに
バックアップが完了すると、システム修復ディスクを作成するかどうか尋ねられます。これは必ずその場で作成することを強くおすすめします。PCの起動に問題が発生した際、システムイメージを復元するにはこの修復ディスクが必要になるからです。

後から作成することも可能ですが、それはリスクを伴います。万が一に備えて、今すぐ作っておきましょう。
バックアップの確認方法と注意点
バックアップ完了後、「バックアップと復元」のダイアログ上にはシステムイメージに関する表示は特に現れません。しかし、バックアップ先のフォルダを開くと、「WindowsImageBackup」というフォルダが作成されているのが確認できます。

なお、このフォルダの中身を閲覧したり、サイズを確認したりすることはできません。フォルダはシステムが所有しており、管理者アカウントを含むどのユーザーからも読み取り・アクセスできない仕組みになっています。これは正常な動作なので、心配はいりません。
これでシステムのバックアップは完成です。より安全を期すために、別のツールを使ってもう1つバックアップを作成しておくのも良いでしょう。いざという時のために、今すぐ準備を始めてください。
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