ファイル拡張子とは?仕組みや変更・変換の方法をわかりやすく解説
ファイル拡張子(file extension)は、ファイル名の末尾にあるピリオド(.)以降の文字のことを指します。「ファイル接尾辞」「拡張子」などと呼ばれることもあります。
拡張子は、WindowsやmacOSなどのオペレーティングシステム(OS)が、そのファイルをどのプログラムに関連付けて開くべきかを判断するための重要な手がかりになります。
たとえば、myhomework.docx というファイルの拡張子は「docx」です。これはMicrosoft Wordに関連付けられた拡張子なので、このファイルを開こうとすると、Windowsは「DOCXファイルはWordで開くものだ」と認識し、自動的にWordを起動します。
また、拡張子はファイルの種類(ファイル形式)を示していることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。どのファイルでも拡張子の部分は自由に名前を変更できますが、それによってファイルが別の形式に変換されたり、中身が変わったりすることはありません。変更されるのは名前の一部だけです。
よく使われる拡張子の例としては、PNG、MP4、PDF、MP3、DOC、SVG、INI、DAT、EXE、LOGなどが挙げられます。
ファイル拡張子とファイル形式の違い
拡張子とファイル形式は、日常的には同じ意味で使われることが多いですが、厳密には異なる概念です。拡張子はファイル名のピリオド以降の文字列にすぎず、ファイル形式はファイル内のデータがどのように構成・整理されているかを指します。
たとえば、mydata.csv というファイル名の場合、拡張子は「csv」で、これはCSVファイルであることを示しています。このファイルを mydata.mp3 に名前を変更しても、スマートフォンで音楽ファイルとして再生できるわけではありません。ファイルの中身は依然としてテキストの行データ(CSVファイル)であり、圧縮された音声データ(MP3ファイル)ではないからです。
ファイルを開くプログラムを変更する方法
拡張子は、WindowsなどのOSが「どのプログラムでそのファイルを開くか」を判断するために使われます。多くの拡張子、特に画像・音声・動画形式でよく使われるものは、インストール済みの複数のプログラムで開ける場合がほとんどです。
1つのファイルを開けるプログラムが複数ある場合は、Windowsで好みのプログラムを指定して開くことができます。
もう1つの方法が、拡張子の名前を変更することです。たとえば、RTFファイルがWordPadで開かれるのを避け、代わりに常にメモ帳で開きたい場合は、ファイル名を file.txt に変更します。メモ帳はTXTファイルには対応していますが、RTFファイルには対応していないためです。
Windowsで拡張子を変更する方法はいくつかありますが、最も簡単なのは「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外して、ファイル名の後ろにある拡張子を表示できるようにすることです。そうすれば、拡張子を自由に書き換えられます。
手順は以下のとおりです。
- Win + R キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「control folders」と入力してEnterキーを押します。
- 「表示」タブを開きます。
- 「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外します。
- 「OK」をクリックして完了です。
macOSやLinuxは、Windowsとは少し異なる方法で拡張子を扱います。これらのOSは拡張子だけに頼らずにファイルの開き方を判断するためです。それでも、ファイルを開くプログラムを選択することは可能で、Macでは拡張子の表示・非表示を切り替えることもできます。
macOSでは、ファイルを右クリックして「このアプリケーションで開く」を選択すると、使用できるプログラムの一覧(デフォルトのアプリを含む)が表示されます。UbuntuなどのLinuxでは、ファイルを右クリックして「別のアプリケーションで開く」を選択します。
Macでファイルを閲覧しながら拡張子を表示するには、メニューバーの「Finder」メニューから「環境設定」を開き、「詳細」タブで「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックを入れます。
ファイルを別の形式に変換する方法
拡張子を書き換えるだけでは、ファイルの種類そのものは変わりません。Windows上でアイコンが変わり、あたかも形式が変わったように見えても、それは見た目の問題にすぎません。
ファイルの形式を本当に変更するには、両方の形式に対応したプログラムを使うか、専用の変換ツールを使って変換する必要があります。
たとえば、ソニーのデジタルカメラで撮影したSRF形式の画像を、JPEGのみアップロード可能なWebサイトに投稿したいとします。ファイル名を filename.srf から filename.jpg に変更しても、それは解決になりません。
SRFからJPEGに変換するには、両方の形式に完全に対応したソフトウェアを見つけ、SRFファイルを開いたうえで、JPG/JPEG形式で書き出すか保存する必要があります。この用途であれば、Photoshopのような画像編集ソフトが最適です。
必要な両方の形式にネイティブ対応したプログラムを持っていない場合は、ファイル変換専用のツールが多数公開されているので、それらを活用しましょう。
補足: Windowsでは、拡張子を含むファイル名全体の文字数に上限があります。ファイル名・拡張子・パスを合わせた合計文字数は260文字が上限ですが、Windows 10および11ではレジストリを編集することでこの制限を超えられます。
実行可能ファイルの拡張子に注意
一部の拡張子は「実行可能ファイル(実行形式ファイル)」に分類されます。これらのファイルは、開いて閲覧や再生をするだけのものではなく、プログラムのインストール、プロセスの起動、スクリプトの実行など、それ自体が何らかの動作を実行します。
このような拡張子を持つファイルは、コンピュータにさまざまな影響を与える可能性があるため、信頼できない提供元から受け取った実行可能ファイルは絶対に安易に開かないようにしましょう。
よくある質問
モバイルアプリのファイル拡張子は何ですか?
AndroidアプリにはAPK(Android Application Package)という拡張子が使われます。iOSアプリはIPA(iOS App Store Package)という拡張子を使用します。
MIMEとは何ですか?
MIME(Multipurpose Internet Mail Extension:多目的インターネットメール拡張)は、Webブラウザが適切な拡張子やプラグインでインターネット上のファイルを開けるようにするためのインターネット標準規格です。名称に「メール」という言葉が含まれていますが、電子メールだけでなくWebページにも使われています。
Zipファイルとは何ですか?
Zipファイルは、複数のファイルを圧縮してまとめたアーカイブ形式のファイルです。サイズの大きなファイルを1つの小さなパッケージにして転送・保存するために使われます。Zipはファイル形式の名称であり、同時に拡張子(ZIP)の名前でもあります。
ファイル拡張子を変更するにはどうすればいいですか?
ファイルをデフォルトのソフトウェアで開き、「ファイル」>「名前を付けて保存」を選択します。「ファイルの種類」または「フォーマット」のドロップダウンメニューから新しいファイル形式を選び、新しい名前を付けてハードドライブに保存します。
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