Googleマップのストリートビューを使いこなす8つの便利テクニック
地図アプリとして圧倒的な知名度を誇るGoogleマップ。しかし、その中にある「ストリートビュー」は、多くの人にとって「ちょっと面白いおまけ機能」程度に感じられているかもしれません。
実はそれは大きな誤解です。ストリートビューには、時間の節約や旅のストレス軽減、さらにはソファに座ったまま冒険気分を味わえるなど、実用的な活用方法が数多くあります。
この記事では、Googleマップ ストリートビューの特に役立つ8つの使い方を詳しくご紹介します。
1. 旅行先の事前下見に活用する
例えば、テネシー州のスモーキーマウンテンズへ家族旅行を計画しているとしましょう。ショッピング、ハイキング、グルメと魅力的なスポットはたくさんあるのに、どこが一番良いのかわからない——そんな経験はありませんか?
Googleのレビューやローカルガイドの評価を頼りにするのも一つの手ですが、せっかくなら実際に訪れる前に、その場所を「歩いて」確認してみてはいかがでしょうか。
やり方は簡単です。まずGoogleマップで訪れたい町を検索し、航空写真(サテライト)表示に切り替えて、店舗やレストラン、観光スポットが集まるエリアまでズームインします。次に、ストリートビューのアイコン(黄色い人形「ペグマン」)をドラッグして、見たい通りの位置に置きましょう。

通りに降り立ったら、矢印ボタンで道沿いに前後移動できます。画面をクリックしながらドラッグすれば左右を見渡して、現地で訪れられるスポットを事前にチェック可能です。

旅行で一番がっかりするのは、「ネット上の情報では素敵だったのに、現地に行ってみたら周辺の雰囲気が今ひとつだった」というケースです。事前にストリートビューで下見をしておけば、家族を連れて行く場所が本当に楽しく安全な環境かどうかを確かめられます。
2. 「過去の画像」で街の変遷をたどる
Googleは長年にわたり、カメラを搭載した車両を世界中で走らせてきました。その結果、多くの場所について貴重な過去の写真アーカイブが蓄積されています。
ストリートビューで住所の下にある小さな時計アイコンを選択すると、過去の写真がスライダー形式で表示されます。バーを動かして見たい年を選び、写真をクリックすると拡大表示されます。

地域の歴史好きにとっては、街並みが時代とともにどう変化したかをたどる絶好の手段になります。自治体関係者にとっては、地域への投資がコミュニティをどう変えたのか(良くも悪くも)を分析する貴重な資料となるでしょう。
また、環境問題に関心がある人なら、森林伐採や商業開発が自然の景観に与えた影響を長期的に確認することもできます。

ただし注意点もあります。Googleが撮影した季節は選べないため、比較する2枚の写真で季節が異なる場合、自然景観の変化を正確に比べるのは難しくなります。
3. 引っ越し候補の物件周辺をリサーチする
部屋探しは簡単ではありません。間取りや設備、家賃、学区、周辺の雇用情勢など、確認すべき要素は山ほどあります。
しかし、賃貸物件の広告だけでは絶対にわからないことがあります。それが「その物件の周辺コミュニティの実際の雰囲気」です。
ここでストリートビューが活躍します。候補の物件の住所を入力し、ストリートビューのアイコンを地図上にドラッグしてみましょう。

周辺を散策するように見て回ると、物件情報だけでは得られない多くの発見があります。
- 道路や歩道はきちんと整備されているか
- 近隣の住宅の前に古い車やゴミが放置されていないか
- 通りを行き交う住民の様子は? 治安面で不安な雰囲気ではないか
- 建物の外観は手入れが行き届いているか
ストリートビューが、これから住む場所を選ぶ判断材料としてどれほど役立つかに、きっと驚くはずです。
4. ガソリン代ゼロで絶景ドライブを楽しむ
世界中には息をのむような絶景があふれています。飛行機、ホテル、レンタカーにお金をかけて見に行くのも良いですが、場所を入力して、ソファに座ったままその壮大な景色を堪能するという選択肢もあります。

もちろん、バーチャル旅行が本物の旅の代わりになるわけではありません。でも、仕事で疲れた一日の終わりに、ストリートビューでニューハンプシャー州ホワイトマウンテンズの名勝「カンカマガス・ハイウェイ」をドライブしたり、カリフォルニアのシエラネバダ山脈を探索したりするのはいかがでしょうか。
海がお好みなら、ノルウェーの「アトランティック・オーシャン・ロード」をバーチャルドライブしてみてください。

舞い上がるカモメ、きらめく波、輝く太陽。ストリートビューと一緒に海岸線を走れば、まるで本当の旅気分を味わえます。
唯一足りないのは、開けた窓から吹き込む潮の香りくらいかもしれません。
5. 廃墟・廃村探検を楽しむ
探検好きなら、ストリートビューでの「廃墟巡り」をおすすめします。
世界各地には、時の流れの中で忘れられた歴史的な町や村があります。ウェストバージニア州サーモンドのような廃村では、かつての銀行や刑務所だったレンガ造りの建物が、まるで過去の幽霊だけが訪れるように静かに佇んでいます。

海を越えて、スコットランドのロッホ・デュイチにたたずむアイリーンドーナン城の遺跡を眺めるのも一興です。

このほかにも、放棄されたテーマパーク、城、旧精神病院、刑務所など、さまざまな廃墟を垣間見ることができます。
こうした探検には少し探偵のような調査力が必要です。廃墟の正確な位置は必ずしも公開されていないことが多いからです。
しかし、場所を特定できれば、ストリートビューでその付近を「走って」みて姿を確認できます。運が良ければ、実際に現地を訪れた他のユーザーがGoogleマップに投稿した写真が残っていて、さらに間近で様子を見られることもあります。
6. ハイキング前に登山口を確認する
ハイカーにとって悩みの種の一つが、登山口(トレイルヘッド)の場所探しです。山のふもとを何周も車を走らせて、ようやくトレイルの始点を見つける——そんな無駄な朝は避けたいものです。
多くの場合、主要な登山口(駐車場がある場所が多い)はGoogleマップ自体に登録されています。

しかし、あまり人気のないトレイルの場合は、ストリートビューに切り替えて、周辺をくまなく探索して登山口を探す必要があります。

ストリートビューなら、ハイキング当日に現地で右往左往する前に、バーチャルに「周辺を走って」場所を特定できます。
場所が見つかったら、マウスをクリック&ドラッグして左右を見渡し、駐車できそうなスポットも一緒に確認しておきましょう。納得できたら、現在の住所の横にある赤いピンアイコンを選択して、Googleマップ上に位置を記録します。
「お気に入り」リストに保存しておけば、外出先からスマートフォンですぐにアクセスできますよ。
7. 「ライブビュー」でAR徒歩ナビゲーションを使う
厳密にはストリートビューではありませんが、街中を歩いているとき、スマートフォンで似たような視覚情報と経路案内を同時に得られる機能があります。
それが「ライブビュー」。ストリートビューのリアルタイム拡張現実(AR)版とも言える機能です。

利用するには、Googleマップアプリを開いて左上の三本線メニューをタップし、「設定」→「ナビゲーション設定」へ進みます。メニューの下部にある「徒歩ルート」の項目で「詳細音声ガイダンス」をオンにしてください。
以降、Googleマップで移動手段として「徒歩」を選択すると、ライブビューが起動し、カメラ映像の上に方向が表示されながら、音声によるターンバイターンの案内を受けられます。
8. 予算0円で国際旅行気分を味わう
ノルマンディーのビーチ、パリのルーヴル美術館、ギザの大ピラミッド——一度は見てみたい名所はたくさんありますよね。
ストリートビューなら、こうした驚きの場所すべてにアクセスできます。しかも、何千ドルもする航空券を買う必要はありません。

手順は同じです。Googleマップで目的地を入力し、ペグマンをできる限りその場所の近くに配置します。あとはマウスを押し続けながらドラッグすれば、あらゆる方向を見回して探索できます。

世界中の息をのむような場所を、こんな手軽に探検できることに驚くはずです。しかも、「これ以上近づけない」と思った場所でも、以前に訪れた観光客がGoogleマップ上にタグ付けした素晴らしい写真が残されていることがあり、より間近にその魅力を楽しめます。
ストリートビューは単なるお遊び機能ではありません。上手に活用すれば、旅の準備から日常生活まで、さまざまな場面で強力な相棒になってくれるはずです。ぜひ今日から試してみてください。
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