Chromeリモートデスクトップの設定方法|スマホ・PCからあらゆるパソコンに無料でリモートアクセス
Windows、Mac、Linuxのパソコンに、iPhoneやAndroid端末、さらには別のパソコンから手軽にアクセスできたら便利だと思いませんか?それを実現する最も手軽なソリューションのひとつが、Googleが無料で提供している「Chromeリモートデスクトップ」です。
必要なのは、スマホ・タブレット・パソコンのいずれかにGoogle Chromeがインストールされていることだけ。初期設定を済ませれば、外出先から自宅のWindowsマシンをiPhoneで操作したり、MacノートPCから別のWindows機を遠隔操作したりすることができます。ポートフォワーディングやダイナミックDNSといった難しいネットワーク設定は一切不要です。
何より嬉しいのは、その手軽さ。すでにChromeを使っているなら、セットアップにかかる時間は5分足らずです。
Chromeリモートデスクトップのセットアップ手順
ステップ1:Chromeとリモートデスクトップを準備する
まず、リモートアクセスされる側のパソコンにGoogle Chromeをインストールしましょう。ChromeはWindows・Mac・Linuxのすべてに対応しているため、どのOSのマシンでも同じ要領で利用できます。
続いて「Chromeリモートデスクトップ」を導入します。公式サイト(remotedesktop.google.com)にアクセスするか、Chromeウェブストアから追加してください。「Chromeに追加」ボタンをクリックすると、アプリが必要とする権限の一覧が表示されるので、内容を確認して問題なければ「アプリを追加」を選択します。
インストール後は新しいタブでアプリ一覧が開きます。表示されない場合は、アドレスバーに「chrome://apps/」と入力すれば確認できます。なお、近年のChromeではアプリページが廃止されているため、公式Webページから直接操作するのが最も確実です。
ステップ2:リモート接続を有効化する
Chromeリモートデスクトップを起動すると、「リモート サポート」と「マイ コンピュータ」の2つのセクションが表示されます。自分のパソコンへアクセスする場合は、「マイ コンピュータ」欄の「使用開始」ボタンをクリックしてください。まだGoogleアカウントでサインインしていない場合は、先にサインインが必要です。
次に「リモート接続を有効にする」ボタンを押すと、「Chromeリモートデスクトップ ホスト インストーラー」のインストールを促すポップアップが現れます。これは、各デバイスが別のデバイスへリモートアクセスできるようにするための本体プログラムです。
インストーラー(Windowsなら.msi、Macなら.dmg形式)がダウンロードされるので、手動で実行してインストールを完了させましょう。
ステップ3:PINコードを設定する
インストールが完了すると、6桁以上の数字で構成されるPINコードの設定を求められます。このコードが、リモート接続時のパスワード代わりになります。セキュリティ向上のため、パソコンごとに異なるPINコードを設定しておくことをおすすめします。
「OK」をクリックすると、リモート接続が有効になった旨のメッセージが表示されます。環境によっては、確認のためにもう一度PINコードの入力を求められる場合があります。
この手順を、リモートアクセスしたいすべてのパソコンで繰り返してください。MacとWindowsの両方に設定しておけば、双方向のアクセスが自由自在になります。また、スマホにアプリをインストールすれば、Apple製・Android製のいずれの端末からでもデスクトップPCへ接続できます。
スマホからパソコンに接続してみよう
ここからが本番です。まずはAndroidスマホからデスクトップPCへ接続してみましょう。アプリストアで「Chromeリモートデスクトップ」をダウンロードします。
アプリを起動したら、Googleアカウントでサインインします。すべてのデバイスで同じGoogleアカウントにChromeでログインしておくことが、デバイス間接続の条件になる点に注意してください。インターフェースは非常にシンプルで、AndroidとiOSでほぼ共通の操作性です。
アプリを開くと、同じGoogleアカウントで登録済みのパソコン一覧がすぐに表示されます。接続したいマシン名をタップするとPINコードを求められるので、入力して「接続」をタップしましょう。チェックボックスにチェックを入れておけば、次回以降そのデバイスからの接続時にPIN入力を省略できます。
接続が成功すると、スマホやタブレットの画面にパソコンのデスクトップが表示されます。
画面上部のオーバーレイバーの使い方
接続中は画面上部に操作バーが表示され、以下の機能を利用できます。
- マウスボタン:青色のときは指で実際のマウスカーソルを操作できます。タップして灰色に切り替えると、指自体がマウスカーソルとして動作します。Androidではマウスアイコンと指アイコンが交互に切り替わります。
- キーボードアイコン:仮想キーボードを呼び出して文字入力ができます。
- 四角いボタン:全画面表示に切り替え、操作バーを非表示にしてデスクトップ全体を確認できます。
- 縦3点メニュー:Ctrl + Alt + Deleteのキー組み合わせをリモート側に送信できます。
パソコン同士で接続する方法
デスクトップPC同士の接続もとても簡単です。接続元のパソコンでChromeリモートデスクトップを開き、「マイ コンピュータ」セクションに並ぶ対象マシンをクリックするだけです。
PINコードを入力すると、新しいウィンドウでリモート側のデスクトップが表示されます。Chrome経由で動作するため、インターネット回線越しでもルーターのポート開放などを意識せずに使えるのが大きな魅力です。
知っておきたい仕様と注意点
- 同時接続は不可:ひとつのパソコンに接続できるのは1台のみで、2つ目の接続が入ると最初の接続は自動的に切断されます。
- 解像度の扱い:基本的にはリモート側パソコンの解像度がそのまま使われます。たとえば2560×1440のWindows PCから1440×900のMacへ接続すると、ウィンドウは1440×900で表示され、フルスクリーンにしてもMac側の解像度は変わりません。
- 表示調整オプション:低解像度側から高解像度側へ接続する場合、「画面に合わせてサイズ変更」と「縮小して表示」の2つのオプションが利用できます。前者はリモート側の解像度を変更し、後者はホスト側の表示を縮小します。
まとめ:無料で使える万能リモートアクセスツール
完全無料でありながら、さまざまなデバイスからほぼすべてのパソコンに接続できる点で、Chromeリモートデスクトップは非常に優れたツールです。有料のリモートアクセスソフトの中には多機能なものもありますが、費用がかかったりセットアップが複雑だったりします。
誰でも数分で使いこなせる手軽なリモートデスクトップ環境をお探しなら、まずはChromeリモートデスクトップを試してみてください。
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