ウェブURLの仕組みを徹底解説!4つの基本構成要素と特殊記号の意味
インターネット上には、2億以上のアクティブなウェブサイトが存在します。アクティブ・非アクティブを合わせると、約17億のウェブサイトがあるとされており、その実に75%は非アクティブだと言われています。
私たちが日常的にインターネットを利用する際、目的のページへアクセスするために必ずと言っていいほど入力しているのが、URL(Uniform Resource Locator:統一資源位置指定子)です。
例えば、https://wethegeek.com/ や https://www.systweak.com/advanced-system-optimizer/download のようなものですね。
しかし、「なぜURLにはHTTPという文字列が必要なのか?」「『/』『#』『?』といった記号にはどんな意味があるのか?」と疑問に思ったことはありませんか。
本記事では、サイトURLがどのように機能するのか、そしてそれぞれの用語や記号が果たす役割をわかりやすく解説していきます。
URLを構成する4つの基本要素
基本的に、URLは以下の4つの要素で構成されています。
- プロトコル(Protocol)
- ホスト名(Hostname)
- ポート(Port)
- パス(Path)
1. プロトコル(Protocol)
まず最初の要素であるプロトコルについて見ていきましょう。
プロトコルとは、クライアントとサーバー間で正しく通信を行うための規約です。電子メール、ウェブブラウジング、動画視聴など、用途に応じてHTTP、HTTPS、FTPなどさまざまなプロトコルが使い分けられ、より効率的なデータ伝送を実現しています。
- HTTP … Hypertext Transfer Protocol(ハイパーテキスト転送プロトコル)の略。World Wide Web(WWW)で使用される、クライアント・サーバー型のプロトコルです。
- HTTPS … Hypertext Transfer Protocol Secureの略。クライアントとサーバー間の通信に暗号化を施し、より高いセキュリティとプライバシー保護を実現します。
- FTP … File Transfer Protocol(ファイル転送プロトコル)の略。こちらもクライアント・サーバー型のプロトコルで、ネットワーク経由でコンピュータ間のファイル送受信に使用されます。
2. ホスト名(Hostname)
ホスト名は、IPアドレスを人間が読み取りやすい形式に変換したものです。システム同士を区別するために個々のホストに割り当てられる名前であり、ドメインネームサーバー(DNS)によって管理されています。これにより、数字の羅列であるIPアドレスを直接入力しなくても、覚えやすい名前だけでウェブサイトへアクセスできます。
ドメイン名が完全な形で指定され、トップレベルドメインまで含まれている場合、そのホスト名は「完全修飾ドメイン名(FQDN:Fully Qualified Domain Name)」と呼ばれます。
FQDNの構成例を見てみましょう。
www.google.com… ホスト名は「www」、ドメイン名は「google」、トップレベルドメインは「.com」images.google.com… ホスト名は「images」、ドメイン名は「google」、トップレベルドメインは「.com」products.office.com… ホスト名は「products」、ドメイン名は「office」、トップレベルドメインは「.com」
ここでいうトップレベルドメイン(TLD)とは、ドット(.)以降のドメイン名の最後の部分を指します。
TLDにはそれぞれ用途や地域による意味があります。
- .com … 商用ビジネス向け
- .org … 非営利団体向け
- .net … ネットワーク関連組織向け
- .gov … 政府機関向け
- .th … タイ
- .ca … カナダ
- .au … オーストラリア
3. ポート(Port)
URLの中にポート番号が直接表示されることは、実はあまり多くありません。これは、HTTPがデフォルトでポート80、HTTPSがポート443を使用するためです。デフォルトのポート番号は省略して記述できるのです。
一方、URLに明示的にポート番号が指定されている場合は、ブラウザがその特定のポートに接続していることを意味します。
例:https://www.example.com:8080/path/
この例では、ブラウザがHTTPサーバーのポート8080に接続していることを示しています。
4. パス(Path)
パスは、スラッシュ(/)で区切られたセグメントの連なりで構成されます。通常、ウェブページやファイルシステム上の特定の場所を示しており、「/」で始まり、「//」(ダブルスラッシュ)で始まることはありません。パスには、index.htm、products.php、about.html などのファイル名も含まれます。
パスの中の各スラッシュは、サーバー上のストレージにおける次の階層(サブフォルダ)を表していると考えると理解しやすいでしょう。
その他のURL構成要素と特殊記号
疑問符(?):検索クエリの開始
疑問符(?)はURLを読みにくく感じさせる要因ですが、非常に重要な役割を担っています。これは、ユーザーが定義したクエリ(検索条件)の開始を示す記号です。
例えば、Googleで「テクノロジーがエンターテインメント業界に与える影響」と検索すると、アドレスバーには次のようなURLが表示されます。
https://www.google.co.in/search?q=impact+of+technology+on+the+entertainment+industry&sa=X&ved=0ahUKEwjP0MKGpdfaAhXHPI8KHbcxAMEQ1QIInAEoAQ&biw=1920&bih=974
疑問符(?)の後に検索語句が並んでいるのがわかるでしょうか。この記号は、サーバーに対して「この検索を実行せよ」と指示を出す役割を果たしています。
アンパサンド(&):複数の情報を区切る
URLにアンパサンド(&)で区切られた複数のクエリが含まれている場合、ブラウザが複数の情報をウェブサイトへ送信していることを示します。例えば、ユーザーが使用しているブラウザの種類や画面サイズなどの情報も一緒に渡されています。
フラグメント(#):ページ内の特定位置を指定
誰かから共有されたリンクをクリックすると、ページの途中の特定箇所へジャンプした経験はありませんか。それはおそらくフラグメント(#)によるものです。フラグメントはウェブページ上の特定の位置をマークする機能ですが、それ以外にも、Gmailで現在開いているフォルダを示すなど、さまざまな用途に使われています。
まとめ
以上、ウェブアドレス(サイトURL)に含まれる一見謎めいた文字列や記号の正体を解き明かしてきました。プロトコル、ホスト名、ポート、パスの4つの基本要素と、疑問符(?)、アンパサンド(&)、フラグメント(#)の役割を理解すれば、URLをもっと身近に感じられるはずです。
この記事がお役に立ちましたら幸いです。ご感想やフィードバックがあれば、ぜひ下のコメント欄でお聞かせください。
-
マザーボードの構成パーツと各機能を徹底解説
マザーボードをめぐる競争と進化の歴史1980年代後半から1990年代にかけて、PC向けプロセッサ市場はIntel(インテル)がほぼ支配していました。複数の企業がPC用プロセッサを製造していましたが、その影響力はIntelにはるかに及ばず、さらに自社製プロセッサであってもIntelのx86設計に準拠したものでした。しかし1990年代後半から2000年代初頭に入ると、状況は一変します。AMDがK6-2やAthlonといった、Intel製プロセッサと十分に対抗できる製品を投入したことで、プロセッサ市場はIntelへの依存度を大幅に下げることになりました。同じ頃、台湾のチップセットメーカーVIA Te
-
EUとGoogleの対立――Android独占禁止法違反による50億ドル制裁金の全貌
現実は時に受け入れがたいものです。Googleはテクノロジー業界の王者として称えられ、同社からの採用オファーはソフトウェア開発者にとって夢のような話とされています。過去・現在の従業員に適用される待遇は、あらゆる業界の中でも最も手厚いと言われています。そんな名だたる企業が、EUからAndroidの独占禁止法違反として50億ドルという巨額の制裁金を科されたのです。これはまさに衝撃的なニュースでした。 Googleは何をしたのか?なぜ制裁金を科されたのか? 欧州委員会は、Googleが業界内での影響力を利用し、Androidプラットフォームを通じて自社の検索エンジンやウェブブラウザ「Chrome