Chromeにパスワードをインポートする4つの簡単な方法
Google Chromeに乗り換えたばかりなら、最初にやっておきたいことのひとつが、今まで使っていたパスワードの引き継ぎではないでしょうか。
実はChromeには、保存しておいたCSV形式のパスワードファイルから、あるいはパソコンにインストール済みの他のブラウザから、パスワードを読み込む機能が備わっています。
どちらの方法でも手順はシンプルです。この記事では、状況に応じて選べる複数のインポート方法をわかりやすく解説します。
Chromeにパスワードをインポートする理由
パスワードをChromeに取り込みたい理由はいくつかあります。たとえば、別のブラウザからChromeへ乗り換えて、保存済みのパスワードをそのまま引き継ぎたいというケースが考えられます。
また、Chromeで保存していたパスワードを誤って消してしまった場合でも、バックアップファイル(CSV)が残っていれば、そこから再度インポートして復元できます。
1. フラグを有効化してCSVからインポートする
ChromeにはCSVファイルからパスワードをインポートする機能がありますが、このオプションはデフォルトでは表示されていません。
表示させるには、実験的な機能の有効・無効を切り替えられる「flags」ページにアクセスし、「Password import」を有効にします。
手順は以下の通りです。
- パソコンでChromeを起動します。
- アドレスバーに次のように入力してEnterキーを押します。
chrome://flags - flags画面の検索ボックスにカーソルを置き、「Password import」と入力します。
- 検索結果に「Password import」フラグが表示されます。
- フラグ横のプルダウンメニューをクリックし、「Enabled」を選択して有効化します。

- 画面下部の「Relaunch」をクリックしてChromeを再起動します。開いていたタブは復元されます。
- Chromeが起動したら、右上の3点メニューから「設定」>「パスワード」を開きます。
- 「保存したパスワード」の横にある3点メニューをクリックし、「インポート」を選択します。

- CSV形式のパスワードファイルを選択すると、Chromeに読み込まれます。
2. コマンドを使ってインポートする
コマンドを実行して、隠されたインポート機能を有効にする方法もあります。WindowsとMacのどちらでも利用可能ですが、手順が少し異なるため、それぞれのOSごとに説明します。
Windowsでパスワードをインポートする
- 「スタート」メニューで「コマンドプロンプト」を検索して起動します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。Chromeの実行ファイルがあるフォルダへ移動します。
cd "C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application" - 続けて以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、隠されたパスワードインポート機能が有効になり、Chromeが自動的に起動します。
chrome.exe -enable-features=PasswordImport
- Chromeの右上にある3点メニューから「設定」>「パスワード」を開きます。
- 「保存したパスワード」の横の3点メニューをクリックすると「インポート」が表示されるので、選択してパスワードを読み込みます。

macOSでパスワードをインポートする
- Dockの「Launchpad」をクリックし、「ターミナル」を検索して開きます。
- ターミナルに以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、Chromeが自動的に起動します。
/Applications/Google\ Chrome.app/Contents/MacOS/Google\ Chrome -enable-features=PasswordImport
- Chrome右上の3点メニューから「設定」>「パスワード」を選択します。
- 「保存したパスワード」の横の3点メニューをクリックし、「インポート」を選択します。
3. 開発者ツールで非表示のインポート項目を表示する
もうひとつの方法は、設定ページのコードを一時的に書き換えるやり方です。特定の要素の値を変更するだけで、インポートオプションが表示されるようになります。
手順は以下の通りです。
- WindowsまたはMacでChromeを開き、右上の3点メニューから「設定」を選択します。
- 「パスワード」をクリックしてパスワード管理画面へ移動します。
- 「保存したパスワード」の横の3点メニューをクリックすると「パスワードをエクスポート」が表示されます。この項目を右クリックして「検証」を選択します。
- 現在のページのソースコードが表示されます。
- IDが「menuImportPassword」の要素を探し、コード内の「hidden」の記述を削除してEnterキーを押します。

- 再び「保存したパスワード」の横の3点メニューを開くと「インポート」が表示されているので、クリックしてパスワードを読み込みます。
flagsを使う方法と異なり、この変更は一時的なものです。インポートオプションを表示したいときは、その都度コードを書き換える必要があります。
ただし、パスワードのインポートは頻繁に行う作業ではないため、多くの方にとっては大きな問題にならないでしょう。
4. Firefoxからパスワードを移行する
FirefoxからChromeへ乗り換える場合は、手動でのエクスポートやインポートは不要です。Chromeには、Firefoxから情報を自動的に取り込む機能が用意されています。
この方法を使うには、両方のブラウザが同じパソコンにインストールされている必要があります。WindowsとmacOSのどちらでも利用できます。
Firefoxから転送できるデータは以下の通りです。
- 閲覧履歴
- お気に入り/ブックマーク
- 保存済みパスワード
- フォームの自動入力データ
手順は以下の通りです。
- Chromeを起動し、右上の3点メニューから「ブックマーク」>「ブックマークと設定をインポート」を選択します。

- プルダウンメニューから「Mozilla Firefox」を選択します。
- パスワードだけを移行したい場合は「保存したパスワード」にチェックを入れます。必要に応じて他の項目にもチェックを入れられます。

- 「インポート」をクリックすると、Firefoxのパスワードの取り込みが始まります。
- 完了したら「完了」をクリックします。
なお、この方法はMicrosoft Edgeなど、他のブラウザからのインポートにも対応しています。
まとめ:保存したパスワードをChromeへスムーズに移行しよう
CSV形式のパスワードファイルがあれば、上記の手順で数クリックですべてのパスワードをChromeに取り込めます。ログイン情報の自動入力が使えるようになり、オンラインアカウントへのアクセスも格段に速くなります。
Chromeには快適なブラウジングを支援する多数の機能が搭載されています。今回紹介したパスワードインポートのような実験的な機能も、flagsページから有効化すればすぐに試せます。
-
Chromeブラウザにパスワードをインポートする方法【CSV・Firefox・Edge対応】
Chromeは世界で最も使われているブラウザ Google Chromeは世界で最も利用されているブラウザです。人気ブラウザに関する調査では、全ユーザーの約70%がChromeを使っているという結果が出ています。Chromeの最大の魅力は、OSやデバイス、インターネット接続環境に関わらず、あらゆる状況で安定した動作を実現する優れた安定性です。他のブラウザには独自の便利機能や特徴的なギミックが搭載されているものもありますが、既定のブラウザを選ぶ際に最も重視すべきは「パフォーマンス」「安定性」「信頼性」の3要素。そのすべてを高いレベルで満たしているのがGoogle Chromeなのです。 すでに
-
Google Chromeで保存したパスワードをインポート・エクスポートしてバックアップする方法
ブラウザは本来、Webページを閲覧するためのツールです。しかし、いつしかブラウザが「パスワードマネージャー」のような役割を果たすようになったら、私たちはどうすればよいのでしょうか? Google ChromeやFirefoxなどの主要ブラウザが提供する内蔵パスワード管理機能をそのまま使ってよいのか。安全性は確保できるのか。それとも、リスクを理解した上で活用すべきなのか。 この記事では、ブラウザがなぜパスワード管理機能を搭載しているのか、使うべきかどうか、そして代替手段について詳しく解説します。 ブラウザが内蔵パスワードマネージャーを提供する理由 現在、ほとんどの人が日常的にブラウザを使用してい