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中小企業こそサイバー犯罪の最大の標的――知っておきたい6つの脅威と実践的な防衛策

サイバー犯罪がオンラインビジネスに与える損害は、年間5,000億ドルから1兆ドルに上ると推計されています。この数字だけを見ると、MicrosoftやAlibaba、世界的な大手銀行といった大企業が被害者の大多数を占めているように思えるかもしれません。しかし実際は違います。最も深刻な被害を受けているのは、いわゆる「街の小さなお店」、つまり中小企業なのです。

米国Verizon社が2019年に全業種を対象にサイバーセキュリティインシデントを追跡調査したところ、報告されたセキュリティ侵害の43%が中小企業によるものであることが判明しました。

その理由はシンプルです。MicrosoftやAmazon、Yahooのような大企業と異なり、中小企業には潜在的な脅威に昼夜問わず対処するサイバーセキュリティの専門チームがありません。そもそも中小企業のウェブサイトがマルウェアに感染しうることすら知らない経営者も多く、ましてやセキュリティ研修を受けているケースはほとんどありません。

サイバー攻撃を受けると何が起こるのか

中小企業のオーナーであれば、サイバー犯罪のリスクを軽視してはいけません。一度標的にされると、その結果は非常に深刻になりうるからです。例えば、マルウェア感染によってウェブサイトへのアクセスがアダルトサイトへ不正に誘導される事例が報告されています。また、データを盗まれて競合他社に売却されるケースや、WannaCryのようなランサムウェアによってサイトをロックされ、ビットコインなどの暗号資産の支払いを要求される被害も発生しています。

つまり、脅威は多種多様であり、サイバーセキュリティとは「最悪の事態に備えつつ、最良の結果を願う」ための計画なのです。ここでは、特に注意すべき代表的なサイバーセキュリティの脅威を紹介します。

1. ランサムウェア(Ransomware)

ランサムウェアは、指定されたアドレスに金銭を送金するまでコンピュータをロックし続けるタイプのソフトウェアです。最近の代表例としては「WannaCry」が挙げられます。この攻撃は150か国以上・数千台規模のコンピュータに影響を及ぼし、損害額は数億ドルから数十億ドルに達したと推定されています。

2. トロイの木馬(Trojan)

トロイの木馬型マルウェアは、トロイア戦争でギリシャ軍がトロイア城に贈った「木馬」のように振る舞います。ギリシャ兵が木馬の中に隠れて城内に侵入したように、このマルウェアは正規のソフトウェアに偽装してコンピュータに侵入し、その後にシステムを乗っ取ったり、データを盗んだり、ファイルを破壊したりします。

3. ワーム(Worms)

ワームは、自己複製によってコンピュータネットワーク内を拡散していくマルウェアの一種です。先ほど触れたランサムウェア「WannaCry」も、実はワームの一種(クリプトワーム)に分類されます。

4. キーロガー(Keylogger)

キーロガーは非常に危険なマルウェアで、ユーザーのキー入力を記録し、それをコンピュータ内に保存した後、ハッカーへ送信します。ハッカーはこの情報を使ってパスワードなどの個人情報を入手します。

中小企業にとってこの攻撃の結果は深刻です。例えば、ハッカーがサイトのログイン情報を手に入れ、売上金を自分の口座へ送金させたり、最悪の場合、ウェブサイトから永久に締め出したりする可能性もあります。

5. スパイウェア(Spyware)

スパイウェアは、ハッカーや政府機関がユーザーの活動を盗み見るために使用する悪意のあるソフトウェアです。キー入力の追跡、コンピュータからのデータ収集、閲覧履歴の取得などを行います。一部のスパイウェアは、コンピュータのセキュリティ設定に干渉し、さらなる攻撃に対して脆弱な状態にしてしまうことさえあります。

6. ルートキット(Rootkits)

ルートキットは、別のコンピュータへの不正なリモートアクセスを可能にするために設計されたソフトウェアです。ルートキットを利用することで、ハッカーはファイルへのアクセス、プログラムの削除、さらには機密性の高いユーザー情報を自身のアドレスへ送信することができます。こうした情報は恐喝などに悪用される恐れがあります。

マルウェアからコンピュータを守る方法

サイバーセキュリティにおいて最善の防御は「予防」です。コンピュータとネットワーク全体を、市場で提供されている最高水準のサイバー防御で武装しましょう。多少のコストはかかりますが、リスクの大きさを考えれば、その価値は十分にあります。以下に、オンラインビジネスをサイバー犯罪から守るための具体的な対策を紹介します。

1. ウイルス対策ソフトを導入する

ウイルス対策ソフトは、コンピュータ上の悪意あるソフトウェアや不審なアクティビティを検出し、脅威を除去します。ただし、すべての製品が同等というわけではありません。Outbyte Anti-Malwareのような高性能なアンチマルウェアソフトを選び、コンピュータとネットワークを不正な侵入から保護しましょう。

2. パスワード管理ツールを活用する

複数のオンラインアカウントで同じパスワードを使い回している人は少なくありませんが、これは非常に危険な行為です。たった一つのパスワードが漏洩するだけで、すべてのアカウントが崩壊しかねません。

サイバーセキュリティの専門家は、パスワード管理ツールの使用を推奨しています。また、ブラウザにパスワードを保存しておくのも避けるべきです。ネットワークにアクセスできる人なら誰でも読み取れてしまいます。

優れたパスワード管理ツールには、次のような機能が備わっています。

  1. パスワードの生成と管理
  2. フォームの自動入力
  3. メモ機能
  4. ウェブブラウジング
  5. デジタルセキュリティの診断
  6. 緊急連絡先の設定

3. メールアカウントの復元手段を設定し、フィッシング攻撃に備える

フィッシング攻撃とは、パスワード、ユーザー名、クレジットカードの取引情報などの機密情報を騙し取るソーシャルエンジニアリング攻撃です。多くのフィッシング攻撃はメールキャンペーンの形をとり、受信者に悪意のあるリンクをクリックさせる仕組みになっています。

Gmailなどのメールサービスでは、電話番号による認証などのアカウント復元手段を設定することで、フィッシング攻撃から身を守れます。調査によれば、二要素認証の導入だけで大多数のフィッシング攻撃を防止できることが示されています。

4. データをバックアップする

多くのウェブホスティング事業者は、妥当な価格でデータ保護パッケージを提供しています。現在契約中のホスティングプランにこのオプションを追加することを検討しましょう。そうすれば、万が一データが侵害されても、迅速に復旧できます。

5. ウェブサイトセキュリティ企業のサービスを契約する

ウェブセキュリティ企業は、サイトへの攻撃や不審な挙動を常時監視してくれます。サポート終了後も自力で脅威に対処できるよう、サイバーセキュリティ研修を提供している業者もあります。月額費用はかかりますが、ハッキングが成功した場合にオンラインビジネスが被りうる損害を考えれば、決して高くない投資といえるでしょう。

6. サイトにSSL証明書を導入する

SSL(Secure Sockets Layer)証明書は、ウェブサイトと訪問者のブラウザ間に安全な接続を確立します。訪問者とサイトの間でやり取りされるデータの安全性を保証し、ハッカーが情報を盗み見ることを防ぎます。SSLで保護されたサイトはハッキングが困難であり、オンラインビジネスのオーナーはぜひSSL証明書の導入を目指すべきです。信頼性の高いSSL証明書プロバイダを選び、安全な通信と取引環境を整えることで、ユーザーの信頼向上にもつながります。

まとめ

世界中のオンラインビジネスが、悪意あるサイバー攻撃者のリスクにさらされています。ビジネスオーナーであるあなたが警戒心を怠らず、最新のサイバーセキュリティ防御を取り入れることが、ハッカーやその他の悪意ある存在から事業を守る鍵となります。また、マルウェアが何をもたらしうるのかについて常に情報をアップデートしておくことで、必要な対策を適切かつ迅速に講じられるようになるでしょう。

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