ハッカーからMacを守る方法|今すぐ実践できるセキュリティ対策10選
サイバー攻撃はさまざまな形態や規模で行われ、その被害は深刻かつ多大なコストを伴います。ハッキングは個人だけでなく、組織や国家レベルでも生活を混乱させ、甚大な損害を引き起こしかねません。記憶に新しいところでは、2017年9月に米国の信用情報機関Equifaxで大規模な情報漏洩事件が発生し、約1億4,550万人分の個人情報および機密データが流出しました。これは史上最悪の企業データ侵害とされています。また同じ頃、Yahoo!も30億アカウントがセキュリティ侵害によって漏洩していたことを発表しています。
サイバーセキュリティとは?
イギリス政府IT部門の定義によれば、サイバーセキュリティとは、システム・ネットワーク・データをサイバー攻撃から保護するために設計された、技術・プロセス・管理策の総称です。高度なサイバーセキュリティ体制を整えることで攻撃の成功率が下がり、システムやネットワーク、そして個人・組織が悪用されるリスクを大幅に減らせます。サイバーハッキングに対抗しうる唯一の実効的なソリューションだといえるでしょう。
「高価なセキュリティ製品を導入する予算はないけれど、Macをサイバー攻撃からどう守ればいいのか?」とお悩みの方もご安心ください。Appleはセキュリティを最優先事項としているトップブランドです。実際、Macにはダウンロードファイルに潜む一般的なマルウェアを検出して防御する機能が標準搭載されており、定期的にアップデートされています。とはいえ、それだけに頼らず、Macを悪意ある活動から自衛する方法を知っておくことが大切です。
Macをハッキングから守る10の対策
1. Safariを使用する。すべてのAppleデバイスにはSafariというブラウザがプリインストールされています。MacでもiPhoneやiPadでも、Safariを使ってWeb閲覧、動画視聴、SNSへのアクセスが可能です。高速かつ効率的で、常に最新の状態に保たれています。Safariには安全なWeb閲覧を支援する便利な機能が複数あります。そのひとつが「サイト間トラッキング防止」機能で、企業がユーザーの閲覧履歴を追跡してターゲット広告を配信することを防ぎます。もうひとつは「パスワードジェネレータ」で、サードパーティ製アプリを追加インストールすることなく強固なパスワードを作成できます。
プロのヒント:Macをスキャンして、パフォーマンス低下やシステム不具合の原因となるジャンクファイル、有害アプリ、セキュリティ脅威をチェックしましょう。
2. システムを常に最新に保つ。OSを定期的にアップデートすることは非常に重要です。
インターネットに接続している場合:
- 「システム環境設定」から「ソフトウェア・アップデート」ウィンドウを開きます。
- 「アップデートを自動確認」が有効になっていることを確認します。
- 確認頻度は最も高い設定にしておきましょう。
インターネットに接続していない場合:
- www.apple.com/support/downloads からアップデートを入手します。
- ダウンロードしたファイルのSHA-1ハッシュ値が公式公開値と一致することを確認します。
3. 自動ログインを無効化する。PCを放置したり、紛失・盗難に遭ったりした際に、他人に簡単にアクセスされたくないものです。データを守る最も手軽な方法は自動ログインをオフにすることです。この機能を無効にすると、許可のない人物がファイルやデータへアクセスするのを防げます。手順は以下の通りです。
「システム環境設定」>「ユーザとグループ」(旧「アカウント」)を開きます。
- 「ログインオプション」を選択します。
- 「自動ログイン」を「オフ」に設定します。
- 「ログインウィンドウの表示」を「名前とパスワード」に設定します。
ゲストログインも以下の手順で無効化できます。
- 「ゲストユーザ」および「共有」の設定を開きます。
- 「ゲストユーザ」を選択します。
- 「ゲストにこのコンピュータへのログインを許可」のチェックを外します。
- 「共有フォルダへの接続をゲストに許可」のチェックも外します。
4. フォルダを保護する。他人にフォルダへアクセスされないようにする最も簡単な方法のひとつは、ユーザのホームフォルダのアクセス権限を制限することです。各ホームフォルダに対して次のコマンドを実行します:sudo chmod go-rx /Users/username
5. iCloudキーチェーンを活用する。この機能は長年提供されており、Macユーザーのために安全で強力なパスワードを作成することを主な目的として設計されました。パスワード、アカウント情報、銀行情報なども安心して安全に保管されます。
MacでiCloudキーチェーンを有効にする手順:
- Appleメニューから「システム環境設定」を選択します。
- 「iCloud」を選択し、「キーチェーン」をクリックします。
- 画面の指示に従ってiCloudキーチェーンをセットアップします。
6. 使用頻度の低いサービス・不要なサービスを無効化する。ほとんど使われないサービスもありますので、念のためオフにしておくとよいでしょう。これらのサービスは/System/Library/LaunchDaemonsにあります。
- Bluetooth – com.apple.blued.plist
- iSight – com.apple.IIDCAssistant.plist
- NIS – com.apple.nis.ypbind.plist
- VPN – com.apple.racoon.plist
- ARD – com.apple.RemoteDesktop.PrivilegeProxy.plist
- ARD – com.apple.RFBEventHelper.plist
- 通知 – com.apple.UserNotificationCenter.plist
- WebDAV – com.apple.webdavfs_load_kext.plist
- メールサーバー – org.postfix.master
これらのサービスをオフにしたい場合は、次のコマンドを入力します。
sudo launchctl unload -w System/Library/LaunchDaemons/(plistファイル名)
7. ファイアウォールを使用する。Macをハッカーから守るための最重要対策のひとつです。すべてのMacには「IPFWパケットフィルタリングファイアウォール」と「アプリケーションファイアウォール」の2種類が搭載されています。アプリケーションファイアウォールは、着信接続を許可するアプリケーションを指定できます。
アプリケーションファイアウォールを設定する手順:
- Appleメニューから「システム環境設定」を選択します。
- 「セキュリティとプライバシー」(旧「セキュリティ」)を選択します。
- 「ファイアウォール」タブをクリックします。
- ロックされている場合は、左下の鍵アイコンをクリックし、管理者のユーザー名とパスワードを入力してロックを解除します。
- 「開始」をクリックしてアプリケーションファイアウォールをオンにします。ファイアウォール状態の横に緑色のランプが表示されれば正常に稼働しています。
さらに詳細にカスタマイズするには、ウィンドウ右側の「詳細」ボタンをクリックします。以下の3つのオプションのオン/オフを選択できます。
- すべての着信接続をブロック – ファイル共有、プリンタ共有、画面共有などの共有サービスがすべて無効になり、基本的なインターネット接続のみ許可されます。
- 署名済みソフトウェアが着信接続を受信することを自動的に許可 – 有効な認証局による署名付きソフトウェアが自動的に許可リストへ追加され、都度承認を求められなくなります。
- ステルスモードを有効にする – 必ずオンにしておきましょう。これにより、Macがping要求やポートスキャンに応答しなくなります。
8. モデムではなくルーターを使用する。ブロードバンドモデムに直接接続するよりも、ルーター経由で接続する方が安全です。ルーターに接続すると、家庭内ネットワーク内でのみ到達可能なIPアドレスが割り当てられます。一方、モデムに直接接続すると、コンピュータにはグローバルIPアドレスが割り当てられ、ランダムなスキャンの標的になりやすくなります。
9. アンチウイルスソフトを定期的に実行する。ウイルスやその他のマルウェアは進化が速いため、アンチウイルスの定義データベースを常に最新に保つ必要があります。週次・隔週・月次などでスキャンをスケジュールすれば、マルウェアの見逃しを防げます。さらに、信頼できるサードパーティ製のクリーニングツールを使えば、システムを圧迫するゴミファイル、不要ファイル、キャッシュを定期的に除去できます。
10. 常に注意を払う。見知らぬ差出人からのメールに含まれるリンクを安易にクリックしないこと。信頼できないソースからのアプリケーションはインストールしないこと。レビューを必ず確認し、ソフトウェアはベンダーの公式サイトからのみダウンロードしましょう。見慣れないウェブサイトにはアクセスせず、パスワードを入力する前にアドレスバーのURLを確認してください。オンラインでは少しの用心が大きな被害を防ぎます。
-
ハッカーや個人情報の盗難からソーシャルメディアを守る6つの対策
ソーシャルメディアは、デジタル技術がもたらした恩恵のひとつです。地球の反対側にいる人とも、わずかな個人情報を登録するだけでつながれる時代になりました。 しかし、便利さの裏にはリスクも潜んでいます。情報を共有しすぎると、悪意のある第三者がその情報を利用してあなたになりすまし、本来あなたが受けるべき特典を不正に受け取ったり、詐欺やさらに深刻な犯罪に手を染めたりする可能性があるのです。 端的に言えば、ハッカーやサイバー犯罪者はソーシャルメディアを「なりすまし(個人情報盗難)」の手段として利用することがあります。ある調査によると、ソーシャルメディアのユーザーは個人情報盗難の被害に遭う可能性が約30%も
-
マルウェアの脅威からパソコンを守る方法|初心者にもわかる対策ガイド
マルウェア(悪意あるソフトウェア)は、コンピュータを使用する上で最も深刻かつ身近な脅威の一つです。私たちのシステムには、さまざまな経路から「PUP(望ましくない可能性のあるプログラム)」と呼ばれる不要なソフトウェアが次々と侵入してきます。インターネットを一切使わない限り、これらを完全にシャットアウトすることは不可能です。だからこそ、被害が発生する前にマルウェアを検出・駆除できるアプリが必要になります。本記事では、マルウェアの脅威からパソコンを守る具体的な方法を解説します。 Advanced PC Cleanup:信頼できるマルウェア対策ツール マルウェア攻撃からパソコンを守るためには、システ