コンピュータのメンテナンス
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macOSを再インストールすべき4つのケースと手順を徹底解説

Windowsでは「最高のパフォーマンスを保つにはOSを頻繁に再インストールすべき」という通説が長く語り継がれてきました。確かに再インストールが適切な場面はありますが、一部で言われるほど必須の作業ではありません。


Macユーザーなら、「macOSでも同じことが言えるのか」と気になるかもしれません。macOSを定期的に再インストールする必要はあるのでしょうか?そもそもどんな理由でOSを入れ直すべきなのでしょうか?この記事では、その疑問と背景にある理由を詳しく掘り下げます。

macOSの再インストールは本当に必要?

理由を説明する前に、まず結論からお伝えします。はい、macOSを再インストールすべき正当な理由はいくつか存在します。ただし、それは「定期的に再インストールしなければならない」という意味ではありません。

macOSは非常に安定したOSで、ほぼ自律的にメンテナンスを行ってくれます。多くのユーザーは、Macに最初から入っていたmacOSを何年も使い続けても問題に遭遇しません。特にAppleがOS X El CapitanでSIP(システム整合性保護)を導入して以降は、保護されたシステムファイルへのアクセスが制限され、システムが壊れにくくなりました。

Macにトラブルが起きたとき、OSの再インストールはトラブルシューティングの中でも最後の方に位置づけるべき手段です。以下、再インストールが有効な具体的なシーンと、その前に試せる対処法を見ていきましょう。

1. Macに深刻な問題が発生したとき

多くの人がmacOSを再インストールする最大の理由は、システムが完全におかしくなった場合です。エラーメッセージが頻発する、ソフトウェアが正常に動かない、その他の不具合で普段どおり作業できない——最悪の場合、Macが起動すらしなくなることもあります。

こうした事態はまれですが、新しいソフトウェアを頻繁に試したり、システム設定を細かく変更したりするパワーユーザーに起こりやすい傾向があります。とはいえ、誰にでも起こり得る話です。

このような重大な問題が発生した場合は、まず他のトラブルシューティングツールを試すことをおすすめします。たとえば、内蔵の「ディスクユーティリティ」でストレージディスクのエラーをチェックしたり、Apple純正の診断ツール(Apple Diagnostics)でハードウェア故障を確認したりできます。また、OnyXのようなサードパーティ製メンテナンスツールも、不具合の解消に役立つ便利な機能を提供しています。

これらの方法で問題が解決しない場合は、macOSの再インストールに進むのが良い判断です。

2. Macの動作が極端に遅いとき

致命的な問題がなくても、Macの動きが異常に遅くなることがあります。その場合は、まずMacが遅くなるよくある原因を見直しましょう。起動項目の整理、システムアップデートの実行、ストレージの空き容量確保などで改善するケースが多いです。

しかし、これらの対処をしても効果がないなら、macOSの再インストールが速度回復に役立つ可能性があります。特に購入から10年近く経過したMacでは顕著です。かなり古いマシンをお使いの場合は、再インストールに加えて、古いMacを快適に使い続けるための工夫も取り入れるとよいでしょう。

3. Macを売却・譲渡するとき

Macは価値が下がりにくいため、購入から数年経っても中古で売却すれば、ある程度の費用を回収できます。オンラインで売るにせよ友人に譲るにせよ、新しい持ち主に自分のファイルを見られたくないはずです。

自分の設定やデータを消去して次の持ち主に引き渡す最も簡単な方法が、OSの再インストールです。再インストール時にストレージを消去すれば、旧データにアクセスされる心配はありません。

Macを安全に、しかも高値で売るためのコツについては、別記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

4. macOSをダウングレードしたいとき

通常、最新版のmacOSへアップグレードするのはスムーズな体験です。新機能が使えるようになり、多くの場合パフォーマンスも向上します。

しかし、更新を後悔することもあるかもしれません。最新版の変更がワークフローに支障をきたしたり、古いマシンでは動作が重くなったりすることがあります。そんなときは、macOSのダウングレードという選択肢があります。

残念ながら、Appleはダウングレードの公式な手段を用意していません。回避策を使った手順に従う必要があり、上書きでのダウングレードは不可能なため、クリーンインストール(新規インストール)を行うことになります。

macOSを再インストールする方法

再インストールが理にかなうケースを確認したところで、実際の手順を見ていきましょう。詳細な手順は別記事に譲りますが、ここでは全体の流れを簡単にまとめます。

作業前の準備

まず、すべてのファイルのバックアップを取りましょう。内蔵のTime Machineやその他のバックアップソリューションが利用できます。個人データを残したまま再インストールすることも可能ですが、バックアップは念のため取っておくのが賢明です。インストール済みアプリの一覧を作っておくと、後で入れ忘れる心配もありません。

次に、iCloud、iTunes、iMessageなどのAppleサービスからサインアウトしておきましょう。一部のサービスは1アカウントで使えるデバイス数に制限があるため、手元になくなったMacが枠を占有しないようにするためです。

macOS復元からの再インストール

準備ができたら、Macをシャットダウンし、Cmd + Rを押しながら電源を入れて再起動します。しばらくするとmacOSユーティリティ画面が表示されます。データを消さずにmacOSだけを再インストールしたい(不具合の修復やクリーンな状態へのリセット)場合は、一覧から「macOSを再インストール」を選択してください。

一方、売却時のように先にすべてのデータを消去したい場合は、再インストールの前にディスクユーティリティを開きます。左側のサイドバーで対象ディスクを選択し、「消去」タブからドライブを初期化しましょう。

あとは「macOSを再インストール」の指示に従って進めるだけです。しばらく待てば再インストールが完了します。売却が目的ならここで終了してOK。引き続き使うなら、ウェルカム画面のセットアップ手順を進めてMacを再度使えるようにしましょう。

それでも直らないなら買い替えも検討

macOSを定期的に再インストールする必要はないものの、特定の状況では非常に役立つことが分かりました。上記のいずれかに当てはまり、他のトラブルシューティングで解決しない場合は、OSの再インストールを試してみてください。

幸い、AppleはmacOSの再インストールを簡単に行えるように設計しています。作業時間の大半はプロセスの完了を待つだけです。それでも問題が解決しない場合は、Mac本体の買い替えを検討するタイミングかもしれません。

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