Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterとは?概要と有効化・設定方法を徹底解説
Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterとは?
Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter(仮想Wi-Fiミニポートアダプター)は、Windowsオペレーティングシステムに搭載された機能の一つで、物理的なネットワークアダプターを仮想化するものです。これは、VMWareがOS全体を仮想化するのと同じ考え方に基づいています。
この仮想ネットワークでは、1つのアダプターで通常のワイヤレスネットワークに接続しながら、もう1つの仮想ネットワークアダプターでアドホックネットワークなど別のネットワークに同時に接続することができます。さらに、Wi-Fiホットスポットを作成すれば、他のデバイスから通常のワイヤレスアクセスポイントに接続するのと同じ感覚で、Windowsマシンへワイヤレス接続することも可能です。
この仮想Wi-Fiミニポートアダプターの機能は、Windows 7で初めて導入され、それ以降のWindows 8、Windows 8.1、Windows 10にも引き継がれています。
なお、この機能は比較的新しく、初期状態では無効になっています。そのため、利用する前にまず有効化し、独自のワイヤレスアクセスポイントを作成できるようにする必要があります。ワイヤレスアクセスポイントの作成方法は、主に以下の2通りです。
- Windowsのコマンドプロンプトを使用する方法
- Connectifyなどのサードパーティ製ソフトウェアを使用する方法
Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterを有効にする方法
仮想Wi-Fiミニポートアダプターをワイヤレスアクセスポイントとして利用する前に、まずPCのメインとなるネットワークアダプターに対して、「この仮想アダプター経由で接続してくるデバイスとインターネット接続を共有すること」を許可しておく必要があります。
以下の手順で設定を行いましょう。
1. Windowsキー + I を押して「Windowsの設定」を開きます。
2. 設定画面で「ネットワークとインターネット」をクリックします。

3. 画面を下にスクロールし、「ネットワークと共有センター」をクリックします。

4. ネットワークと共有センター内の「アダプターの設定の変更」をクリックします。

5. 「イーサネット」接続を右クリックします。
6. 表示されたメニューから「プロパティ」を選択します。

7. ダイアログボックス上部の「共有」タブをクリックします。

8. 「共有」タブ内の「ほかのネットワークのユーザーに、このコンピューターのインターネット接続をとおしての接続を許可する」のチェックボックスにチェックを入れます。

9. 「OK」ボタンをクリックします。

以上の手順が完了すると、PCは仮想ネットワークアダプター経由で接続してくる他のデバイスと、インターネット接続を共有できる状態になります。
ここからは、以下の2つの方法のいずれかでワイヤレスアクセスポイントを作成できます。
方法1:コマンドプロンプトを使ってワイヤレスアクセスポイントを設定する
コマンドプロンプトを使ってワイヤレスアクセスポイントを構築するには、以下の手順に従ってください。
1. まず、Windows PCをイーサネット接続で任意のネットワークに接続します。
注意: Wi-Fiでインターネットに接続している場合、Wi-Fiホットスポットや仮想ワイヤレスアクセスポイントを作成することはできません。
2. 次に、Windows PCにワイヤレスネットワークアダプターがインストールされているかどうかを確認します。
Windows 10 PCでの確認手順は以下の通りです。
a. Windows + X キーを同時に押します。

b. 表示されたメニューから「ネットワーク接続」を選択します。

c. ネットワークとインターネットの設定ページが開き、インストール済みのすべてのネットワークアダプターの一覧が表示されます。
d. ワイヤレスネットワークアダプターがインストールされていれば、「Wi-Fi」という項目の下に表示されます。もしインストールされていない場合は、イーサネットまたはUSB接続を使ってワイヤレスネットワークアダプターを導入する必要があります。
3. ワイヤレスネットワークアダプターの確認ができたら、コマンドプロンプトを開きます。
注意: メニューから「管理者として実行」を選択し、確認画面で「はい」をクリックしてください。「管理者のコマンドプロンプト」が起動します。

4. なお、PCにインストールされているすべてのワイヤレスネットワークアダプターが、ワイヤレスアクセスポイントやワイヤレスネットワークの作成に対応しているわけではありません。
お使いのアダプターがホストされたネットワーク(Wi-Fiホットスポットの作成)に対応しているかどうかを確認するには、以下の手順を実行します。
a. コマンドプロンプトに次のコマンドを入力します。
netsh wlan show drivers

b. Enterキーを押してコマンドを実行します。

c. 「ホストされたネットワークがサポート: はい」と表示されれば、既存のアダプターを使ってワイヤレスネットワークを作成できます。
5. 次に、仮想ネットワークアダプター上にワイヤレスアクセスポイント(Wi-Fiホットスポット)を作成するために、コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します。
netsh wlan set hostednetwork mode=allow ssid=VirtualNetworkName key=Password
6. 「VirtualNetworkName」を任意のアクセスポイント名に、「Password」を強固なパスワードに置き換えてから、Enterキーを押して実行します。
注意: すべての仮想ワイヤレスアクセスポイントはWPA2-PSK(AES)方式で暗号化されます。

7. セットアップが完了したら、以下のコマンドを入力して実行し、ワイヤレスアクセスポイント(Wi-Fiホットスポット)を起動します。これにより、他のユーザーのワイヤレスネットワーク一覧にこのアクセスポイントが表示されるようになります。
netsh wlan start hostednetwork

8. 作成したワイヤレスアクセスポイントの詳細(接続中のクライアント数など)をいつでも確認したい場合は、以下のコマンドを実行します。
netsh wlan show hostednetwork

以上の手順を完了すると、ワイヤレスアクセスポイント(Wi-Fiホットスポット)の準備が整います。周囲のユーザーは利用可能なワイヤレスネットワーク一覧の中にこのアクセスポイントを見つけ、接続してインターネットを利用できるようになります。AndroidやiOSのユーザーであれば、Wi-Fi設定を開いて利用可能なネットワークを検索すれば、新しいワイヤレスネットワークが表示されるはずです。
作成したワイヤレスネットワークをいつでも停止したい場合は、以下のコマンドを実行してください。ワイヤレスネットワークサービスが停止します。
netsh wlan stop hostednetwork

方法2:サードパーティ製ソフトウェア(Connectify)を使ってワイヤレスアクセスポイントを設定する
市場には、コマンドプロンプトと同じようにワイヤレスアクセスポイントを作成できるサードパーティ製ソフトウェアが多数存在します。むしろ、これらのソフトはグラフィカルな操作画面を提供しているため、作業がより簡単になります。代表的なものとしては、Connectify、Baidu WiFi Hotspot、Virtual Router Plusなどが挙げられます。無料のものが大半ですが、有料の製品もあります。いずれも、ダウンロードしてインストールし、画面の指示に従うだけでワイヤレスアクセスポイントやWi-Fiホットスポットを作成できます。
ここでは、Connectifyを使ったWi-Fiホットスポットの作成手順を紹介します。
1. まず、公式サイトからConnectifyをダウンロードします。

2. 「Download」ボタンをクリックしてダウンロードを開始します。

3. ダウンロードした「.exe」ファイルを開きます。
4. 確認画面で「はい(Yes)」をクリックします。
5. 続行するために「I Agree(同意する)」ボタンをクリックします。

6. 再度「Agree(同意)」をクリックします。

7. ソフトウェアのインストールが開始されます。

8. 「Finish」をクリックすると、PCが再起動します。

9. PCの再起動後、Connectifyを起動してワイヤレスネットワークの作成を始めます。
10. PCにファイアウォールの設定がある場合、その設定によっては「Connectifyによる現在のネットワークへのアクセスを許可する」よう求められることがあります。
11. Connectifyで共有するインターネット接続を選択します。
12. 「Hotspot」セクションで、作成するWi-Fiホットスポットに名前を付けます。
13. Wi-Fiホットスポットは電波が届く範囲内なら誰でも見つけることができます。そこで重要になるのが、強固なパスワードを設定してネットワークを保護することです。「Password」セクションで強固なパスワードを設定しましょう。
14. 最後に「Start Hotspot」をクリックして、ワイヤレスホットスポットを作成します。

以上の手順でワイヤレスアクセスポイント(Wi-Fiホットスポット)の完成です。Wi-Fiホットスポットのパスワードを知っている人なら、誰でもあなたのインターネット接続を利用できるようになります。
他のデバイスにネットワークを利用されたくない場合は、Connectifyの「Stop Hotspot」ボタンをクリックしてください。Wi-Fiホットスポットは即座に停止し、接続中のすべてのデバイスが切断されます。

Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterを再インストールする方法
Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterを使えば、Windowsユーザーは誰でも自分のインターネット接続やネットワークをワイヤレスで共有できます。しかし、ドライバーが破損してしまうことがあり、その場合はPCでWi-Fiホットスポットを作成する際に問題が発生することがあります。こうしたトラブルを解消するには、以下の手順でドライバーソフトウェアを再インストールしましょう。
- 「Windowsデバイスマネージャー」を開き、利用可能なすべてのネットワークアダプターの一覧を表示します。
- 「ネットワークアダプター」の横にある矢印をクリックして展開し、「Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter」を右クリックします。
- 「デバイスのアンインストール」を選択します。
- PCを再起動します。
- 再度デバイスマネージャーを開き、上部メニューの「操作」タブをクリックします。
- 「ハードウェア変更のスキャン」を選択します。
- Wi-Fiアダプターが自動的に再インストールされます。

まとめ
本記事では、Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterの概要から、コマンドプロンプトおよびConnectifyを使った有効化・設定手順、さらにはドライバーの再インストール方法までを詳しく解説しました。上記の手順を参考にすれば、Windows PCで仮想Wi-Fiミニポートアダプターを有効にし、手軽にWi-Fiホットスポットを構築できるようになります。ぜひ活用してみてください。
-
Microsoft Virtual Wi-Fi ミニポートアダプターのエラーを解決する5つの対処法
Wi-Fiが正常に動作せず、Windowsパソコンでホットスポット接続を試みても「Microsoft Virtual Wi-Fi Miniport Adapter(マイクロソフト仮想Wi-Fiミニポートアダプター)が見つかりません」というエラーが表示されることがあります。このエラーは、誤ってドライバーを削除してしまった場合や、他のソフトウェアによって無効化された場合に発生することがあります。 また、次のようなエラーメッセージが画面に表示される場合もあります。 「このデバイスは、Windowsが必要なドライバーを読み込めないため、正常に動作していません。(コード31)」 Microsoft Vi
-
Microsoft Edge セキュアネットワークとは?内蔵VPNの概要と有効化・使い方を徹底解説
Microsoft Edgeは、数多くの機能を備えた高性能ブラウザです。Windows 10以降、Internet Explorerに代わる標準ブラウザとして採用され、より高速で多機能なブラウジング体験を提供しています。そして現在、MicrosoftはEdgeに新たなセキュリティ機能「Microsoft Edge セキュアネットワーク(Secure Network)」を追加しました。これは、ブラウザに統合されたVPNのような機能で、手軽に安全な通信を実現できる注目の機能です。 Microsoft Edge セキュアネットワークとは? Edgeに組み込まれたこのVPN機能は、パソコンのIPアドレ