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Windows 10でメモリダンプファイル(.dmp)を読み取る方法|BlueScreenViewとWinDbgの使い方

PCが突然クラッシュした経験はありませんか?その際に表示されるのが、いわゆる「ブルースクリーン(BSOD)」です。BSODにはクラッシュの原因が一瞬表示されますが、数秒で画面が消えてしまうため、その場で原因を分析することはほぼ不可能です。

幸いなことに、Windowsがクラッシュすると、シャットダウンの直前にクラッシュに関する情報を記録した「クラッシュダンプファイル(.dmp)」や「メモリダンプ」が自動的に作成されます。このダンプファイルを解析することで、エラーの原因を特定し、トラブルシューティングにつなげることができます。

メモリダンプファイルとは?

BSODが表示されると同時に、Windowsはメモリ上のクラッシュ情報を「MiniDump」と呼ばれる小さなファイルに出力します。このファイルは通常 C:\Windows\Minidump フォルダ内に保存されています。

ただし、残念ながらWindowsにはダンプファイルを解析する標準ツールが用意されていません。そこで活躍するのがサードパーティ製の解析ツールです。本記事では、以下の2つの代表的なツールを紹介します。

  • BlueScreenView:手軽に素早くクラッシュ原因を確認できる軽量ツール
  • Windows Debugger(WinDbg):より詳細で高度な分析が可能な公式デバッグツール

作業を始める前に、万が一のトラブルに備えてシステムの復元ポイントを作成しておくことをおすすめします。

方法1:BlueScreenViewを使ってメモリダンプを解析する

最も簡単な方法が、NirSoftが提供する無料ツール「BlueScreenView」を使用する方法です。

手順1:BlueScreenViewをダウンロードして起動する

NirSoftの公式サイトから、お使いのWindowsのバージョン(32bit/64bit)に合った最新版のBlueScreenViewをダウンロードします。ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、BlueScreenView.exe をダブルクリックして起動してください。インストール作業は不要です。

手順2:ダンプファイルを自動検出またはドラッグ&ドロップする

プログラムを起動すると、デフォルトの場所である C:\Windows\Minidump フォルダ内のMiniDumpファイルが自動的に読み込まれます。特定の.dmpファイルだけを解析したい場合は、そのファイルをBlueScreenViewのウィンドウにドラッグ&ドロップするだけでOKです。

手順3:表示される情報を確認する

画面上部には、以下のような重要な情報が表示されます。

  • Minidumpファイル名:例)082516-12750-01.dmp → 「08」が月、「25」が日、「16」が年を表します
  • Crash Time(クラッシュ発生時刻):例)2016年8月26日 02:40:03
  • Bug Check String(バグチェック文字列):エラーの種類を示すコード。例)DRIVER_VERIFIER_IOMANAGER_VIOLATION
  • Bug Check Code(ストップエラーコード):例)0x000000c9
  • Bug Check Code Parameters:エラーコードのパラメータ
  • Caused By Driver(原因ドライバー):最も重要な項目。例)VerifierExt.sys

手順4:原因ドライバーを特定する

画面下部では、エラーを引き起こしたドライバーがピンク色でハイライト表示されます。これにより、どのドライバーが問題の原因なのか一目で把握できます。

手順5:Webで解決策を検索する

得られた情報をもとに、以下のようなキーワードでWeb検索を行うと、具体的な解決策が見つかりやすくなります。

  • Bug Check String + 原因ドライバー名(例:DRIVER_VERIFIER_IOMANAGER_VIOLATION VerifierExt.sys)
  • Bug Check String + バグチェックコード(例:DRIVER_VERIFIER_IOMANAGER_VIOLATION 0x000000c9)

また、BlueScreenView内でminidumpファイルを右クリックし、「Google Search - Bug Check + Driver」を選択すれば、自動的にブラウザで検索することも可能です。

検索結果の情報を参考に原因を突き止め、該当するドライバーの更新・ロールバックなどを行えば、エラーを修正できます。

方法2:Windows Debugger(WinDbg)を使って詳細に解析する

より高度で詳細な分析を行いたい場合は、Microsoft純正のデバッグツール「WinDbg」を使用しましょう。

手順1:Windows 10 SDKをインストールする

Microsoftの公式サイトからWindows 10 SDKをダウンロードします。このSDKには、.dmpファイルの解析に使用するWinDBGプログラムが含まれています。

ダウンロードした sdksetup.exe を実行し、インストール先を指定(デフォルトのままで可)します。ライセンス契約に同意した後、「Select the features you want to install(インストールする機能の選択)」画面で「Debugging Tools for Windows」のみにチェックを入れて「Install」をクリックします。WinDBGのダウンロードとインストールが完了するまで待ちましょう。

手順2:WinDBGを.dmpファイルに関連付ける

コマンドプロンプトを開きます(スタートメニューで「cmd」と検索してEnter)。次に、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

cd\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Debuggers\x64\

※お使いの環境に合わせて、WinDBGがインストールされている正しいパスを指定してください。

続いて、以下のコマンドを実行して、WinDBGを.dmpファイルに関連付けます。

windbg.exe -IA

コマンド実行後、新しい空のWinDBGウィンドウが開き、関連付け完了の通知が表示されるので閉じて構いません。

手順3:シンボルパスを設定する

Windowsの検索で「windbg」と入力し、WinDbg (X64) を起動します。メニューの「File」→「Symbol File Path」を選択し、以下のアドレスをコピーして「Symbol Search Path」ボックスに貼り付けます。

SRV*C:\SymCache*https://msdl.microsoft.com/download/symbols

「OK」をクリックしたら、「File」→「Save Workspace」で設定を保存します。このシンボルパスの設定により、解析に必要なシンボルファイルがMicrosoftのサーバーから自動的にダウンロードされるようになります。

手順4:ダンプファイルを開いて解析する

解析したいダンプファイルを用意します。C:\Windows\Minidump 内のMiniDumpファイルでも、C:\Windows\MEMORY.DMP の完全メモリダンプファイルでも構いません。.dmpファイルをダブルクリックすると、WinDBGが起動して解析処理が始まります。

注意:最初の.dmpファイルを読み込む際は処理が遅く感じられますが、中断しないでください。バックグラウンドで以下の処理が行われています。

Cドライブに「Symcache」フォルダが作成される
シンボルがダウンロードされ C:\Symcache に保存される

シンボルのダウンロードが完了し、解析準備が整うと、ダンプテキストの下部に「Followup: MachineOwner」というメッセージが表示されます。2回目以降の解析では必要なシンボルが既にキャッシュされているため、処理速度が大幅に向上します。なお、シンボルが追加されるにつれて C:\Symcache フォルダは徐々に大きくなっていきます。

手順5:クラッシュの原因を特定する

Ctrl + F キーで検索ボックスを開き、「Probably caused by」(引用符なし)と入力してEnterを押します。これがクラッシュ原因を最速で見つける方法です。

「Probably caused by」の行の上には、BugCheckコード(例:0x9F)も表示されています。このコードを「Microsoft Bug Check Code Reference(バグチェックコードリファレンス)」で照合すれば、エラーの正式な意味を確認できます。

まとめ

以上が、Windows 10でメモリダンプファイルを読み取る2つの方法です。手軽さを求めるなら「BlueScreenView」、詳細な分析が必要なら「WinDbg」と、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。ダンプファイルの解析は一見難しそうに思えますが、手順に従えば誰でもクラッシュの原因を特定できます。本記事についてご不明な点があれば、お気軽にコメント欄でお尋ねください。

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