エラー1962「オペレーティングシステムが見つかりません」の原因と6つの解決方法
エラー1962とは?発生する症状と原因
パソコンの電源を入れたときに「Error 1962: No operating system found. Boot sequence will automatically repeat.(エラー1962:オペレーティングシステムが見つかりません。起動シーケンスを自動的に繰り返します)」というメッセージが表示され、Windowsがまったく起動しない——このトラブルに悩まされている方は少なくありません。
エラー1962が発生する主な原因は以下のとおりです。
- ブートシーケンス(起動順序)の破損
- BIOS/UEFIの起動優先順位が正しく設定されていない
- HDDとマザーボードをつなぐSATAケーブルの不良・接触不良
- HDD/SSD自体の故障
- ブート構成データ(BCD)の消失・破損
このエラーの厄介な点は、症状に個人差があることです。数時間待てば正常にWindowsが起動するユーザーもいれば、起動直後にすぐエラーメッセージが表示され、BIOSセットアップ画面にすら入れないケースもあります。いずれの場合も、PCを再起動しても同じエラー画面に戻されるだけなので、根本的な解決が必要です。
まずはハードウェアの状態確認から始め、その後にソフトウェア面の対処法を順番に試していきましょう。
事前確認:HDDとSATAケーブルのチェック
高度な対処を行う前に、HDDまたはSATAケーブルの物理的な故障がないかを確認しましょう。
1. HDDが認識されるか確認する
対象のHDDを別のPCに接続し、中のデータにアクセスできるかどうかを確かめてください。アクセスできればHDD自体は無事です。しかし、別のPCでも認識されない場合はHDDが故障している可能性が高いため、新しいドライブへの交換が必要です。
2. SATAケーブルの交換を試す
SATAケーブルは安価で入手しやすい反面、断線や接触不良を起こしやすい部品です。予備のケーブルがあれば差し替えてみてください。ケーブルが原因だった場合、新品に交換するだけで問題が解消することもあります。
注意: 以降で紹介する修復手順では、Windowsのインストールディスクまたは回復ディスクが必要になります。あらかじめ準備しておいてください。
方法1:自動修復/スタートアップ修復を実行する
最初に試すべきは、Windowsに標準搭載されている自動修復機能です。
- Windows 10の起動可能なインストールDVD(またはUSBメモリ)を挿入し、PCを再起動します。
- 「CDまたはDVDから起動するには任意のキーを押してください」と表示されたら、任意のキーを押します。
- 言語などの設定を選択して「次へ」をクリックし、左下の「コンピューターを修復する」を選択します。
- オプション選択画面で「トラブルシューティング」をクリックします。
- トラブルシューティング画面で「詳細オプション」を選択します。
- 詳細オプション画面で「自動修復」または「スタートアップ修復」をクリックします。
- 修復プロセスが完了するまで待ちます。
- PCを再起動し、エラーが解消したかを確認します。
なお、「自動修復でPCを修復できませんでした」と表示される場合は、後述の別の方法を試してください。
方法2:診断ツール(Diagnostics)を実行する
上記の方法で改善しない場合、HDD/SSDが破損している可能性があります。ただし、結論を急ぐ前に必ず診断ツールを実行して、ドライブの交換が本当に必要かどうかを確認しましょう。
診断を実行するには、PCを再起動し、起動画面が表示される前にF12キーを押します。ブートメニューが表示されたら「Boot to Utility Partition」または「Diagnostics」を選択してEnterキーを押すと、診断が開始されます。システムのハードウェア全体が自動的にチェックされ、問題が見つかった場合はレポートされます。
診断の結果、ドライブの故障が判明した場合は、新しいHDD/SSDに交換してWindowsを再インストールする必要があります。
方法3:BIOSで正しい起動順序を設定する
起動順序(ブートオーダー)が正しく設定されていないと、PCはOSが存在しないデバイスから起動しようとして失敗し、エラー1962が表示されます。HDD/SSDを最優先に設定しましょう。
- PCの起動時(起動画面やエラー画面が表示される前)に、Deleteキー、F1キー、F2キーのいずれか(メーカーによって異なる)を連打してBIOSセットアップに入ります。
- BIOS画面で「Boot」タブを選択します。
- 起動順序の最上位にHDDまたはSSDが設定されているかを確認します。設定されていない場合は、矢印キーを使ってハードディスクを一番上に移動させます。
- 続いて「Startup」タブに移動し、以下のように設定します。
Primary Boot Sequence(プライマリ起動シーケンス) CSM:[Enabled] Boot Mode:[Auto] Boot Priority:[UEFI First] Quick Boot:[Enabled] Boot up Num-lock Status:[On]
- F10キーを押して設定を保存し、BIOSを終了します。
方法4:UEFIブートを有効にする
UEFIファームウェアにはバグが含まれていたり、紛らわしい仕様になっていたりすることがあります。ファームウェアの頻繁な進化によりUEFIが複雑化したことが一因です。エラー1962はUEFIファームウェアに起因する場合があり、UEFIをリセットまたは初期値に戻すことで解決することがあります。
従来型のOS(レガシーOS)を起動したい場合は、CSM(Compatibility Support Module)を有効にする必要があります。最近Windowsをアップグレードした場合、この設定は既定で無効になっており、旧OSのサポートが切れているために起動できないことがあります。また、UEFIを第一の(または唯一の)起動方式に設定されていることも確認してください。
- PCを再起動し、F2キーまたはDeleteキーを押してブートセットアップを開きます。
- 「Startup」タブに移動し、以下の変更を行います。
Boot list option を「UEFI」に変更 Load Legacy option ROM を無効化 Secure Boot を有効化
- F10キーを押して設定を保存し、終了します。
方法5:回復ディスクでシステムの復元を行う
ブート関連の設定変更でも解決しない場合は、システムの復元を試してみましょう。
- Windowsインストールメディアまたは回復ドライブ/システム修復ディスクを挿入し、言語設定を選択して「次へ」をクリックします。
- 画面下部の「コンピューターを修復する」をクリックします。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」の順に選択します。
- 「システムの復元」をクリックし、画面の指示に従って復元を完了させます。
- PCを再起動し、エラーが解消したかを確認します。
方法6:Windows 10の上書きインストール(修復インストール)
ここまでの方法がすべて効果なかった場合は、HDD自体は健全であるものの、OSまたはBCD(ブート構成データ)が何らかの理由で消去・破損していると考えられます。まずは修復インストール(上書きインストール)を試してください。それでも失敗する場合は、残された最終手段としてWindowsのクリーンインストール(新規インストール)を行うことになります。
まとめ
エラー1962「オペレーティングシステムが見つかりません」は、SATAケーブルの不良といった単純な物理的要因から、BIOS設定の不備、BCDの破損まで、さまざまな原因で発生します。本記事で紹介した6つの対処法を順番に試せば、ほとんどのケースで問題を解決できるはずです。
- まずはHDDとSATAケーブルの物理チェックから始める
- 自動修復→診断ツール→BIOS設定の順に切り分ける
- 最終手段は修復インストールまたはクリーンインストール
それでも解決しない場合や、手順について不明な点がある場合は、お気軽にコメント欄でお尋ねください。
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