【徹底解説】Windows 7を完全に削除してUbuntuだけをインストールする方法
純粋なLinux環境へ本格的に移行したいと考えている方でも、Windows 7のインストールが壊れてしまったノートパソコンを復活させたい方でも、ドライブ上の既存データをすべて消し去り、新しいOSに入れ替えることは可能です。
Ubuntuのインストールガイドの多くはデュアルブートの設定方法に重点を置いていますが、必ずしもデュアルブートが必要というわけではありません。古いOSを完全に排除するのも同じように簡単です。
作業前の注意点
まず最初に、残しておきたいデータをWindowsエクスプローラーやコマンドラインを使って、USBメモリやクラウドストレージにコピーしておきましょう。
多くの場合、ドライブをゼロクリアする必要はありませんが、この手順でも既存のデータは使用不能になります。さらに、旧環境を丸ごと消去するため、マルウェアに感染したシステムを一掃する手段としても非常に有効です。
なお、ここで紹介する手順は、グラフィカルシェルを備えたすべてのUbuntu系ディストリビューションで共通です。対象となるのは純正のUbuntu、Xubuntu、Lubuntu、Kubuntu、Ubuntu MATEなどです。
Windows 7を削除してUbuntuに入れ替える手順
お好みのUbuntuのISOイメージをUSBメモリやSDHCカードに書き込めたら、起動メニューから「Install(インストール)」または「Try Ubuntu(Ubuntuを試す)」を選択できます。
「Try Ubuntu」を選べば、接続済みのハードウェアがそのまま動作するかどうかを事前に確認できます(多くの場合、特に問題なく動きます)。このライブ環境からターミナル操作を行うことも可能です。
ターミナルを使ったパーティション操作
Ubuntu、Xubuntu、Lubuntu、Ubuntu MATEのいずれをインストールする場合でも、「Ctrl + Alt + T」を同時に押せばターミナルウィンドウを開けます。続いて「sudo bash」と入力すればrootプロンプトを取得でき、root権限で実行したいコマンドの前に「sudo」を付ける方法でも問題ありません。
ターミナルで「sudo fdisk -l」を実行すると、システムに接続されているすべてのボリュームを一覧表示できます。LX・Whisker・DashメニューからGNOMEディスクユーティリティを開くのも良いでしょう。
既存のMicrosoft Windowsが入っているドライブを特定し、そのパーティションがすべてアンマウントされていることを確認してください。確認できたら、「sudo cfdisk /dev/sdLetter#」(sdaやsdbなど、実際のデバイスファイル名に置き換えます)を実行して再パーティション化します。cfdisk内では矢印キーで削除したいパーティションをハイライトし、「Delete」を選択しましょう。
Windows 7/8/8.1/10を含んでいたパーティションが消えたら、必要な新しいパーティションを作成します。UbuntuはMBRドライブに3つのパーティションを作成しますが、スワップパーティションと「/」マウントポイント用のアクティブなパーティションだけで足りるなら、3つも不要です。準備が整ったら「[ Write ]」をハイライトしてEnterキーを押し、「yes」と入力してEnter、その後プログラムを終了します。
インストーラーに戻ったら「それ以外(Something Else)」を選択します。各パーティションをダブルクリックし、割り当てたいマウントポイントを指定してください。アクティブなパーティションとスワップパーティションのみというシンプルな構成でも構いません。変更を承認するまで、Ubuntuのインストーラーがドライブを再構成することはありません。

インストーラーだけで完結させる簡単な方法
もし上記のような事前操作を行わずに直接インストーラーを起動した場合は、Windows 7が検出された旨が表示されます。この画面から「ディスクを削除して*buntuをインストール(Erase Disk and Install)」を選択すれば、古いWindowsをまとめて消去できます。

インストール中にサードパーティ製ソフトウェアの導入とアップデートのダウンロードを尋ねられたら、どちらも「はい」と答えておきましょう。UbuntuにはWindows向けの商用ドライバーと同等のものが常にあるとは限らないため、これでハードウェアが安定して動作しやすくなり、MP3ファイルの再生も可能になります。ただし、Windowsと同等の機能を完全に実現するには、後からMIDIサウンドフォントを別途インストールする必要があります。

ターミナルで何もしていなくても「それ以外(Something Else)」は選択可能です。すると、システムに接続された全ボリュームがグラフィカルに表示されます。NTFS形式のボリュームには要注意です。Windows 7はブートデバイスとしてNTFSを採用しているためです。
Windows 7は通常、ドライブの先頭か末尾に隠しパーティションを1つ作成しており、これもNTFS構造になっています。市販品やメーカー製PCの場合は、診断ソフトウェアが収められたパーティションを削除する選択肢も現れるかもしれません。Ubuntuには同じ役割を果たすmemtest86ルーチンが同梱されているため、これらは安全に削除できます。そもそもOSを入れ替えれば保証が無効になる可能性が高い点も考慮しておきましょう。

パーティションの設定とフォーマット
再定義したいパーティションをダブルクリックします。マイナスボタンでパーティションを削除したり、新規追加したりすることもできます。最低限、プライマリ領域とスワップ領域の指定が必要です。プライマリパーティションのファイルシステムは複数の候補から選べますが、特別な理由がなければext4を選ぶのがおすすめです。

古いコードを確実に消し去るため「パーティションをフォーマットする」にチェックを入れ、マウントポイントを指定してください。以降は通常どおりインストールが進みます。最後に再起動を促されたら、指示に従ってインストールメディアを取り出します。こうして、かつてWindows 7が入っていたドライブから直接Ubuntuが起動するようになります。

インストール時の警告に注意
インストールの途中で、使用中のパーティションに関する警告が表示されることがあります。その際は、インストーラーが指し示すデバイスファイル名をよく確認してください。実際にはそれがインストールメディアや挿したままのUSBメモリを指しているケースがあるためです。
同様に、小型のネットブックにはSDHCやmicroSDXCカードリーダーを内蔵している機種が多く、そこにも有効なパーティションテーブルが存在する場合があります。多くの場合、これらをアンマウントしても問題ありませんが、Windows 7の置き換えが目的なら、スロットに挿さったSDカードへOSをインストールしてしまうことだけは避けてください。
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