Windows PCでGoogleアシスタントを使う方法|Pythonとコマンドラインによる完全セットアップガイド
最近のAndroidスマートフォンのほとんどにはGoogleアシスタントが標準搭載されていますが、残念ながらデスクトップ向けの公式バージョンは現在提供されていません。しかし、この記事ではWindowsパソコンでGoogleアシスタントを動作させる方法を詳しくご紹介します。手順はやや多めですが、一度セットアップしてしまえば快適に使えます。
執筆時点では、これから行う作業に専用のGUIは存在せず、インストールは主にコマンドライン操作が中心になります。ただし、セットアップが完了すれば、Androidデバイスに話しかけるのと同じ感覚で、パソコンのマイクを通じてGoogleアシスタントを操作できるようになります。
必要なもの
- Python 3
ステップ1:Pythonのインストールとパス設定
まず、パソコンにPythonをインストールし、環境変数のパスを通す必要があります。以下の手順に注意して進めてください。
Pythonのインストーラー(.exeファイル)をダウンロードして起動し、カスタムインストール(Customize installation)を選択します。次のオプション画面で「Add Python to environment variables(Pythonを環境変数に追加)」に必ずチェックを入れてください。

インストールが完了したら、コマンドターミナルを開いて「python」と入力します。正常にインストールされていれば、コマンドプロンプトに現在のPythonバージョンが表示されます。
ステップ2:GoogleアシスタントAPIの設定
続いて、Google Cloud Platform上でGoogleアシスタントAPIを設定していきます。
- Google Cloud Platform Consoleの「プロジェクト」ページに移動します。
- 上部にある「プロジェクトを作成」をクリックします。
- プロジェクト名に「Google Assistant」などを入力し、「作成」をクリックします。
- コンソールが新しいプロジェクトを作成します。右上にプログレスアイコンが回転しているのが見えます。処理が完了すると、プロジェクトの設定ページへ自動的に移動します。
- Google Assistant APIのページに移動し、上部の「有効にする(Enable)」をクリックします。
- APIを使用するには認証情報が必要です。右上の「認証情報を作成」ボタンをクリックすると、セットアップウィザードが手順を案内してくれます。
- 「どこからAPIを呼び出しますか?」という質問には「Other UI(e.g. Windows、CLIツール)」を選択し、「どのデータにアクセスしますか?」では「ユーザーデータ」を選択します。その後「必要な認証情報は何ですか?」をクリックします。
- GoogleからOAuth 2.0クライアントIDの作成を推奨されます。クライアントIDに一意の名前を付けて「クライアントIDを作成」をクリックします。
- 「ユーザーに表示されるサービス名」には「My Google Assistant」など分かりやすい名前を入力します。
- 「完了」をクリックします。なお、この画面ではダウンロードしないでください。必要なのはクライアントシークレットのみです。
- OAuth 2.0クライアントIDの一覧に、先ほど作成したクライアントIDが表示されているはずです。右端のダウンロードアイコンをクリックして、client_secret_XXX.jsonファイル(XXXはあなたのクライアントID)をダウンロードします。保存場所はどこでも構いませんが、できれば「google assistant」という名前の新規フォルダを作ってそこに保存しておくと後の作業が楽になります。
- Googleアカウントの「アクティビティ管理」ページにアクセスし、「ウェブとアプリのアクティビティ」「位置情報履歴」「デバイス情報」「音声アクティビティ」がすべて有効になっていることを確認します。これは、Googleアシスタントがあなたの個別化された情報を読み取れるようにするために必要な設定です。
ステップ3:APIにアクセスするクライアントの設定
次に、GoogleアシスタントAPIにアクセスするためのクライアントを設定します。
コマンドターミナルを開き、以下のコマンドを入力してください。

-m pip install google-assistant-sdk[samples]
このコマンドで、Pythonに必要な依存ライブラリのインストールが始まります。完了したら、続けて次のコマンドを入力します(コマンド内のパスはご自身の環境に合わせて書き換えてください)。
py -m googlesamples.assistant.auth_helpers --client-secrets change\your\path\client_secret_XXX.apps.googleusercontent.com.json
コマンドプロンプトにアプリケーション認証用のURLが表示されるので、そのURLをブラウザにコピー&ペーストし、GoogleアシスタントAPIの設定時に使用した同じGoogleアカウントでログインします。クライアント用のアクセストークンが表示されるので、指示に従ってそのトークンをコマンドプロンプトにコピー&ペーストしてください。
ステップ4:マイクの動作テストとアシスタントの起動
まず、Googleアシスタントがマイクに正しくアクセスできるかどうかを確認します。コマンドプロンプトに以下を入力します。
python -m googlesamples.assistant.audio_helpers
テスト音声が正常に再生されれば準備完了です。次のコマンドでGoogleアシスタントとの対話を開始できます。
python -m googlesamples.assistant
「press Enter to send new request(Enterキーを押して新しいリクエストを送信)」と表示されたら、Enterキーを押してマイクに向かって話しかけます。話し終えると、コマンドプロンプトに発言内容の文字起こしが表示され、Googleアシスタントからの応答も音声で再生されます。
ステップ5:Chrome拡張機能「AutoVoice」でより快適に
上記のようなコマンドプロンプト経由の操作方法は、正直あまり洗練されたものではありません。そこで便利なのが、Chromeブラウザの拡張機能「AutoVoice」です。この拡張機能は、パソコンにGoogleアシスタントがセットアップ済みであること(まさに今完了しました!)さえ満たせば利用できます。ただし、正しく動作させるために、もう少しだけコマンド操作が必要です。
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドをコピー&ペーストしてください。
py -c "from distutils.sysconfig import get_python_lib; from urllib.request import urlretrieve; urlretrieve('https://joaoapps.com/AutoApps/Help/Info/com.joaomgcd.autovoice/googleassistant/__main__.py', get_python_lib() + '/googlesamples/assistant/__main__.py')"次に、ChromeブラウザでAutoVoiceの拡張機能ページにアクセスしてインストールします。拡張機能のオプション画面で、ウェイクアップコマンドを「Hey Google」や「Okay Google」など、お好みのフレーズに設定しましょう。
さらに「Always Listening(常時リスニング)」オプションを有効にし、「Wake up Expression(ウェイクアップ表現)」には、先ほど設定したウェイクアップコマンドとは別のフレーズを指定します。ここが重要なポイントです。一方の表現は拡張機能を起こすためのもので、もう一方の表現はGoogleアシスタント本体を起こすためのものだからです。
最後に、コマンドプロンプトに以下を入力します。
py -m googlesamples.assistant
これで準備はすべて完了です。「Hey Google!」など、自分で設定したウェイクアップフレーズを発するだけでGoogleアシスタントが起動し、すぐにコマンドを伝えられるようになります(例:「Hey Google、今日の天気は?」)。
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