Takeownコマンドとは?Windowsでファイル・フォルダーの所有権を取得する方法を解説
Windowsには、Windows 7以降に標準搭載されている便利なツールがあります。それが、コマンドラインからファイルやフォルダーの所有権を取得できる「Takeown.exe」です。この記事では、Takeownの基本的な仕組みと、実際に所有権を取得する手順をわかりやすく解説します。
Windowsにおける「所有権」とは何か?
所有権とは、特定のファイルやフォルダーを使用する権限、そして他のユーザーに対してその使用許可を与える権限のことです。Windows内部には複数種類の所有者が存在します。
- TrustedInstaller.exe: Windowsモジュールインストーラーであり、Windows Updateのインストール、残存ファイルの削除、システムファイルの変更などを管理する特別な所有者です。
- SYSTEM: オペレーティングシステム自体が持つアカウントで、システムレベルの操作に使われます。
- Administrators(管理者): ファイルやフォルダーに対する完全な制御権を持ち、他のユーザーへ権限を割り当てることができる最も強力なユーザーグループです。
コマンドラインで所有権を取得する流れ
WindowsにはTakeown.exeというコマンドラインツールが用意されており、これが所有権を変更する最も簡単かつ迅速な方法です。作業は大きく分けて2段階で行います。
- ステップ1: takeownコマンドを使って、対象のファイルまたはフォルダーの所有権を取得します。
- ステップ2: icaclsコマンドを使って、管理者またはログオンユーザーに選択したファイル/フォルダーへの完全な制御権限を付与します。
ファイルの所有権を取得する手順
まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開く必要があります。スタートメニューの検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択してください。ユーザーアカウント制御(UAC)の画面が表示されたら「はい」をクリックします。

昇格されたコマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力します。
TAKEOWN /F "<ファイル名>"
- 上記のコマンド内の<ファイル名>の部分を、所有権を取得したいファイルの実際のパスとファイル名に置き換えます。たとえば、Dドライブにある3GP動画ファイル「dance.3GP」の所有権を取得する場合は、拡張子も含めて次のように入力します。
TAKEOWN /F "D:\dance.3GP"
- 問題なく実行されれば、以下のような成功メッセージが表示されます。
「SUCCESS: The file (or folder): "filename" now owned by user "Computer Name\User name".」(成功:指定したファイルまたはフォルダーの所有者になりました)

取得したファイルにフルコントロール権限を付与する手順
所有権を取得しただけでは不十分な場合があります。次に、ICACLSコマンドを使って、そのファイルへの完全な制御権限を付与しましょう。構文は以下の通りです。
ICACLS "<ファイル名>" /grant %username%:F
ポイント: 現在ログオンしているユーザーに権限を付与する場合は、上記のコマンドをそのまま使います。ログオンユーザーが管理者であれば自動的に判定されて処理されます。明示的に管理者グループへ付与したい場合は、「%username%」を「administrators」に置き換えてください。
ICACLS "<ファイル名>" /grant administrators:F

コマンドが正常に実行されると、上の画像のように成功メッセージが表示されます。
フォルダーの所有権を取得する手順
フォルダーの所有権取得も、基本的にはファイルの場合と同じです。ただし、サブフォルダーや配下のファイルもまとめて処理するためのオプションを追加します。以下のコマンドを入力してください。
TAKEOWN /F "<フォルダー名>" /R /D Y
<フォルダー名>の部分を、所有権を取得したいフォルダーのパスと名前に置き換えます。「/R」オプションを付けることで、フォルダー内のすべてのファイルとサブフォルダーの所有権も同時に取得できます。

フォルダーにフルコントロール権限を付与する手順
最後に、選択したフォルダーへの完全な制御権限を付与します。コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してください。
ICACLS "<フォルダー名>" /grant %username%:F /T
ここでも<フォルダー名>を実際のパスに置き換えます。「/T」オプションにより、フォルダー本体だけでなく、その中に含まれるすべてのファイルにも現在のログオンユーザーのフルコントロール権限が適用されます。
これで、システムファイルやアクセス拒否されていたフォルダーに対しても、自由に編集・削除などの操作が行えるようになります。重要なシステムファイルを扱う際は、誤って削除や変更を行わないよう十分に注意してください。
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