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Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

これから音楽活動を始めたい方の多くが「どうすれば楽器の演奏をPCに録音できるのか?」と疑問を持っています。まず最初にヒントをお伝えすると、ギターケーブルに3.5mm変換アダプターをつけて、マザーボードのライン入力端子に直接差し込むのは絶対にNGです。

必要なのはオーディオインターフェースです。見た目は下記の商品のような形状で、ブランドや品質によって価格は50ドル程度から1,000ドル超えまで幅広く存在します。

おすすめのオーディオインターフェース

ベストセラー第1位

Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

レビュー数:31,128件
Focusrite Scarlett 4i4 第3世代 USBオーディオインターフェース
ミュージシャン、ソングライター、ギタリスト、コンテンツクリエイター向け。ハイファイなスタジオ品質のレコーディングと、録音に必要なソフトウェア一式が付属。

ベストセラー第2位

Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

レビュー数:31件
Focusrite Scarlett 18i20 第3世代 18in/20out USBオーディオインターフェース
XLRケーブル4本とフォーン(TRS)ケーブル4本が付属した9点セット。

ベストセラー第3位

Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

レビュー数:10件
Antelope Audio Zen Q Synergy Core
14in/10out バスパワー駆動のUSB-C対応オーディオインターフェース。Edge Soloマイク、Bitwig Studio DAW、限定エディションケース、80種類以上のエフェクトが付属。

もうひとつの選択肢として、USB経由でオーディオインターフェース機能を内蔵したエフェクター(アンプシミュレーター)を使う方法もあります。たとえばZoom G2.1Nuなどは、執筆時点でおよそ150ドル前後で入手可能です。

Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

オーディオインターフェースの選び方

オーディオインターフェースを選ぶ際は、いくつか検討すべきポイントがあります。まず接続方式(Thunderbolt、USB、FireWire、PCI/PCIeカード)です。現在、最も高速でオーディオレイテンシー(遅延)が小さいのはThunderbolt、次いでFireWire、その後にUSBと続きます。

ここで注意したいのが、USB 2.0とUSB 3.0では録音音質やレイテンシーに実質的な違いがないという点です。USB 3.0は帯域幅・転送速度が高いものの、オーディオのリサンプリングやレイテンシーにはほとんど影響しないためです。

次に確認すべきはスペック、特にサポートされる最大ビット深度とサンプルレートです。多くのプロフェッショナルは24bit/48kHz前後、あるいは最大32bit/192kHzで録音しています。これは音質だけでなく非常に重要なポイントで、より高いビットレート/サンプルレートで録音することで、ReaperのようなDAW内でダイレクトモニタリングを使用した際のオーディオレイテンシーを実際に低減できるからです。

ちなみにダイレクトモニタリングとは、録音中(またはVSTを使った演奏中)に自分の演奏音をリアルタイムで聞ける機能のことです。オーディオレイテンシーが大きいと、ギターの弦を弾いてからスピーカーから音が出るまでにわずかな遅延が発生します。このあたりの詳細については、本ガイドの中で順に解説していきます。

必要なもの

  • Cockos Reaper(DAWソフト)
  • オーディオインターフェース
  • ギター
  • (任意)ASIO4ALL汎用ASIOドライバー
  • (任意)Guitar RigやOverloud TH3などのVSTソフト

ASIO4ALLドライバーのインストール

ASIO4ALLドライバーは必須ではありませんが、導入をおすすめします。Realtek HDなどのオンボードドライバーよりも、オーディオレイテンシーやバッファサイズの面で優れたパフォーマンスを発揮する傾向があるためです。ASIO4ALLなら最短5ms程度までレイテンシーを抑えられるのに対し、Realtek HDでは14ms前後が限界になることが多いです。

それでは、ASIO4ALLドライバーのインストールから始めましょう。この手順をスキップしてReaperの設定に進んでも構いません。

ASIO4ALLドライバーをダウンロードしてインストーラーを実行し、「Choose Components(コンポーネントの選択)」画面が表示されたら「Off-line Settings」にチェックを入れます。

Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

インストール完了後、スタートメニューから「Offline Settings」を開き、インターフェース(バッファ、レイテンシー補正など)を設定できます。

Reaperの環境設定(Preferences)

続いてReaperを開き、環境設定を調整しましょう。「Options > Preferences」からアクセスするか、ショートカットキーのCTRL + Pを押してください。

まずはReaperの環境設定メニューにある各カテゴリーの概要を簡単にご紹介します。

Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

  • General:基本設定項目。取り消し回数の上限、起動時の動作、キーボード操作、マルチタッチ操作などを設定できます。
  • Project:プロジェクトテンプレートのデフォルト設定や、プロジェクトの挙動を指定します。同じテンプレートを繰り返し使う予定があるなら、覚えておくと便利なメニューです。
  • Audio:オーディオ設定を細かく調整できるメニュー。ここの変更内容によってシステム全体の動作が大きく変わる可能性があります。
  • Appearance:主に外観に関する設定ですが、パフォーマンスに関わる項目や、ワークフロー・編集操作に関する調整も含まれています。
  • Editing Behavior:カーソルやズームの挙動からMIDI、エンベロープ、マウス操作の細かい設定まで、ワークフローに関わるオプションが集まっています。
  • Media:オーディオ、動画、MIDI、REXなど各種メディアファイルの扱い方を制御します。
  • Plugins:プラグインの保存先をシステムに伝え、プラグインの扱い方を設定します。動作が不安定になりがちなプラグイン向けの調整も可能です。
  • Control Surfaces:コントロールサーフェス(外部コントローラー)を使用している場合、ここで表示・設定を行えます。
  • External Editors:プラグインとして動作しないものの有用性の高い外部ソフト(例:Melodyne)を割り当てられます。ファイル形式(wav、midなど)ごとに外部エディターを登録し、Reaper上の位置情報を保ちながら編集できます。

今回本当に必要なのは、ASIO4ALLをデバイスドライバーとして設定することです。

「Device」設定画面でAudio Systemを「ASIO」に変更します。

次にASIO Driverを「ASIO4ALL」に変更してください。

最適なレイテンシーを得るためのパフォーマンス設定

さらに、最高のオーディオレイテンシーを実現するためのチューニング項目がいくつかあります。以下の手順に沿って設定していきましょう。

  • Audio > Do not process muted tracks:CPUリソースが限られている場合は、このオプションにチェックを入れましょう。ただし、A/B比較のためにミュートを頻繁に切り替える場合は、ミュート解除時にわずかな引っかかりが生じることがあります。
  • Audio > Device > ASIO Thread Priority:一般的に、オーディオを扱うASIOデバイスはDAW内で最優先にすべき要素です。このオプションは「Time Critical」に設定するのがほぼ必須です。
  • Audio > Device > Buffering > Thread Priority:上記と似ていますが、こちらはオーディオスレッド全般に関する設定です。優先度を上げると速く安定しますが、CPU負荷も増加します。
  • Audio > Device > Buffering > Anticipative FX Processing:ミックス作業時に便利な機能です。再生位置よりも先読みしてエフェクトを処理できるため、より安定したミキシング環境を実現します。
  • Audio > Device > Buffering > Optimize buffering for low latency hardware:バッファリング性能の向上は常に良いことです。必ずチェックを入れておきましょう。
  • Appearance > UI updates:録音中はグラフィック処理がオーディオ処理の邪魔をしないよう、このオプションを「Lazy」に設定します。逆に編集作業中はGUIのレスポンスを高めた方が快適なので、状況に応じて値を上げると良いでしょう。
  • Plugins > Compatibility > Disable saving full plugin state:特定のプラグイン読み込み時に軽微な引っかかりが起こる場合、プロジェクトに保存されるデータ量が原因かもしれません。このオプションで防止できますが、プロジェクト再開時にプラグインが正しく読み込まれなくなる可能性があります。サンプラーを使わないなら問題ありませんが、仮想インストゥルメントを使用する場合は有効化しないでください。便利ですが、自己責任で試しましょう。
  • Plugins > VST > VST Compatibility:特定のプラグイン(またはUADカード)で問題が発生している場合、このチェックボックス群が大きな助けになります。説明をよく読み、自分の症状に関連するものだけを選択しましょう。

Reaper側でバッファ設定を変更したら、スタートメニューからASIO4ALLのオフライン設定を開き、スライダーをReaperの設定値に合わせて調整してください。

オーディオレイテンシーのテスト方法

ここまでの設定が済んだら、ギター/オーディオインターフェースとReaper間のレイテンシーを、録音トラックのダイレクトモニタリングを使ってテストしてみましょう。

Reaper左側のパネルで右クリックし、「Add New Track」を選択します。ショートカットキーCTRL + Tでも追加できます。

新規トラックの「Record Arm/Disarm(録音待機)」ボタンをクリックし、続けてRecord MonitoringボタンをONにします。

ギターを数回弾いてみてください。リアルタイムで自分の演奏音が聞こえるはずです。

オーディオレイテンシーのトラブルシューティング

音が聞こえない場合は、以下の対処法を試してみてください。

まず、ASIO4ALLの設定(Offline Settingsパネル内)が、お使いのオーディオインターフェースの実際の能力と一致しているか確認しましょう。インターフェースの仕様をチェックし、ASIO4ALLとReaper両方の設定を、その機器が対応する最大ビット深度とサンプルレートに合わせます。

要するに、すべての設定を統一することが大切です。たとえばASIO4ALL側のバッファが224に設定されているなら、Reaper側も同じ224にしてください。

また、オーディオインターフェース本体の音量とギターのボリュームノブも確認しておきましょう。……たぶんそれでしたよね?

演奏音は聞こえるのにノイズ(クラックル)や歪みが目立つ場合は、バッファサイズを上げてください。逆に弦を弾いてからスピーカーから音が出るまで明確な遅延を感じる場合は、バッファを下げてみましょう。快適に使える「スイートスポット」を見つけることが重要です。

また忘れてはいけないのが、DAWは一般的にCPUへの負荷がかなり大きいという点です。特に多数のプラグインやVSTサウンドエフェクトを使っている場合は顕著です。マルチスレッド対応の高性能CPUを強くおすすめします。さらに録音セッション中はPCのCPUとメモリ使用量を最適化しましょう。具体的には以下のような対策が有効です。

  • 不要なバックグラウンドアプリやWindowsサービスを終了する
  • BIOSでAMDの「Cool n Quiet」などCPUスロットリング機能を無効化する
  • タスクマネージャーでReaperの優先度を「高」に設定する

Reaperでギター用VSTを使う方法

高価なアンプやエフェクターを購入する予算がない方には、ギタリスト向けのVST(Virtual Studio Technology)ソフトが断然おすすめです。これらは豊富なエフェクトとプリセットをあらかじめ搭載しているので、好きなアーティストのサウンドを自分のギターで再現できます。

Reaper(DAW)でPCにギターを録音する方法【初心者向け完全ガイド】

VSTにはさまざまな製品があります。Amplitube、Guitar Rig、GTR、Pod Farm、Overloud TH3などが代表格です。

個人的なおすすめはOverloud TH3なので、今回はこれを例に解説します。

Overloud TH3をインストールすると、VSTプラグインファイルのインストール先を尋ねられます。今後いろいろなDAWを試してみたいなら、「C:\VSTs」のような分かりやすい場所にまとめてインストールしておくと、後から探して読み込むのが簡単になります。

ReaperでVSTプラグインを使う方法は複数あります。トラックごとに異なるVSTを設定する方法(マルチトラックのレイヤー構成を作る場合に有効)と、メインミキサーに「Master FX」を設定して全トラック共通のVSTを使う方法です。

今回は、Master FXにOverloud TH3を設定し、別レイヤーとして録音するすべてのトラックで同じエフェクトを使えるようにしてみましょう。

まずPreferencesを開き、Overloud TH3プラグインの場所をReaperに教えます。

「Preferences > Plug-ins > VST」へ移動します。

パス欄の横にある「Add」ボタンをクリックし、Overloud TH3のVSTファイルがあるフォルダーを追加します。その後「Re-scan」ボタンを押し、「Apply」「OK」をクリックして完了です。

これで、Master Mixer左下の「Master FX」ボタンをクリックすると、利用可能な全プラグインの一覧が開きます。TH3(Overloud)のVST3プラグインを探して選択しましょう。VST版も表示されているかもしれませんが、通常はVST3の方が優れています(リソース消費が少なく、コード品質も向上しているため)。

選択するとVSTが新しいウィンドウで開き、普段どおりOverloud TH3(またはその他のVST)を自由に操作できるようになります。

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