DD-WRTルーターでVPNを設定する方法【初心者向け完全ガイド】
VPNを利用する最大の理由のひとつは、オンライン上の身元やプライバシーを守ることでしょう。VPNの利用自体は非常に簡単です。パソコンにVPNクライアントをダウンロードしてVPNサーバーに接続すれば準備完了です。iPhoneやAndroidスマートフォンでも、ほぼ同じ手順で利用できます。
NordVPNをはじめとする多くのVPNプロバイダは、主要なプラットフォーム向けに専用アプリを提供しています。アプリから接続ボタンを押すだけでよく、対応デバイスの詳細については各社のレビュー記事を参考にするとよいでしょう。
しかし、Apple TVのようにVPNアプリをインストールできない機器をVPNに接続したい場合、あるいは家庭内の8台ものデバイスをすべてVPN経由にしたい場合には、話が変わってきます。
そのようなケースで理想的なのが「自宅のルーター自体をVPNに接続する」方法です。これにより、ルーターに接続されたすべてのデバイスで、個別の設定なしに安全なインターネット通信が可能になります。
本記事では、DD-WRTファームウェアを搭載したルーターでVPNを構成する手順を徹底的に解説します。作業は決して単純ではありませんが、極端に難しいわけでもありません。それでは始めましょう。
DD-WRTをインストールする
ここでは、お使いのルーターにまだDD-WRTが導入されていないことを前提とします。すでに導入済みの場合は、このステップを読み飛ばしてください。
未導入の方は、DD-WRT公式サイトの手順に従うか、以下のステップを実行してください。
- https://dd-wrt.com/support/router-database/ にアクセスし、お使いのルーターの型番を入力します。対応機種であれば、必要なファームウェアの詳細情報が表示されます。
- ファームウェアをアップデートし、ルーターを再起動します。
- 次に、https://192.168.1.1 にアクセスしてルーターの初期設定を行います。ユーザー名とパスワードの入力を求められるので、新しいものを作成して登録しましょう。
- 次のページに移動したら「Setup」をクリックし、先ほど作成したユーザー名とパスワードを入力します。
- このページには、ルーター名、IPアドレス、DHCP設定などの基本情報が表示されます。
- ドロップダウンメニューから「Automatic Configuration – DHCP」を選択します。

- DHCPの設定は初期状態のまま触らず、タイムゾーンだけご自身の地域に合わせて変更してください。
- 設定が完了したら「Wireless」タブを開き、無線ネットワークの設定を行います。

動的DNS(DDNS)を設定する
次に、動的なWAN IPアドレスに対応するためのDNSリダイレクターを設定します。静的IPオプションを契約していない限り、ISP(インターネットプロバイダ)は定期的にあなたのIPアドレスを変更します。
これにより問題が発生します。IPアドレスが変わるたびに、VPN設定を更新し直さなければならないのです。
しかし心配はいりません。動的DNSサービスを利用すれば、ISPから割り当てられた最新のIPアドレスを反映するURLを作成できます。以下の手順に従ってください。
- afraid.orgで無料アカウントを作成し、「Subdomains」メニューへ移動します。

- 任意のサブドメイン名を入力し、ドロップダウンから使用したいドメインを選択します。

- 宛先フィールドにルーターのWAN IPアドレスを入力します。WAN IPはDD-WRTの管理画面で確認できます。

- 「Save」をクリックし、続けて「DDNS」をクリックします。

- 次のページで、サブドメインエントリの横に表示されているURLをコピーします。

- ルーターの管理画面に戻り、「Setup」の下にある「DDNS」タブをクリックします。

- ドロップダウンメニューから「freedns.afraid.org」を選択し、必要なユーザー名とパスワードを入力します。

- 先ほどコピーしたURLをホスト名欄に入力し、外部IPチェック(External IP Check)を「Yes」に設定します。

- 「Force Update Interval」フィールドに「10」と入力します。

PPTPサーバーを構成する
- ルーターの管理画面で「Services」→「VPN」の順にクリックします。

- PPTPサーバーを有効化します。「Broadcast Support」は無効にし、「MPPE Encryption」は有効にしてください。

- DNSサーバーの設定を入力します。

- WINSサーバーの項目は空欄のままで構いません。
- MTUおよびMRUの設定はデフォルトのまま変更しないでください。

- サーバーIPとしては、ルーター自身のIPアドレスを使用します。
デバイス側の設定を行う
最後に、接続したいデバイス側でVPNの設定を完了させましょう。ここではWindowsノートPCを例に説明します。
- 「スタート」→「設定」→「ネットワークとインターネット」→「VPN」の順に開きます。
- 「VPN接続を追加」をクリックします。
- 「VPNプロバイダー」には「Windows(組み込み)」を選択します。「サーバー名またはアドレス」欄には、afraid.orgのDNSアドレス、またはルーターのWAN IPアドレスを入力します。VPNの種類のドロップダウンからは「PPTP」を選択してください。

- サインイン情報の種類は「ユーザー名とパスワード」を選びます。
- ユーザー名とパスワードを入力します。
- 「接続」をクリックして完了です。
まとめ
以上でチュートリアルは終了です。ルーター自体をVPNに接続しておけば、家中のあらゆるデバイスが自動的に保護され、個別にアプリをインストールする手間も省けます。不明な点がある場合は、下のコメント欄でお気軽にお尋ねください。
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