Windows 10でVPNを設定する方法【初心者向け・10分で完了する完全ガイド】
VPN(仮想プライベートネットワーク)とは、プライベートネットワークの外部からそのネットワークへ接続するための仕組みです。さまざまな場面で役立ちますが、初めてVPNを利用する方にとっては、導入や使い方がハードル高く感じられることもあるでしょう。
「VPNは使いこなすのが難しい」というのは完全な誤解です。身構える必要はありません。実際、このガイドの手順に沿って進めれば、10分以内に設定を終えて利用を開始できます。ここでは、Windows 10でVPNを設定するために知っておくべきことをすべてご紹介します。
VPNを使うメリットは?
VPNを利用する主な理由は、次の2つです。
- プライベートネットワークへのアクセス:企業や組織では、社内サーバーやファイルなど、同じ建物内の社用パソコンからしかアクセスできない内部リソースを管理していることがよくあります。VPNがあれば、自宅のパソコンや外出先のリモート環境から、それらのサーバーやファイルにアクセスできます。
- データをプライベートネットワーク経由で送受信する:VPNに接続すると、実際には公開インターフェースを持つプライベートネットワーク上の特定のコンピューターに接続しています。接続後は、すべてのインターネット通信がそのコンピューター経由でルーティングされるため、Webサービス側からはあなたの自宅のパソコンではなく、そのコンピューターからのアクセスとして認識されます。
実務的な観点で言えば、この2つの用途は活用の幅を大きく広げてくれます。
たとえば、テレワーク。仕事用パソコンに縛られたり、オフィスの有線LANにつなぎに行ったりしなくても、外出先(出張中のホテルなど)からリモートアクセスし、離れた場所から業務を進められます。
もうひとつの例は、ネット上の行動の隠蔽。これは、違法な行為をしていない人にとっても重要です。広告業者に自分の行動を追跡され、プロファイルを作られるのにうんざりしていませんか?プロバイダーや公的機関による監視を避けたいなら、ログを残さず暗号化されたVPNである程度トラフィックを覆い隠すことができます。
VPNの入手方法:どのVPNプロバイダーを選ぶべき?
これは、プライベートVPNとパブリックVPNのどちらを指すかによって異なります。
プライベートVPNは、特定の人々に限定されたものです。誰もが自由にアクセス権を取得できるわけではありません。従業員限定の社内ネットワークを持つ企業は、多くの場合プライベートVPNを運用しており、アクセスするには会社のIT部門との相談が必要になります。IT部門が、接続に必要な詳細情報を提供してくれるはずです。
パブリックVPNは、誰もが平等に利用できるものです(ただし、料金の支払いなど何らかの条件が課される場合もあります)。誰でもサービスプランを契約し、接続情報を受け取り、すぐにVPNへ接続できます。接続情報は通常、契約時のウェルカムメールで届くか、サービスの公式サイトで確認できます。
プライベートVPNは主に社内データへのアクセス目的で使われ、パブリックVPNは主にネット上の行動の隠蔽や地域制限の回避に使われます。
優良なパブリックVPNの選び方
何をするにも、まず無料VPNの使用は避けましょう!良心的なケースでも、収益基盤が不安定なため速度が遅く、サポート体制も脆弱です。最悪の場合、利用者の行動を追跡して第三者にデータを売却したり、悪意ある目的でPCを乗っ取った事例まで報告されています。
プライバシーを重視する、ログを残さない(ノーログ)タイプの有料VPNを強くおすすめします。特におすすめなのはExpressVPNとCyberGhostです。信頼できるパブリックVPNは決して安くありませんが、プライバシーの確保には相応のコストがかかるものであり、その価値は十分にあります。
Windows 10でVPNを設定する手順
ここでは例として、パブリックVPNサービス「Private Internet Access」をWindows 10に設定します。他のVPN接続でも基本的な流れはほぼ同じですが、接続情報は適宜読み替えてください。
幸い、Windows 10にはVPN設定機能が標準搭載されているため、作業はとても簡単です。
始める前にひとつ補足しておきます。現在使用できる主要なVPNプロトコルと、その中から自分に合ったものを選ぶ基準を把握しておきましょう。この記事では、最も普及しているプロトコル「L2TP」の設定手順を紹介します。セキュリティ上の弱点があるPPTPは使用しないでください。
Windows 10でL2TP VPNを設定する方法
- スタートメニューで「仮想プライベート」と検索し、「仮想プライベートネットワーク(VPN)設定の変更」を選択します。表示されたVPNページで「VPN接続を追加する」をクリックします。
- 「VPNプロバイダー」で「Windows(ビルトイン)」を選択します。
- 「接続名」に、このVPNプロファイルの分かりやすい名前を入力します。たとえば「会社VPN」「ExpressVPN」などで構いません。
- 「サーバー名またはアドレス」にVPNサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。この情報は、IT部門またはサービスプロバイダーから提供されます。
- 「VPNの種類」で「事前共有キーを使ったL2TP/IPsec」を選択し、その下の欄に事前共有キーを入力します。こちらもIT部門またはプロバイダーから提供されます。
- 「サインイン情報の種類」は「ユーザー名とパスワード」のままにし、その下にVPNのユーザー名とパスワードを入力します。
- 「保存」をクリックします。
VPNプロファイルを保存したら、タスクバーのシステムトレイにあるネットワークアイコン(Wi-Fiの切り替えに使うものと同じ)を左クリックし、作成したばかりのVPNプロファイルを選択して「接続」をクリックすれば、VPNサーバーへの接続が開始されます。
Windows 10でIKEv2 VPNを設定する方法
IKEv2は、L2TPと同様にIPsecを採用したVPNプロトコルですが、さらに強固な暗号化アルゴリズムを実装しており、接続のセキュリティとプライバシーをL2TP以上の水準に引き上げます。一般的にIKEv2の方が高速で、安定性にも優れています。
デメリットは、IKEv2がまだL2TPほど広くサポートされていない点と、追加の手順があるぶん設定がやや手間になる点です。しかし、セキュリティやプライバシーを最優先したいなら、L2TPではなくIKEv2、そしてIKEv2に対応したVPNプロバイダーを選ぶべきです。
- IKEv2証明書をダウンロードします。VPNプロバイダーがIKEv2に対応している場合、証明書の入手先について独自の手順が案内されています。不明な点があればサポートに問い合わせましょう。
- ダウンロードしたIKEv2証明書ファイルをダブルクリックして開きます。
- 「証明書のインストール」をクリックし、証明書のインポートウィザードに進みます。
- 「ローカル コンピューター」を選択して「次へ」をクリックします。
- 「すべての証明書を次のストアに配置する」を選択し、「参照」をクリックします。
- 「信頼されたルート証明機関」を選択して「OK」をクリックします。
- 証明書のインポートウィザードの画面に戻ったら「次へ」をクリックします。
- 「完了」をクリックし、続けて「OK」をクリックします。
- あとは前述のL2TP VPNと同じ手順で設定しますが、「VPNの種類」で必ず「IKEv2」を選択してください。
VPN利用時に知っておきたいその他のポイント
これで、Windows 10でVPNを設定する方法がわかりました。より安全でプライバシーに配慮したインターネット利用の準備は整っています。
なお、会社やVPNサービスが専用のクライアントアプリを提供している場合は、そちらを優先的に使いましょう。専用アプリは初期設定をできるだけ簡単にするよう設計されており、必要に応じてボタンひとつでサーバーを手軽に切り替えられます。
Windows 10での保護が整ったら、スマホやタブレットなど他のデバイスでもVPNを設定して、あらゆる場面で安全な通信環境を整えましょう。
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