【完全ガイド】Macの内蔵・外付けドライブのAPFSボリュームを消去する手順
目次:
- 1. APFSボリュームとは?
- 2. APFSボリュームを消去するとどうなる?
- 3. APFSボリュームを消去する具体的な手順
- 4. 消去したAPFSボリュームからデータを復元する(任意)
- 5. MacでAPFSボリュームを消去できないときの対処法
APFSコンテナにボリュームを追加すれば、ディスク容量を最大限に活用できます。同じコンテナ内のボリュームは必要に応じて拡大・縮小できるためです。しかし、さまざまな理由から、MacでAPFSボリュームを消去したいと考えることがあります。
- ディスクの空き容量を増やしたい
- Macの売却・譲渡に備えたい
- Macを出荷時状態に戻したい
- macOSをクリーンインストールしたい
目的が何であれ、このチュートリアルに沿って進めれば、MacBook Air/Pro/iMacでAPFSボリュームを安全に消去できます。
APFSボリュームとは?
APFS(Apple File System)は、Apple社が自社製品向けに独自開発したファイルシステムで、従来の標準ファイルシステム「Mac OS Extended」の後継にあたります。2017年のmacOS High Sierraで初めて採用されました。APFSは、強化された暗号化機能、クローンのサポート、容量の共有、クラッシュ保護など、多くのメリットをもたらします。
APFSボリュームとは、APFSファイルシステムでフォーマットされ、ハードディスク上のAPFSコンテナ内に存在する、独立したストレージ領域のことです。1つの物理ドライブは複数のコンテナに分割でき、各APFSコンテナには1つ以上のAPFSボリュームが含まれます。さらに、ボリュームは複数のパーティションに分割することも可能です。
APFSボリュームはFinder上ではドライブとして表示されますが、APFSコンテナはディスクユーティリティでしか確認できません。

APFSボリュームを消去するとどうなる?
写真、書類、動画などのデータは、すべてAPFSボリューム上に保存されています。「消去」ボタンを押して操作を確定すると、そのボリュームに保存されていた全データがクリアされ、空のAPFSボリュームだけがコンテナ内に残ります。
ボリューム自体をコンテナから取り除く「削除」とは異なり、「消去」ではデータのみが削除されるため、消去後も引き続きそのAPFSボリュームに新しいデータを保存することができます。
APFSボリュームを消去する具体的な手順
前述のとおり、APFSボリュームを消去すると、そこに保存されていたファイル・写真・書類などはすべて失われます。重要なデータがある場合は、消去前に必ずMacのバックアップを作成しておきましょう。バックアップがあれば、後でいつでも復元できます。
バックアップの方法は、macOS標準のTime Machineを使うほか、外付けハードドライブへのファイル移動、iCloudへのアップロード、サードパーティ製バックアップソフトの利用などがあります。ご自身に合った方法を選び、データ損失の心配なく作業を進めてください。
なお、消去するボリュームが起動ボリューム(初期設定では「Macintosh HD」)か、それ以外の非起動ボリュームかによって手順が異なります。以下の手順は、Macの内蔵ドライブと外付けドライブのどちらにも共通して使えます。
非起動ボリューム(APFS)を消去する
ディスクユーティリティは、macOSに標準搭載されたディスク管理ツールです。First Aidによるドライブの修復、内外付けハードドライブのフォーマット、APFSボリュームの追加・削除、そしてAPFSボリュームの安全な消去など、多彩な操作が可能です。
- Finder > アプリケーション > ユーティリティ > ディスクユーティリティ を開きます。
- ディスクユーティリティをダブルクリックして起動します。
- 画面左上の「表示」ボタンをクリックし、「すべてのデバイスを表示」を選択して、サイドバーに内蔵・外付けの全ドライブを表示します。

- 消去したいAPFSボリュームを見つけて選択します。
- ツールバーの「消去」ボタンをクリックします。
- 必要に応じて、ボリュームの新しい名前を入力します。
- フォーマットを変更したい場合は「フォーマット」のプルダウンメニューから、APFS、APFS(暗号化)、APFS(大文字/小文字を区別)、APFS(大文字/小文字を区別・暗号化)のいずれかを選択します。
- 「消去」をクリックして選択したボリュームを消去するか、「ボリュームグループを消去」をクリックしてグループ内の全ボリュームをまとめて消去します。
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起動ボリューム(APFS)を消去する
ディスクユーティリティで起動ボリュームを選んでも、「消去」ボタンがグレーアウトしていて押せないことに気づくでしょう。これは、起動ディスクへの操作がmacOS復旧モードでしか行えないためです。復旧モードでは、起動ボリュームの消去のほかに、macOSの再インストール、Time Machineバックアップからの復元、Safariの利用、ターミナルの操作、起動セキュリティユーティリティの設定変更なども可能です。
そのため、まずMacをmacOS復旧モードで起動し、その状態でディスクユーティリティを使って消去作業を行います。Intel MacとAppleシリコン(M1以降)Macそれぞれの起動方法は以下のとおりです。
Intel MacをmacOS復旧モードで起動する:
- Macを完全にシャットダウンします。
- 電源ボタン/Touch IDボタンを押して電源を入れます。
- すぐにCommand+Rキーを押し続け、Appleロゴが表示されるまで待ちます。

- 画面に「macOSユーティリティ」ウィンドウが表示されます。
AppleシリコンMacをmacOS復旧モードで起動する:
- M1 Macを完全にシャットダウンします。
- 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで、電源ボタン/Touch IDボタンを押し続けます。
- Macintosh HDの横にある「オプション」をクリックし、「続ける」を選択します。

- 管理者アカウントの名前とパスワードを入力して、復旧画面に入ります。
macOS復旧モードで起動ボリュームを消去する手順:
- macOSユーティリティの画面から「ディスクユーティリティ」を開きます。

- サイドバーで対象のAPFSボリュームを選択します。
- ツールバーの「消去」ボタンをクリックします。
- プルダウンメニューで「GUIDパーティションマップ」とAPFS形式を選択します。
- ボリュームの新しい名前を入力します。
- 「消去」をクリックし、完了後に「完了」をクリックします。
- ディスクユーティリティを終了し、Macを再起動します。
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消去したAPFSボリュームからデータを復元する(任意)
誤ってAPFSボリュームを消去してしまった場合は、このセクションの手順でデータ復元を試みることができます。
消去前にバックアップを作成していれば心配ありません。バックアップから簡単にボリュームを復元できます。しかし、万が一バックアップがないまま間違ったボリュームを消去してしまった場合は、データ復元ソフトウェアに頼るのが最後の手段となります。
ここでは、プロ仕様のデータ復元ソフト「iBoysoft Data Recovery」をおすすめします。HDD/SSD、USBメモリ、SDカードなど多様なデバイスに対応し、APFSデータの復元、削除済みファイルの復元、破損ドライブや読み取り不能ドライブからのファイル救出など、幅広い状況で活躍します。
iBoysoft Data Recoveryで消去したAPFSボリュームからデータを復元する手順:
- iBoysoft Data RecoveryをMacにダウンロードしてインストールします。
- ソフトウェアを起動します。
- メイン画面で消去したボリュームを選択します。
- 「スキャン」ボタンをクリックして、失われたデータを検索します。

- 復元前にスキャン結果をプレビューして確認します。
- 必要なファイルを選択し、「復元」ボタンをクリックします。

- 復元したファイルの保存先となる新しい場所を指定します。
MacでAPFSボリュームを消去できないときの対処法
ディスクユーティリティでハードドライブやAPFSボリュームが消去できない場合、いくつかの原因が考えられます。たとえば、Macintosh HDなどのAPFSボリュームがディスクユーティリティ上でグレーアウトしている場合は、手動でマウントしてからFirst Aidで修復を試みてください。
また、起動ボリュームを消去しようとして「消去」ボタンがグレーアウトしているケースでは、MacをmacOS復旧モードで起動すれば消去できます。
さらに、macOS復旧モードでもMacintosh HDを消去できない場合は、ディスクユーティリティのFirst Aidでドライブを修復したうえで、インターネット復旧モードを試してみてください。
もし「消去プロセスが失敗しました」というエラーに遭遇した場合は、専用の解説記事を参照してエラーを解決してください。
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まとめ
APFSボリュームの消去手順自体はシンプルです。ただし、重要なファイルが保存されている場合は、必ず事前にバックアップを作成しておきましょう。消去が完了すると、コンテナ内に空のボリュームだけが残ります。
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