Windows・Mac・LinuxからAndroidデバイスへインターネット接続を共有する方法(逆テザリング)
AndroidデバイスをUSBテザリングとして活用し、モバイルデータをパソコンへ共有できることは多くの方がご存じでしょう。しかし、その逆——つまりパソコンのインターネット接続をAndroidデバイス側へ共有する——という便利なテクニックがあるのはご存じでしょうか。これは「逆テザリング(reverse tethering)」と呼ばれるもので、比較的簡単に設定できます。
手順はOSによって異なるため、この記事ではWindows、Mac、Linuxそれぞれの方法をわかりやすく解説します。
Windowsの場合
- 「Connectify Hotspot」ソフトウェアをダウンロードしてインストールし、画面の指示に従って進めます。Connectify Hotspotは、パソコンのWi-Fiアンテナを使ってホットスポットネットワークを作成するツールです。Windowsの標準機能でも同様のことが可能ですが、Connectify Hotspotの方が技術的な知識が不要で、初心者にも扱いやすいのが魅力です。
- 設定はとてもシンプルです。SSID欄にお好みのネットワーク名を入力し、パスワードを設定します。その後、共有したい接続先(パソコンが接続中のWi-Fiネットワークなど)を選択します。
- SSIDに入力した名前が、Android端末のWi-Fi一覧に表示されるネットワーク名になります。セキュリティ保護されたネットワークを使用したい場合は、パスワードを設定しておきましょう。続いて、共有元となる接続(インターネットに接続しているアダプター)と、Androidスマホを接続する際に使用するWi-Fiネットワークを選択します。
- AndroidデバイスのWi-Fiを有効にし、Connectifyで「Start Hotspot」をクリックします。スマホの利用可能なWi-Fiネットワーク一覧にそのネットワークが表示されるので、ConnectifyのSSIDを選択してパスワードを入力すれば、設定は完了です。
Macの場合
- まず「システム環境設定」>「共有」を開きます。
- 「インターネット共有」をクリックし、「共有する接続経由:」のドロップダウンメニューから、Macが接続しているネットワーク(EthernetやWi-Fiなど)を選択します。
- 次に「相手のコンピュータでのポート」で、macOSのバージョンに応じて「Bluetooth PAN」または「AirPort(Wi-Fi)」を選びます。なお、AirPort経由でApple以外のデバイス(Androidなど)にインターネットを共有する場合、WEPキーは必ず5文字または13文字である必要があります。それ以外の文字数は受け付けられないので注意してください。
- MacからSSIDが発信されたら、AndroidデバイスのWi-Fi設定画面からそのネットワークに接続します。
Linuxの場合
この方法ではroot化(rooted)されたAndroidスマホが必要です。お使いのデバイスに対応したroot化ガイドは、Appualsなどのサイトで検索すると見つかります。
また、ADBとFastbootも必要です。以下のコマンドで簡単にインストールできます。
sudo apt-get install android-tools-adb android-tools-fastboot
さらに、スマホ側にはターミナルエミュレーター(Terminal Emulator)アプリがインストールされている必要があります。
- 上記の準備が整ったら、AndroidデバイスをUSBケーブルでPCに接続します。
- Linuxのターミナルを起動し、以下のコマンドを入力します。
ifconfig - 接続したAndroidデバイスのネットワークインターフェースが表示されます。通常はusb0ですが、環境によっては別の名前になることもあります。以降のコマンドでは、usb0の部分を実際に使用されているインターフェース名に置き換えてください。
- ターミナルで以下のコマンドを順に入力します。
sudo ifconfig usb0 10.42.0.1 netmask 255.255.255.0
echo 1 | sudo tee /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
sudo iptables -t nat -F
sudo iptables -t nat -A POSTROUTING -j MASQUERADE - 次に、Android側のターミナルエミュレーターで以下のコマンドを入力します。
adb shell busybox ifconfig - このコマンドを実行すると、使用中の別のネットワークインターフェース(例:rndis0)が表示されます。こちらも実際のインターフェース名に合わせて、以下のコマンドを読み替えて入力してください。
adb shell ifconfig rndis0 10.42.0.2 netmask 255.255.255.0
adb shell route add default gw 10.42.0.1 dev rndis0 - 最後に、pingを送信してインターネット共有が正常に機能しているか確認します。
adb shell ping 8.8.8.8
pingが成功すれば、逆テザリングの設定は完了です。あとは自由にパソコンのインターネット接続をAndroidデバイスで利用できます。
-
AndroidでWi-Fiパスワードを簡単に共有する方法【QRコード活用術】
インターネットは現代の生活に欠かせない存在となり、接続できない状況では何も手につかないと感じるほどです。モバイルデータ通信は日々安価になり、4Gの登場以降、通信速度も大幅に向上しましたが、インターネット閲覧においては今なおWi-Fiが第一の選択肢であり続けています。 Wi-Fiは、忙しい都市生活において必需品となっています。家庭、オフィス、学校、図書館、カフェ、レストラン、ホテルなど、Wi-Fiネットワークが存在しない場所を探す方が難しいでしょう。一般的な接続方法は、利用可能なネットワーク一覧から選択し、パスワードを入力することですが、実はもっと簡単な方法があります。公共の場所では、QRコード
-
Skypeで画面を共有する方法|Windows・Mac・Android・iPhone(iOS)対応ガイド
Skypeでの会話中に、パソコンの画面に表示されている内容を相手に見せたいと思ったことはありませんか?そんなときに便利なのが「画面共有」機能です。しかし、「難しそう」「専門知識が必要そう」というイメージから、この機能を使いこなせていないユーザーは少なくありません。この記事では、Skypeで画面を共有する具体的な手順を、デバイス別にわかりやすく解説します。 WindowsでSkypeの画面共有を行う手順 Windows版とMac版のSkypeはインターフェースがよく似ているため、画面共有の手順もほぼ同じです。ただし、Skype for Businessアカウントを使用していない場合は、画面共有を