Galaxy S20シリーズをroot化する方法|ブートローダーアンロックからMagisk導入まで完全解説
サムスンは2020年2月に最新フラッグシップ「Galaxy S20」シリーズを発表しました。ラインナップは「Galaxy S20」「S20+」「S20 Ultra」の3モデルで、それぞれExynosチップ搭載版とSnapdragonチップ搭載版が存在し、どちらのチップセットが搭載されているかは主に購入した国・地域によって異なります。
本ガイドではGalaxy S20のブートローダーをアンロックする手順を解説します。なお、ブートローダーのアンロックを行うと端末は工場出荷状態に初期化され、すべてのデータが消去される点に注意してください。また、米国モデル(U/U1)のGalaxy S20シリーズはブートローダーのアンロックができないことが知られています。
このガイドは手順が多くやや複雑です。作業を始める前に必ず全体をよく読み、必要な内容を十分に理解してから進めてください。紹介する方法は動作確認済みですが、万が一問題が発生した場合のリスクはすべて自己責任となります。
必要なもの
- 最新版のSamsung Odinソフトウェア
- Samsung Android USBドライバー
- 最新のファームウェアパッケージ(SamMobile、SamFirmなどのファームウェア配布サイトで入手できます)
- Vbmeta_disabled.tar
- Magisk Manager(Canaryビルドが必須)
root化に対応しているGalaxy S20のモデル
Exynosモデル
- SM-G980F / SM-G980F/DS(S20)
- SM-G981B / SM-G981B/DS(S20)
- SM-G985F / SM-G985F/DS(S20+)
- SM-G986B / SM-G986B/DS(S20+)
- SM-G988B / SM-G988B/DS(S20 Ultra)
Snapdragonモデル
- SM-G9810(S20:香港・台湾・中国本土)
- SM-G9860(S20+:香港・台湾・中国本土)
- SM-G9880(S20 Ultra:香港・台湾・中国本土)
- SM-G981N(S20:韓国)
- SM-G986N(S20+:韓国)
- SM-G988N(S20 Ultra:韓国)
Galaxy S20のブートローダーをアンロックする手順
- まず、自分の端末のモデル名とキャリアコードを控えておきます。「設定 > 端末情報 > ソフトウェア情報」で確認できます。
- 「Service provider SW ver.(サービスプロバイダSWバージョン)」の欄、モデル番号(例:SM-G9810)、そしてモデル番号の後ろにある3文字のコード2つ(例:OZL_CHC)をメモしておきましょう。
- 開発者向けオプションを有効にします。「端末情報 > ソフトウェア情報」から「ビルド番号」を7回連続タップすると開発者モードが有効になります。
- 開発者向けオプションを開き、「OEMロック解除」をオンにします。ここで自動的に「ブートローダーをアンロックしますか?」という画面が表示された場合は、該当ステップまでスキップしてください。
- 端末の電源を切り、「音量下ボタン+音量上ボタン」を同時に押しながら、USBケーブルでGalaxy S20をPCに接続します。
- 「Warning(警告)」画面が表示されたら音量ボタンを離し、音量上ボタンを押し続けます。
- 「ブートローダーをアンロックしますか?」の画面で同意し、再度音量上ボタンで確定します。
- Galaxy S20のアンロック処理が開始され、工場出荷状態への初期化も実行されます。完了するとAndroidのセットアップウィザードが起動します。ここではすべての設定をスキップし、Wi-Fiまたはモバイルデータでのネットワーク接続だけを行ってください。
- 開発者向けオプションを再度有効にし、「OEMロック解除」がまだオンになっているか確認します。オフになっていた場合は再度オンにしてください。
- 再び端末の電源を切り、「音量下ボタン+音量上ボタン」を同時に押しながらUSB接続する操作を繰り返します。ただし今回は音量上ボタンは押し続けず、一度だけ押します。
- 「Downloading(ダウンロードモード)」画面に入ったら、画面左上を確認しましょう。「OEM LOCK」と「REACTIVATION LOCK」がどちらも「OFF」と表示されていれば、ブートローダーのアンロックは成功です。
もしブートローダーが正常にアンロックできなかった場合は、どこかで手順を間違えている可能性があるため、もう一度慎重に上記の手順をやり直してみてください。それでもうまくいかない場合は、お使いのGalaxy S20のモデルがブートローダーアンロックに対応していない可能性があります。
- ダウンロードモードのまま、PC側でOdinを起動します。

- vbmeta_disabled.tarファイルをUSERDATAタブに指定し、「Start」ボタンをクリックします。
- Galaxy S20がリカバリーモードで再起動し、さらに工場出荷状態への初期化を求められるので、同意します。
XDAスレッドからの重要な注意点:ブートローダーを再ロックせず、Android Verified Boot(AVB)を再有効化しなければ、データは失われません。ただし、ストックファームウェアには検証が有効になったAVBメタイメージ(vbmeta.img)が含まれている点に注意が必要です。AVBが再有効化されてデータが消去されるのを防ぐため、ストックファームウェア(BL、AP、CP、CSCスロットを使用)と一緒に、vbmeta_disableイメージ(USERDATAスロットに入れる)を書き込む必要があります。
Magiskを使ったGalaxy S20のroot化(ファームウェア書き込み)
- 自分のモデルと地域(CSC)に対応した公式ファームウェアをダウンロードします。CSCとは先ほどメモしたコードの最後の3文字のことです。たとえばOZL_CHCなら「CHC」がCSCコードになります。
- ダウンロードしたファームウェアの.zipファイルをデスクトップなどに展開すると、5つのファイル(AP、BL、CP、CSC、HOME_CSC)が含まれています。
- バージョンコードを確認します。たとえば(G9810ZCU1ATD1)の場合、最後の4文字(ATD1)がファームウェアのバージョンを示しています。もしバージョンが現在の端末のファームウェアと同じであれば、「boot(カーネル)イメージの抽出」セクションまでスキップできます。
- PCでOdinを起動し、Galaxy S20をダウンロードモードにします。
- ファームウェアパッケージのAP、BL、CPファイルをそれぞれ対応するOdinのタブに指定し、Odinがファームウェアを検証するのを待ちます。
- CSCスロットにはHOME_CSCファイルを指定します。CSCファイルではなく、必ずHOME_CSCファイルを指定してください!
- USERDATAスロットにはvbmeta_disabledファイルを指定します。これによりAVBが無効のまま維持され、データが保護されます。
- 「Start」をクリックして完了を待ちます。その後、端末をAndroidシステムまで起動させ、アップグレード処理を完了させてください。途中で中断すると深刻な問題が発生する恐れがあります。
ファームウェアからboot(カーネル)イメージを抽出する
- ファームウェアのAPファイル自体もアーカイブファイルなので、中から「boot.img.lz4」ファイルを取り出します。

- 7-Zipなどを使用して新しい.tarアーカイブを作成し、取り出したboot.img.lz4をその中に入れます。
Magiskでbootイメージにパッチを適用してroot化する
- 作成したtarアーカイブを端末のストレージに転送します。
- スマホでMagisk Managerを起動し、「インストール」ボタンをタップします。

- オプションの「Recovery Mode」がオフになっていることを確認します。
- 「次へ」をタップし、方式として「ファイルを選択してパッチ」を選択します。
- 作成したtarアーカイブを選択し、「次へ > はじめる」をタップします。
- パッチ済みファイル(Download/magisk_patched.tar)が生成されるので、それをPCに転送します。
- Galaxy S20をダウンロードモードにします。
- PCでOdinを開き、APスロットにmagisk_patched.tarを指定して「Start」をクリックします。
- 書き込みが完了すると、Galaxy S20はMagiskによるroot権限が付与された状態で再起動します。
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