Ubuntu 22.04にMariaDBをインストールして設定する方法:初心者向けステップバイステップガイド

MariaDBは、Linuxシステムで広く利用されているデータベースです。本ガイドでは、Ubuntu 22.04環境にMariaDBをインストールする手順を、初心者でも迷わず進められるよう、わかりやすいコマンド例とともに解説します。
インストールと初期設定が完了したら、MariaDBコマンドラインを使ったデータベースとの基本的な操作方法も学べます。記事の最後には、不要になったMariaDBをUbuntuからアンインストールする方法も紹介しています。
MariaDBとは?
MariaDBは、MySQLの代替として開発された人気の無料・オープンソースデータベースです。MySQLのフォーク(分岐プロジェクト)でありながら、互換性を保ちつつ機能やパフォーマンスが強化された改良版といえます。MySQLを試してみたい方は、UbuntuへのMySQLセットアップガイドも参考になります。
MariaDBは高速でスケーラブル、かつ高いパフォーマンスを誇り、多数のストレージエンジンに対応している点が大きな特徴です。さらに豊富なプラグインやツール、ユーティリティが用意されており、現状最良クラスのデータベースの一つと評価されています。在庫管理、取引処理、顧客情報の管理など、幅広い用途で活用されています。
Ubuntu 22.04へのMariaDBのインストール手順
それでは、Ubuntu 22.04にMariaDBをインストールする具体的な手順を見ていきましょう。
ステップ1:システムを最新の状態に更新する
インストール作業を始める前に、まずUbuntuシステムのパッケージを最新化しておきます。ターミナルで以下のコマンドを実行してください。
sudo apt update && sudo apt upgradeパッケージ数によっては完了まで時間がかかることがありますので、気長にお待ちください。
ステップ2:必要なパッケージをインストールする
システムの更新が終わったら、MariaDBに必要な依存パッケージを先にインストールします。次のコマンドを実行しましょう。
sudo apt-get install wget software-properties-common dirmngr ca-certificates apt-transport-https -y必須パッケージの準備ができたら、いよいよMariaDB本体をインストールします。rootユーザーとして、またはsudoを付けて以下のコマンドを実行してください。
sudo apt install mariadb-server mariadb-clientインストールが正常に完了したかどうかは、バージョン情報を確認することで検証できます。
mariadb --version出力にバージョン番号が表示されれば、MariaDBが正しくシステムに導入されています。これが一つ目の確認方法です。加えて、サービスの稼働状況をチェックしても良いでしょう。
MariaDBのステータスを確認するには、次のコマンドを使用します。
systemctl status mariadb
このように「active (running)」と表示されていれば、MariaDBが正常に起動・稼働しています。
ステップ3:MariaDBのセキュリティ設定を行う
インストールと動作確認が済んだら、続いて重要な初期設定を行います。インストール直後のMariaDBは安全とは言えないため、同梱されているセキュリティスクリプトを実行して、不正アクセスや攻撃からデータベースを守るのがベストプラクティスです。以下のコマンドでスクリプトを実行します。
sudo mysql_secure_installationまず、rootパスワードを設定するかどうか尋ねられます。安全なパスワードを入力してEnterキーを押し、確認のためにもう一度同じパスワードを入力します。パスワードが保存されると、下図のように「Success」メッセージが表示されます。

次に、匿名ユーザーを削除するかどうかを聞かれます。セキュリティ上の理由から、削除することが推奨されます。
続いて、rootユーザーのリモートログインを禁止するかどうかの確認があります。禁止を選択すると、rootユーザーではlocalhostからのみログイン可能になります。

デフォルトでは、MariaDBはテスト用データベースをインストールします。このテストデータベースを削除するか残すかを尋ねられるので、通常は削除して新しいデータベースを作成するのが望ましいでしょう。ただし、テスト目的で使い続けたい場合は「no」を選択しても構いません。
最後に、変更内容を反映するために権限テーブルを再読み込みする許可を求められます。Yを入力すると設定が適用され、すべての処理が完了するとターミナルに成功メッセージが表示されます。
MariaDBが起動しているか確認する方法
MariaDBはインストール直後から自動的に起動します。動作を確かめるには、以下のコマンドでステータスを確認しましょう。
sudo systemctl status mariadbMariaDBが正常に稼働していれば、Ubuntuのターミナルに次のような出力が表示されます。

もしMariaDBが停止している場合は、下図のような出力になります。

LinuxでMariaDBを操作する方法
インストールと設定が完了したところで、実際にデータベースを操作する方法を見ていきましょう。
1. MariaDBシェルにアクセスする
MariaDBのシェルに入るには、次のコマンドを実行します。
sudo mariadbこのコマンドによりMariaDBモニターが起動し、ここでSQLクエリを実行してデータベースとやり取りできるようになります。

2. 管理者アカウントを作成する
MariaDBにアクセスできるようになったら、まず「admin」という名前の新しいアカウントを作成しましょう。このアカウントはrootアカウントと同等の権限を持ちますが、主にパスワード認証用として使用します。
root権限を持つadminアカウントを作成するには、以下のコマンドを使用します。「password」の部分はご自身のパスワードに置き換えてください。
GRANT ALL ON *.* TO 'admin'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password' WITH GRANT OPTION;続いて、権限情報をフラッシュして変更を反映させます。
FLUSH PRIVILEGES;以上で作業は完了です。次のコマンドでMariaDBのコマンドラインを終了できます。
exit3. データベースを作成する
新しいデータベースを作成するには、以下のコマンドを使用します。「TestDB」の部分を作成したいデータベース名に置き換えてください。
CREATE DATABASE TestDB;データベースが正しく作成されたか確認するには、既存の全データベース一覧を表示する次のコマンドを実行します。
Show Databases;
このように、TestDBがMariaDBのデータベース一覧に表示されていれば作成成功です。
Ubuntu 22.04からMariaDBをアンインストールする方法
もしMariaDBが不要になった場合は、基本的なLinuxコマンドだけで簡単にアンインストールできます。このコマンドを実行すると、MariaDB関連のフォルダや依存関係がシステムから完全に削除されます。
sudo apt-get purge mariadb-*
削除の確認画面が表示されたら、Yesを選択してアンインストールを続行してください。
MariaDBの可能性を最大限に活かそう
優れた機能と手厚いサポートにより、MariaDBは日々人気を高めており、市場で最も利用されるデータベースの一つになりつつあります。FacebookやGoogleといった大手企業も、他のデータベースにはない独自のメリットを求めてMariaDBを採用しています。
データベースに対して完全な柔軟性を求める組織にとって、MariaDBとPostgreSQLは現時点で最良のオープンソース選択肢と言えるでしょう。
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