Ext4以外のLinuxファイルシステムでDropboxを使う方法【回避策を徹底解説】
かつてLinuxでDropboxを使うのは非常に簡単でした。今でも多くの人にとってはそう変わらないでしょう。しかし、Ext4以外のファイルシステムを使用している場合、突然ハードルが一気に上がります。幸いなことに、完全に手詰まりというわけではありません。
何が問題なのか?
長い間、Dropboxはほぼすべてのファイルシステムをサポートしていました。ところが同社はひそかに、「一般的でない(uncommon)」ファイルシステムのサポートを終了すると発表しました。Linuxの場合、これはExt4以外のすべてを意味します。

「Dropboxは同期を停止します。Dropboxフォルダをサポートされているファイルシステムに移動してください」というメッセージを目にしたことがあるかもしれません。また、「お使いのDropboxフォルダは、サポートされなくなったファイルシステム上にあります」というエラーが表示されることもあります。
選択肢は何がある?
Dropboxが他のファイルシステムのサポートを打ち切った理由が何であれ、ユーザーにはいくつかの選択肢があります。
まず、ハードディスクにDropbox専用のExt4パーティションを作成する方法です。技術的には機能しますが、Dropboxフォルダが大きくなりすぎた場合にはパーティションのリサイズが必要になります。あまりスマートな解決策とは言えません。
次に、Dropboxから完全に乗り換えるという方法もあります。他にもクラウドプロバイダーは数多く存在しますし、Nextcloud、OwnCloud、Seafileといったセルフホスト型の代替サービスを利用することも可能です。これらのセルフホスト型クラウドストレージの比較記事も参考にしてみてください。
最後に、非Ext4ファイルシステムでもDropboxを使えるようにする回避策を利用する方法があります。
dropbox-filesystem-fixで非Ext4環境でもDropboxを動かす
Dropboxのファイルシステム検出を回避する方法はいくつかありますが、その中でも最も簡単なのが「dropbox-filesystem-fix」というツールです。
注意点
dropbox-filesystem-fixのGitHubページには、かなり強い警告文が掲載されています。「これはDropboxがサポートしていない実験的な修正です。データ損失を引き起こす可能性があります。」この警告を念頭に置き、必ずDropboxフォルダのバックアップをこまめに取るようにしてください。

事前準備
ツールをインストールする前に、ビルドに必要なツール群をインストールしておく必要があります。Debian、Ubuntu、およびそれらの派生ディストリビューションでは、以下のコマンドを実行します。
sudo apt install build-essential
FedoraなどRPMベースのディストリビューションでは、以下のコマンドで十分です。
yum install make automake gcc gcc-c++ kernel-devel
Arch Linuxおよび類似のシステムでは、以下を実行してください。
pacman -S base-devel
dropbox-filesystem-fixのインストール
以下の手順では、すでにDropboxがインストール済みであることを前提としています。まだの場合は、先にDropboxをインストールしておきましょう。
GitHubリポジトリをクローンしてdropbox-filesystem-fixをビルドするには、以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/dark/dropbox-filesystem-fix.git cd dropbox-filesystem-fix make

ビルドが成功したら、フォルダ全体を「/opt/」ディレクトリへ移動します。さらに、起動用スクリプトに実行権限を付与します。以下のコマンドを実行してください。
sudo mv dropbox-filesystem-fix /opt/ sudo chmod +x /opt/dropbox-filesystem-fix/dropbox_start.py
続いて、Dropboxサービスが起動中であれば、以下のコマンドで停止します。
dropbox stop

ここまで完了したら、新しくインストールした修正版経由でDropboxを起動してみましょう。
/opt/dropbox-filesystem-fix/dropbox_start.py
警告が表示されずにDropboxが正常に起動すれば、修正の導入は成功です。
修正を恒久的に適用する
修正版のDropboxが動作している状態で、設定画面を開き、「システム起動時にDropboxを開始する」のチェックを外します。以降は、先ほど実行したスクリプトからDropboxを起動することになります。設定ダイアログが見つからない場合は、dropbox autostart nコマンドでも同じことができます。
「~/config/.autostart」ディレクトリが存在しない場合は、作成しておきましょう。
mkdir -p ~/config/.autostart
そのディレクトリ内に「dropbox-filesystem-fix.desktop」という名前のファイルを作成し、以下の内容を記述します。
[Desktop Entry] Type=Application Exec=/opt/dropbox-filesystem-fix/dropbox_start.py Hidden=false X-GNOME-Autostart-enabled=true Name=Dropbox
上記の手順はGNOME向けのものですが、他のデスクトップ環境でも設定方法はほぼ同様です。詳細については、お使いのデスクトップ環境のドキュメントを参照してください。
KDEを使用している場合は、GNOMEよりも簡単です。「システム設定」→「起動と終了」→「自動起動」を開き、そこにスクリプトを追加するだけです。
まとめ
少なくとも現時点では、非Ext4の環境でDropboxを動かすことは十分可能です。Dropboxは他のファイルシステムを積極的にブロックしているというより、単にそれらをサポートしたくないだけのように見えます。とはいえ、この状況がいつまでも続く保証はありません。
将来的にファイルが使えなくなることが心配なら、Dropbox以外の選択肢は豊富にあります。よりLinuxフレンドリーなサービスへの移行を検討している方は、コストパフォーマンスに優れたクラウドストレージサービスのおすすめリストもぜひチェックしてみてください。
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