Linuxでストリーミングサービスを視聴する方法【ユーザーエージェント偽装ガイド】
ストリーミングサービスは現在数多く存在し、誰もが少なくとも1つは利用しているのではないでしょうか。しかし残念ながら、多くのストリーミングサービスはLinuxをサポートしておらず、場合によっては意図的にアクセスをブロックしていることもあります。とはいえ心配は無用です。ほとんどのサービスはLinux PCからでも問題なく利用でき、動作も非常に快適です。必要なのは、ストリーミングサービスに「Windowsを使っている」と思わせることだけ。意外かもしれませんが、その設定はそれほど難しくありません。
WindowsのChromeからユーザーエージェント文字列を取得する
作業を始める前に、Windows上で動作するGoogle Chromeのユーザーエージェント文字列を入手しておく必要があります。Windows環境にアクセスできない場合でも、後述の手順に従えば現行の文字列を確認できます。ただし時間が経つと情報が古くなる可能性があるため、その場合はオンラインで最新のユーザーエージェント文字列を検索してみてください。
Windowsマシン(または仮想マシン)でGoogle Chromeを開きます。作業を進める前に、必ず最新バージョンへアップデートしておきましょう。

次に、画面右上の3点アイコンからChromeメニューを開きます。メニュー内の「その他のツール」を選び、そこから「デベロッパーツール」をクリックします。すると画面が分割され、右側にページのHTMLソースが表示されます。
新しく表示された領域の上部にある「Console」タブを見つけてクリックします。このタブではChrome上でJavaScriptを実行できます。ユーザーエージェント文字列を取得するには、たった1つの簡単なコマンドを実行するだけでOKです。

コンソールに以下のコマンドを入力すると、Chromeの現在のユーザーエージェント文字列が表示されます。
navigator.userAgent
Chromeはすぐに、以下のような文字列を同じコンソール領域に出力します。下記はChrome 73のユーザーエージェント文字列の例です。
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/73.0.3683.75 Safari/537.36
この文字列を、Linux側で参照できる場所にメモしておいてください。あとでLinuxのブラウザにコピー&ペーストすることになります。Windows側での作業はこれで完了なので、Linuxマシンに戻りましょう。
ユーザーエージェント文字列を偽装する
ストリーミングサービスの視聴には、FirefoxまたはChromeのどちらでも使えます。多くのサービスで唯一求められるのはDRM(Digital Rights Management)機能への対応であり、Firefoxの場合はこれを有効化する必要があります。Chromiumを使用している場合は手順自体はChromeと同じですが、Widevine DRMモジュールを別途追加する必要があります。
Firefoxの場合
まずDRMを有効にしましょう。ウィンドウ右上の三本線アイコンをクリックしてメニューを開き、「設定」を選択します。

「一般」タブ内を下へスクロールし、「デジタル著作権管理(DRM)コンテンツ」の項目を見つけます。「DRM制御のコンテンツを再生」のチェックボックスにチェックが入っていることを確認してください。
続いて、ブラウザのアドレスバーにabout:configと入力します。Firefoxから「動作保証外になる」という警告が表示されますが、実際にその通りなので注意しつつ、確認ボタンを押して先へ進みます。
画面上部の検索バーで「useragent」と検索します。いくつかの項目がヒットしますが、目的のものはgeneral.useragent.overrideです。初期状態では存在しないはずですが、問題ありません。これから新規作成します。

ウィンドウの空白部分を右クリックし、「新規作成」→「文字列」を選択します。小さなポップアップウィンドウが開き、新しい設定項目の名前を入力できます。

ここで、偽装した文字列を訪問するすべてのサイトに適用するか、特定のストリーミングサービスのみに適用するかを選べます。全サイトに適用する場合はgeneral.useragent.overrideと入力します。特定サイトのみに限定したい場合は、同じ名前の末尾にドットとサイト名を追加した、general.useragent.override.netflix.comのような形式で入力します。

次に、値を入力するための新しいウィンドウが開きます。WindowsのChromeからコピーしておいたユーザーエージェント文字列を貼り付けて保存しましょう。

新しい項目が太字で一覧に表示されるはずです。利用予定のサービスごとに、必要な数だけ同じ手順で登録していきましょう。
Chromeの場合
Chromeでは、拡張機能を使ってユーザーエージェントを切り替えるのが最も簡単な方法です。拡張機能ならワンクリックで即座に切り替えられるため、ストリーミングサイトを騙したいときだけ素早く設定を変更できます。

Chromeを開いてChromeウェブストアにアクセスし、「user-agent switcher」と検索します。最初の結果としてGoogle公式の拡張機能が表示されるはずなので、「Chromeに追加」ボタンを押してインストールします。
拡張機能を追加したら、画面右上のアイコンを右クリックします。メニューが開くので「オプション」をクリックしてください。

Chromeが新しいタブを開き、拡張機能に登録されているすべてのユーザーエージェントの一覧が表示されます。一番上に空欄の入力ボックスが並んでいるので、そこに新しい文字列の情報を入力します。覚えやすい名前を付け、文字列を対応するボックスに貼り付けます。グループ欄は自動的に「Chrome」で埋まり、識別しやすいフラグも自動追加されます。入力が完了したら「Add」を押しましょう。

これで偽装した文字列を使う準備が整いました。拡張機能のアイコンを再度クリックし、「Chrome」カテゴリから自分が追加した項目を選択します。選択すると、アイコンの上に入力したフラグが表示されます。これであなたのブラウザのユーザーエージェントは、Windows版Chromeのものになったわけです。
サインインして視聴する

ストリーミングサービスの公式サイトにアクセスしてサインインします。Windows版Chromeを使っているときとまったく同じように、ストリーミングコンテンツへスムーズに誘導されるはずです。ブラウザ内で動作しているDRMがWindows環境と実質的に同一のため、すべての動画が問題なく再生されます。
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