Bodhi Linux 6の新機能まとめ――注目すべき4つの大きな変更点
「悟りを開いたLinuxディストリビューション(Enlightened Linux Distribution)」を自称するBodhi Linuxが、1年以上ぶりとなるメジャーアップデートをリリースしました。バージョン6.0.0では数多くの変更と改善が加えられています。本記事では、その主な新機能をご紹介するとともに、アップグレードや乗り換えを検討している方に向けて、エディションの選び方についても解説します。
Bodhi Linuxとは?
Bodhi Linuxは、ミニマリズムとユーザーの自由な選択を重視するUbuntuベースのデスクトップ向けディストリビューションです。この哲学に基づき、標準インストールには必要最小限のアプリしか含まれておらず、追加でインストールするアプリはユーザーが自由に決められます。
さらにユーザーの自由度を高めているのが、Bodhi Linux専用に開発されたデスクトップ環境「Moksha」です。Mokshaはできる限り多くの設定項目をユーザーに開放しており、軽量かつ高速に動作するよう設計されているため、古いPCでも快適に使えるディストロとして人気があります。
Bodhiのデスクトップは、自然をイメージした美しい背景と落ち着いた色調が特徴です。開発者がデザイン性を非常に重視していることが、ひと目でわかる仕上がりになっています。
Bodhi 6の主な変更点
Bodhi Linux 6にはさまざまな変更が加えられました。内部での多数のバグ修正やパフォーマンス改善に加えて、特に押さえておきたい重要な変更点が以下の4つです。
1. 新しいパッケージベース
前回のポイントリリースである2020年3月のBodhi 5.1.0はUbuntu 18.04ベースでしたが、Bodhi 6.0.0ではUbuntu 20.04.2 LTS(Focal Fossa)のコアへと移行しました。これにより、より新しいソフトウェアパッケージを利用できるようになっています。
2. ファイルマネージャーの変更
従来のデフォルトファイルブラウザだったPCManFMに代わり、パッチ適用済みのThunarファイルマネージャーが採用されました。これはBodhi独自のテーマシステムに対応するよう特別に改良されたもので、外観の統一感が向上しています。
3. 新しいデフォルトブラウザ
以前のBodhiにはEpiphany(GNOME Web)というブラウザが同梱されていましたが、Standard版ではChromiumがプリインストールされるようになりました。Chrome派の方にとっては嬉しい変更点といえるでしょう。
4. テーマの更新
Bodhi 6では起動時の見た目も一新されました。Plymouthテーマとログイン画面が刷新され、象徴的なArc-Greenテーマもオーバーホールされています。新しいテーマでは、ディストロの名前がフェードイン・アウトするアニメーション背景が特徴的です。
Bodhi 6のフレーバー選び
「悟り」を開く準備ができたら、Bodhi Linuxのダウンロードページへアクセスして、自分に合ったフレーバーを選びましょう。選択肢は以下の4つです。
- Standard: 自分で必要なアプリを判断できる上級者向けのエディションです。本当に必要最低限のアプリのみが含まれ、残りは好みのアプリで自由に構築できます。安定性を優先し、カーネル(バージョン5.4.0-72)は更新されません。
- HWE: 「Hardware Enablement(ハードウェア有効化)」の略で、より新しいカーネルが搭載され、今後も継続的にアップデートを受けられます。アプリ構成はStandardと同じ最小セットです。比較的新しいマシンで最新のハードウェアサポートが必要な方におすすめです。
- AppPack: Standardを拡張したエディションで、多数のアプリとテーマが追加されています。ISOサイズは大きくなりますが、LibreOffice、Geany、Blenderなどの便利なツールがプリインストールされており、ゲームやプリンター対応、HexChatも含まれます。
- Legacy: 32ビットマシンで動作するよう特別に調整されたエディションです。アプリ構成はStandardと同じですが、カーネル(バージョン4.9.0-6-686)は更新されません。
どのエディションを選んでも、サポートや情報交換にはBodhi Linux公式フォーラムが便利です。コミュニティは非常に活発で、初心者にも親切な雰囲気があります。
進化を遂げた「悟りを開いた」ディストロ
旧バージョンのBodhiを使っていて、アップグレードすべきか迷っている方はいませんか?Bodhi 6は安定性が高く、多くの改善が含まれています。5.1のままでも当面問題はありません(Ubuntu 18.04の公式サポートは2023年4月まで継続)が、少なくとも使用するアプリのパッケージベースが更新されるメリットは得られます。
初めてBodhiを試す方にとって、このディストロは数ある選択肢の中でも際立って個性的な存在です。美しいテーマと高速な動作により、デザイン性・効率・シンプルさを重視するユーザーに最適な選択肢となっています。実際、Standard版はディスク容量の少ないPCでLinuxを動かすための、軽量かつ優れた選択肢のひとつです。
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