Ubuntuでテーマをインストール・変更する方法【初心者向け完全ガイド】
Ubuntuはバージョン17.10以降、Unityデスクトップから離れ、刷新されたGNOMEデスクトップへと移行しました。
Ubuntu 17.10(または18.04)にアップグレードした場合でも、Unityデスクトップは引き続き利用可能です。ログイン画面の歯車アイコンから切り替えることも、Unityデスクトップを削除することもできます。Unityを削除した場合は、新しいGNOMEテーマをインストールして、まったく新しい外観を楽しむことができます。本記事では、その具体的な手順を詳しく解説します。
アイコン・GTK・GNOME Shellテーマの違い
Ubuntuにはアイコンテーマ、GTKテーマ、GNOME Shellテーマの3種類があり、それぞれインストール方法や変更方法が異なります。特にGNOME Shellテーマは変更できないケースがあり、その対処法も知っておく必要があります。では、これらの違いとは何なのでしょうか?
次の画像は、Ubuntu 18.04におけるGNOME Shellのデフォルトの外観と、適用できるテーマの種類を示しています。
アイコンテーマ
以前のUnityデスクトップでは、アイコンテーマを適用すると、Nautilusのフォルダーアイコンや画面右上のステータスアイコンなど、システム全体のアイコンが一括で変更されました。
しかし、新しいGNOMEデスクトップでは、アイコンテーマはインストール済みアプリのアイコンのみを変更します。そのため、使用したいアイコンテーマが幅広いアプリに対応しているか事前に確認しましょう。対応していないアプリがあると、そのアプリのアイコンだけが変化せず、見た目に一貫性がなくなってしまいます。
GTKテーマ
GTKは、アプリケーションのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を構築するためのフレームワークです。唯一の選択肢ではありませんが、多くのアプリケーションがGTKを採用しています。GTKテーマをインストールすると、アプリケーションの見た目が変わります。Ubuntu 17.10や18.04などの最近のバージョンはGTK3を使用しているため、必ずGTK3対応のテーマをダウンロードしてください。
GNOME Shellテーマ
GNOME Shellテーマは、トップパネル、アクティビティ概要、デスクトップ通知、アプリランチャーなど、デスクトップを構成する要素の外観を変更します。
GNOMEテーマを入手できるサイト
では、ダウンロード可能なGNOMEテーマはどこで見つけられるのでしょうか? 以下のサイトでは幅広いテーマが無料で提供されています。
- GNOME-Look
- Ubuntu Themes
- DeviantArt
- Noobs Lab Themes and Icons
アイコン・GTK・GNOME Shellの3種類すべてを含む統一感のあるテーマもあれば、各要素が個別に提供されているテーマもあります。後者の場合は、自由に組み合わせて自分だけのオリジナルな外観を作り上げることができます。
Ubuntuへのテーマのインストール方法
テーマを探していると、配布形式がさまざまであることに気づくでしょう。ここでは、代表的な3つのインストール方法を紹介します。
1. PPAリポジトリを使ってインストールする
一部のテーマはファイルとしてダウンロードできません。代わりに、ターミナルでコマンドを実行してテーマを含むリポジトリを追加し、インストールを行います。
例えば、UbuntuをSystem76のPop!_OS風の外観にしたい場合は、以下の3つのコマンドを1行ずつ順番に実行します。
sudo add-apt-repository ppa:system76/pop
sudo apt-get update
sudo apt-get install pop-theme
最初のコマンドでテーマを含むリポジトリを追加し、2番目のコマンドでリポジトリ情報を最新化します。そして、3番目のコマンドでPopテーマをインストールします。
Noobs Labで配布されているテーマは、基本的にこの方法でインストールします。テーマによってはコマンドが異なる場合がありますが、各テーマのページにインストール手順が記載されているので安心です。
なお、1つのPPAリポジトリに複数のテーマが含まれていることもあります。すでに追加済みのリポジトリにお目当てのテーマがある場合は、リポジトリを再追加する必要はありません。sudo apt-get updateでリポジトリを更新した後、3番目のコマンドの「pop-theme」部分をインストールしたいテーマ名に置き換えて実行するだけでOKです。
2. DEBパッケージを使ってインストールする
便利なDEBファイル形式で配布されるテーマもあります。DEBファイルはWindowsのEXEファイルに相当する実行可能パッケージで、テーマやアプリケーションを簡単にインストールできます。例えば、MokaアイコンテーマはPPAリポジトリとDEBファイルのどちらでも導入可能です。
DEBファイルをダウンロードしたら、Nautilusでダブルクリックします。
Install(インストール)ボタンをクリックします。続いてAuthenticate Required(認証が必要です)ダイアログが表示されたらパスワードを入力し、Authenticate(認証)をクリックします。
3. アーカイブファイル(ZIP/TAR)を使ってインストールする
ZIPやTAR形式でダウンロードしたテーマ(Ubuntu ThemesやGNOME-Lookでよく見られる形式)の場合は、ファイルを展開し、特定のフォルダーに手動で配置する必要があります。難しそうに聞こえますが、実際はとても簡単です。
ここでは例として、GNOME-LookからZIP形式の「Android P」テーマをダウンロードしました。
テーマを配置する前に、まずUbuntuにテーマを手動インストールするために必要な隠しフォルダーが存在するか確認しましょう。
Nautilusを開いてホームフォルダーに移動し、Ctrl + Hキーを押して隠しファイル・フォルダー(ピリオド(.)で始まる項目)を表示します。.themes(GTKおよびGNOME Shellテーマ用)と.icons(アイコンテーマ用)のフォルダーがあれば準備完了です。なければ新規作成しましょう。
隠しフォルダーを作成するには、Ctrl + Alt + Tキーでターミナルを開き、以下のコマンドを1行ずつ実行します。
mkdir ~/.themes
mkdir ~/.icons
次に、NautilusでダウンロードしたZIPまたはTARファイルを右クリックし、Extract Here(ここで展開)を選択してファイルを展開します。
展開してできたフォルダーをコピーし、ホームフォルダー内の.themesフォルダーを開いて貼り付けます。
Ubuntuでのテーマ変更方法
必要なテーマをインストールしたら、次はテーマを切り替えるためのツール「GNOME Tweak Tool」(現在は「Tweaks」という名称)をインストールします。
Ctrl + Alt + Tキーでターミナルを開き、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
sudo apt install gnome-tweak-tool
Tweaksを起動するには、画面左下のShow Applications(アプリケーションを表示)アイコンをクリックします。
検索ボックスに「tweaks」と入力し、表示されたTweaksアイコンをクリックします。
Appearance(外観)画面のThemes(テーマ)セクションでは、Applications(アプリケーション)、Cursor(カーソル)、Icons(アイコン)のテーマを変更できます。ただし、Shellテーマは初期状態では変更できない場合があります。
Shellドロップダウンリストの横に感嘆符(!)付きの三角形アイコンが表示されている場合は、次のセクションの対処法を試してみてください。
GNOME Shellテーマの変更を有効にする方法
Shellテーマを変更できるかどうかは、「User themes」というGNOME Shell拡張機能に依存しています。Shell拡張機能とは、GNOMEデスクトップに新たな機能を追加したり、既存の機能を拡張したりする仕組みのことです。
User themes拡張機能をインストールするには、まずTweaksを終了しておきます。次に、Ctrl + Alt + Tキーでターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
sudo apt install gnome-shell-extensions
続いて、Alt + F2キーを押し、「r」と入力してEnterキーを押すことで、GNOME Shellを再起動します。
Tweaksを再度開き、Extensions(拡張機能)画面に移動します。ON/OFFスライダーをクリックして、User themes拡張機能をオンにします。
Tweaksを一度閉じてから再度開き、Appearance(外観)画面に戻ります。
これで、Shellドロップダウンリストからテーマを選択できるようになっているはずです。
テーマがすべての要素をカバーしていれば、デスクトップ環境全体を同じテーマで統一できます。もちろん、複数のテーマを組み合わせて、自分好みの独自の外観を作り上げることも可能です。
テーマでUbuntuを自分らしくカスタマイズしよう
新しいGNOME Shellのデフォルトデザインが好みに合わなくても、今や自由に変更できます。例えば、Ubuntu LinuxをWindows風の見た目にカスタマイズすることも可能です。
Ubuntuを使い始めたばかりの方は、LinuxとUbuntuの入門ガイドもぜひ参考にしてください。また、Ubuntuが今日のLinuxの発展にどのように貢献してきたのかを学ぶのもおすすめです。
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