Windows Insiderの「開始」ボタンがグレー表示されるときの解決方法
Windows Insider Program(Windowsインサイダープログラム)に登録すると、正式リリース前のWindows 11/10をいち早く試すことができます。登録手続きはOSに標準で組み込まれているため、通常は設定画面から簡単に参加できます。しかし、「開始」ボタンがグレー表示されていて押せない場合には、いくつかの対処方法があります。本記事では、その原因と解決策を詳しく解説します。
「開始」ボタンがグレー表示になる主な原因
「開始」ボタンがグレー表示になる最も一般的な原因は、テレメトリ(診断データ)が無効になっていることです。テレメトリ機能は、MicrosoftがWindowsから診断データを収集するために使用するものであり、これが有効でないとInsiderプログラムへの登録ができません。
対処方法は以下の3つがあります。
- 設定アプリから完全な診断データを有効にする
- レジストリを編集してテレメトリを有効にする
- グループポリシーでテレメトリを有効にする
「開始」ボタンを有効化するには、診断データを「完全」レベルに設定する必要があります。
1. 設定アプリから完全な診断データを有効にする
最も簡単なのは、設定アプリから操作する方法です。[スタート] > [設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [診断とフィードバック] を開き、「診断データの送信」の項目で 「完全な診断データ」 を選択してください。
Insiderビルドでは現行システムの詳細な評価が求められるため、この設定は重要です。完全な診断データを送信することで、Microsoftはエラーの原因を正確に把握し、正式リリース前に問題を解決できるようになります。
2. レジストリを編集してテレメトリを有効にする
レジストリエディタを使って設定することも可能です。この方法は、ローカルネットワーク上の複数のPCへリモートで設定を適用したい場合に特に便利です。作成したレジストリキーをエクスポートすれば、複数台のコンピューターへ一括で展開することもできます。
レジストリエディタを開き、次のキーへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection
DataCollection キーを右クリックし、[新規] > [DWORD (32ビット) 値] を選択します。値の名前を AllowTelemetry と入力してEnterキーを押します。続けて AllowTelemetry をダブルクリックし、値のデータを「3」に設定してOKをクリックしてください。
同様に、次のキーにも同じDWORD値を作成します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection
設定完了後は、変更を反映させるためにコンピューターの再起動を行ってください。
3. グループポリシーでテレメトリを有効にする
Windows Pro以上のエディションをお使いの場合は、グループポリシーエディターからも診断データレベルを「3(完全)」に設定できます。
[ファイル名を指定して実行](Win + R)に gpedit.msc と入力してEnterキーを押すと、ローカルグループポリシーエディターが起動します。次の項目へ移動してください。
コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > データの収集とプレビュービルド
[診断データを許可する] をダブルクリックし、オプションのレベルを 「3」 に設定してOKをクリックします。
まとめ
上記のいずれかの方法で診断データ(テレメトリ)を「完全」に設定すると、「開始」ボタンのグレー表示が解除され、Windows Insiderプログラムに登録できるようになります。まずは設定アプリからの変更を試み、それでも解決しない場合にレジストリやグループポリシーの方法を検討するとよいでしょう。
関連記事: 「お使いのMicrosoftアカウントに注意が必要です」と表示されてInsider Previewビルドを取得できない場合の対処法についても、あわせてご確認ください。
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