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Windows 10でWi-Fi信号強度を正確に確認・測定する方法

自宅の中でWi-Fiの電波が最も強い場所がどこか、ご存じですか?おそらく多くの方は、タスクバーのWi-Fiアイコンに表示されるアンテナの本数で判断していることでしょう。しかし、それが必ずしも最良の方法とは言えません。アンテナの本数は信号強度のおおよその目安を示すだけで、具体的な数値は分からないからです。正確な数値が分かれば、より詳細な分析が可能になり、家庭やオフィスのWi-Fi環境を改善するための判断材料にもなります。

実際、回線速度そのものは十分に速いのに「思ったほど速くない」と不満を漏らすユーザーは少なくありません。接続はできるものの、ISP(プロバイダ)が提供する契約速度に見合った性能が出ない場合、厚い壁による遮蔽や電波の弱さなどが原因であることが多いのです。この記事では、Wi-Fi信号強度を測定するのに役立つアプリケーションをご紹介します。

Wi-Fi信号強度の正しい確認方法

Wi-Fiアイコンのアンテナ本数を見れば信号の強弱をおおよそ把握できますが、これはあくまで近似値にすぎず、正確な測定方法とは言えません。より高度なアプリケーションの中には、dBm(デシベルミリワット)やミリワットという単位でWi-Fiの強度を測定できるものがあります。

dBmは-30〜-90の範囲で表される負の値で、信号強度の損失を示します。-30dBmなら理論上のベストな状態、逆に-90dBmは非常に悪い状態を意味します。動画ストリーミングなど帯域を大きく消費する用途には、目安として-65dBm程度が理想とされています。

Wi-Fi信号強度を測定できる無料ツール6選

以下の無料ツールを使えばWi-Fi信号強度を測定できますが、導入前にそれぞれの機能、制限事項、使いやすさをよく確認しておきましょう。

  1. Fing
  2. Wi-Fi Analyzer
  3. NirSoftのWifiInfoView
  4. NetShコマンド
  5. Vistumbler
  6. WirelessConnectionInfo

なお、dBm以外にもRSSI(受信信号強度指示)という単位で強度を表すケースがありますが、こちらは標準化された指標ではありません。ソフトウェアがRSSI値を表示する場合に備えて、変換式も併せて紹介します。

1. Fing

Windows 10でWi-Fi信号強度を正確に確認・測定する方法

Fingは現時点で最も優れた信号強度測定ツールの一つで、Wi-Fiに問題がある場合には詳細なレポートも生成してくれます。インストール後、ツールセクションに切り替えてWi-Fiスキャンを実行すれば、周囲にあるすべてのWi-Fiデバイスの信号強度をトラブルシューティングしながら確認できます。

唯一の制限は1日5回までしか試せない点ですが、リアルタイムで信号強度をスキャンし続けてくれるため、実用上は十分といえます。また、スマートフォン向けアプリも無料で提供されており、特定の場所での信号強度を調べたいときに便利です。

2. Wi-Fi Analyzer

Windows 10でWi-Fi信号強度を正確に確認・測定する方法

Microsoft Storeから無料でダウンロードできるツールです。PCやノートパソコン、タブレット、スマートフォンを無線ネットワークのアナライザーに変えることで、Wi-Fi問題の特定、最適なチャンネルの発見、ルーターやアクセスポイントの最適設置場所の検討に役立ちます。最大の魅力は、余計な操作なしに目的を達成できるシンプルさです。起動して権限を許可するだけで、すぐに結果が表示されます。

ネットワークの問題分析機能もありますが、こちらはプレミアム版の対象です。今回のように「回数制限なく信号強度だけ知りたい」という用途であれば、無料版で十分機能します。

3. NirSoftのWifiInfoView

Windows 10でWi-Fi信号強度を正確に確認・測定する方法

WifiInfoViewはバックグラウンドでNetShコマンドを実行し、その結果を誰でも理解しやすいデータに変換してくれるツールです。近隣の他のルーターもスキャンできるため、自分のルーターが適切な強度を提供できているかを確認するのにも役立ちます。このツールはdBmではなくRSSIを使用して信号強度を測定します。RSSIからdBmへの変換式は以下の通りです。

RSSI − 95 = dBmでの信号強度

たとえば、このツールでRSSIが-42と表示された場合、-42 − 95 = -53dBmとなり、実際の測定値とほぼ一致します。

4. NetShコマンド

Windows 10でWi-Fi信号強度を正確に確認・測定する方法

最も手軽な方法は、コマンドプロンプト(CMD)ウィンドウでコマンドを入力することです。ソフトウェアの追加インストールが不要で、シンプルかつ迅速に結果を得られます。実行前に、測定したいWi-Fiに接続しておいてください。

Windowsには信号強度を表示できる組み込みコマンドが用意されています。NETSHコマンドを実行すると、信号強度がパーセンテージで表示されます。コマンドは以下の通りです。

netsh wlan show interface

このコマンドにより、ワイヤレスネットワークに関する詳細情報が得られます。これらの情報はネットワークと共有センター設定アプリからは確認できません。GUID、物理アドレス、状態、SSID、BSSID、ネットワークの種類、無線の種類、認証、暗号化、チャンネル、受信/送信レート、そして何よりも重要なシグナル(信号強度)を確認できます。信号はパーセント値で表され、非常に正確な指標です。端末を少し移動させるたびにこのコマンドを実行すれば、信号値の変化を目で追うことができます。

画像の例では98%と表示されており一見良好に見えますが、dBmに換算すると状況が異なってきます。パーセンテージをdBmに変換する式は以下の通りです。

dBm = (品質 / 2) − 100

98%の信号強度(品質)の場合、「98 ÷ 2 − 100 = -51」となり、-50dBmと評価したFingのレポートとほぼ一致します。

5. Vistumbler

Windows 10でWi-Fi信号強度を正確に確認・測定する方法

Vistumblerは周囲のすべてのアクセスポイント(AP)をスキャンし、信号強度、チャンネル、MACアドレスなどの詳細を表示できるフリーソフトです。NirSoftのツールと似ていますが、GPSを活用してマップを生成できる点が特徴的です。ただし、リスト表示以外の機能を使いこなすにはある程度の手間と技術的な知識が必要です。技術に関心がない方は、必要な機能だけを使うか、見送ってもよいでしょう。

6. WirelessConnectionInfo

Windows 10でWi-Fi信号強度を正確に確認・測定する方法

黒い背景のターミナル画面が苦手な方には、GUIベースのソリューションがおすすめです。WirelessConnectionInfoは、接続中のワイヤレスネットワークに関するあらゆる詳細を表示できるフリーウェアで、コマンドライン方式よりも多くの情報を確認できます。もちろん信号強度も含まれます。データをHTMLレポートとしてエクスポートできるため、共有にも便利です。

NirSoftの他のツールと同様、多彩な表示カスタマイズに対応しており、一般的なキーボードショートカットのほとんどをサポートしています。F5キーを押すだけで統計情報と信号強度を簡単に更新できます。

Wi-Fi信号強度を改善する方法

測定方法が分かったところで、次に気になるのは強度の改善方法でしょう。これは奥の深いテーマですが、まず押さえておきたい基本ルールを紹介します。

  • 5GHz帯のアクセスポイントに接続する:干渉が少なく、最高の通信品質が得られます。
  • お使いのルーターが5GHzモードに対応していない場合は、買い替えを検討しましょう。最近のルーターの多くが対応しています。
  • メインのルーターの近くに行けない環境や死角が多い場合は、AmpliFiのようなメッシュWi-Fiルーターへのアップグレードを検討する価値があります。

最強の信号強度を得るための特効薬は存在しませんが、上記の対策は確実に効果があります。有線イーサネット接続なら常に最高速度を得られますが、常に使えるとは限りません。本記事で紹介したツールが、Wi-Fi信号強度の把握に役立てば幸いです。

以上が、Wi-Fi接続の正確な信号強度を確認する方法でした。これらの方法を活用すれば、自宅やオフィスで最も電波の良い場所を見つけたり、新しいWi-Fiルーターの最適な設置場所を決めたりできます。PCを固定したままルーターを移動させて信号の変化を観察するのも面白いでしょう。使い方はアイデア次第で無限に広がります。

TIP:Windows 10対応の「Homedale」を使えば、Wi-Fiの強度を管理することもできます。

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