Windows 11/10でフォルダの大文字・小文字を区別する属性を有効にする方法
はじめに:LinuxとWindowsのファイル名の扱いの違い
Linuxを使った経験がある方なら、ファイルやフォルダの名前で大文字と小文字を区別できることをご存じでしょう。一方、Windows 11やWindows 10では、標準設定ではフォルダに対して大文字・小文字を区別する属性(Case Sensitive Attribute)を利用できませんでした。
具体例を挙げましょう。Linuxでは、同じフォルダ内に File.txt、file.txt、FILE.txt、FilE.txt のように、大文字・小文字だけが異なる複数のファイルやフォルダを保存できます。しかしWindowsで同じことを試みると、「この場所には既に同じ名前のファイルがあります」というエラーが表示され、保存できません。
「Windows Subsystem for Linux(WSL)のターミナルを使えば解決しそう」と思うかもしれません。しかし、最終的にファイル名の処理を担うのはWindows側であるため、WSL経由では根本的な解決にはなりません。
実は、Windows 10 バージョン1803(April 2018 Update)以降、NTFSの機能によってディレクトリ単位で大文字・小文字の区別を有効化できるようになりました。本記事では、この属性の有効化・無効化の手順と、現在の状態を確認する方法を解説します。
フォルダの大文字・小文字区別属性を有効にする
この機能はWindows 11およびWindows 10で利用できます。Microsoftは、フォルダ単位でファイルやフォルダを大文字・小文字を区別して扱えるようにする新しいNTFSの仕組みを導入しました。
簡単に言えば、この設定を有効にすれば冒頭のようなエラーは表示されなくなり、同じ場所に File.txt、file.txt、FILE.txt、FilE.txt などの名前を持つファイルやフォルダを保存できるようになります。設定の変更には、Windows標準搭載のコマンドラインツール fsutil.exe を使用し、管理者権限が必要です。
1. フォルダの属性状態を確認する
まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。Win + X キーを押すか、スタートボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」(Windows 10の場合は「コマンドプロンプト(管理者)」)を選択してください。UAC(ユーザーアカウント制御)の画面が表示されたら「はい」をクリックします。
続いて、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
fsutil.exe file queryCaseSensitiveInfo "<PATH>"
<PATH> の部分は、確認したいフォルダの実際のパスに置き換えてください。
コマンドを実行すると、指定したフォルダで大文字・小文字を区別する属性が現在有効か無効かが表示されます。
2. 属性を有効にする
同じく管理者権限のコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
fsutil.exe file setCaseSensitiveInfo "<PATH>" enable
<PATH> を対象フォルダの実際のパスに置き換えるのを忘れないでください。
これにより、指定したフォルダで大文字・小文字を区別する属性が有効になります。以降、そのフォルダ内では「Sample.txt」と「sample.txt」などを別々のファイルとして扱えるようになります。
3. 属性を無効にする
元の状態に戻したい場合は、管理者権限のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
fsutil.exe file setCaseSensitiveInfo "<PATH>" disable
これで、指定したフォルダの大文字・小文字を区別する属性が無効になります。
なお、この属性は個々のフォルダに対して適用されるものです。親フォルダを有効にしても、その中にある子フォルダまでは自動的に切り替わらないため、必要に応じて各フォルダごとに設定してください。
それでは、快適なPCライフをお過ごしください!
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