Windows 11/10でシステムプロセス(ntoskrnl.exe)のディスク・CPU使用率が高くなる原因と6つの対処法
システムプロセスは、カーネルモードでのみ実行されるスレッドをホストする特殊なプロセスです。関連ファイル名はntoskrnl.exeで、C:\Windows\System32\フォルダーに格納されています。このプロセスは、ハードウェア抽象化、プロセス管理、メモリ管理など、さまざまな重要なシステムサービスを担当しています。
ときどき、システムプロセスが数分間だけ高いディスク使用率やCPU使用率を示すことがあります。これは一時的な現象であり、心配する必要はありません。しかし、同じ状態が頻繁に続くようであれば、いくつかの点を確認・対処する必要があります。
システムプロセス(ntoskrnl.exe)のディスク・CPU使用率が高い場合の対処法

Windows 10デバイスのパフォーマンスが変化する要因はさまざまです。最近適用した更新プログラムや、デバイスドライバーのバージョン変更などが挙げられます。以下の解決策を順番に試して、問題の改善を目指しましょう。
- 古いドライバーを更新するか、以前のバージョンへロールバックする
- シャットダウン時にページファイルをクリアする
- 省電力プランを使用しない
- SysInternals Process Explorerを使用する
- アイドルタスクを無効にする
- Windowsイベントトレーシング(ETW)でCPUサンプリングデータを取得する
それでは、各解決策を詳しく見ていきましょう。
1] 古いドライバーを更新するか、以前のバージョンへロールバックする
ドライバーとは、マザーボードに接続された個々のデバイスを制御するプログラムのことです。常に最新の状態に保つことで、CPU使用率の上昇を引き起こす互換性の問題やバグを解消できる可能性があります。逆に、新しいドライバー更新がPCの正常な動作に干渉し、ディスクやCPU使用率の高騰を招いている場合は、以前のバージョンへロールバックすることを検討してください。
2] シャットダウン時にページファイルをクリアする
レジストリエディターを開き、以下のパスへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
Memory Managementフォルダーを見つけてください。
次に、ClearPageFileAtShutDownを右クリックし、修正(Modify)を選択します。

表示されるDWORD値の編集画面で、ClearPageFileAtShutDownの値を「0」から「1」に変更し、OKをクリックします。
これにより、シャットダウンのたびにページファイルが自動的にクリアされ、Windows 10におけるメモリ(RAM)使用率の高騰が軽減されます。
3] 省電力プランを使用しない
一部の電源設定では、使用中のデバイスに関係なくCPUの速度が制限(スロットリング)されることがあります。そのため、電源オプションの確認が必要です。検索バーに「電源プランの編集」と入力してEnterキーを押します。開いたら、ウィンドウ上部のアドレスバーにある電源オプションをクリックします。
追加のプランを表示するドロップダウンボタンをクリックし、電源プランを変更します。省電力プランは使わず、「バランス」または「高パフォーマンス」を選択しましょう。
その後、タスクマネージャーを再度開き、CPU使用率が正常なレベルに戻ったかどうかを確認してください。
4] SysInternals Process Explorerを使用する
SysInternalsは、Windows 10で高いCPU使用率を引き起こしているドライバーを特定できる高度なシステムユーティリティです。管理者としてプログラムを実行し、実行中のプロセス一覧からSystemを探します。次に、それを右クリックしてプロパティを選択します。
続いて、スレッド(Threads)タブに切り替えます。カーネルが読み込んだモジュールの一覧をCPU使用率(CPU列)で並べ替えます。Start Address列に表示されているコンポーネントやドライバーの中から高負荷の原因となっているものを特定し、終了させてください。
これにより、トラブルシューティングの手がかりが得られるはずです。
5] アイドルタスクを無効にする
タスクスケジューラを使えば、アイドルタスクを簡単に無効化できます。タスクスケジューラを起動し、Microsoftフォルダーへ移動します。

次に、その下にあるWindowsサブフォルダーを選択します。
MemoryDiagnosticフォルダーを展開し、TaskSchedulerを選択します。右側のペインからRunFullMemoryDiagnosticを選択し、右クリックして無効化を選択すれば、当該プロセスが停止されます。
6] イベントトレーシングでCPUサンプリングデータを取得する
Windowsイベントトレーシング(ETW)を使用すると、カーネルおよびアプリケーションのイベントを一貫性のあるシンプルな方法でキャプチャできます。対象のイベントを記録・表示することで、システムやアプリケーションのパフォーマンス問題を特定・診断できます。その後、適切な対応策に従って異常な動作を修正することが可能です。この方法は、特にIT管理者向けといえるでしょう。
本記事が、システムプロセスによる高負荷問題の解決に役立つことを願っています。
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