ネットワークアダプタに複数のIPアドレスを割り当てる3つの方法【Windows】
IT管理者は、同じネットワークアダプタに対して複数のIPアドレスを設定しなければならない場面にしばしば遭遇します。例えば、1台のサーバーで複数のSSLサイトをホストする場合、複数のIPアドレスを持つことでゲートウェイを経由せずトラフィック交換を高速化したい場合、ファイアウォール対策やスパムフィルターのブラックリスト登録を避けるためにパブリックIPアドレスを使い分けたい場合などが挙げられます。
本記事では、Windowsのネットワークアダプタに複数のIPアドレスを割り当てる3つの方法をわかりやすく解説します。
複数のIPアドレスを割り当てる3つの方法
目的に応じて、以下のいずれかの方法を選択できます。
- ネットワークアダプタの設定(GUI)
- Netshユーティリティ(コマンドライン)
- PowerShell
1. ネットワークアダプタの設定から追加する

手順1: 「設定」>「ネットワークとインターネット」を開き、「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。コンピューター上の物理および仮想ネットワークアダプタの一覧が表示されます。複数のIPアドレスを割り当てたいイーサネットアダプタをダブルクリックし、「プロパティ」ボタンをクリックしてください。
手順2: イーサネットのプロパティ画面で「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」または「TCP/IPv6」を選択し、「プロパティ」をクリックします。「全般」タブで「次のIPアドレスを使う」を選択し、IPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイを入力します。
手順3: 続いて「詳細設定」ボタンをクリックすると、TCP/IPの詳細設定画面が開きます。「追加」ボタンを押すことで、新しいIPアドレスを登録できます。この方法なら、何個でもIPアドレスを追加可能です。さらに、同じ画面から複数のデフォルトゲートウェイやDNSサーバーのIPアドレスを追加することもできます。
設定後、コマンドプロンプトで「ipconfig」コマンドを実行すれば、追加されたすべてのセカンダリIPアドレスが一覧表示されるはずです。
2. Netshコマンドを使う
コマンドプロンプトの操作に慣れている方なら、Netshコマンドを使うほうがはるかに素早く簡単です。
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
netsh int ipv4 add address name="ローカル エリア接続" 192.168.100.100 255.255.255.0 SkipAsSource=True
「SkipAsSource」オプションは、用途に応じて設定できます。Trueに設定した場合、そのIPアドレスはOSによる送信接続(アウトバウンド通信)には使用されなくなります。
3. PowerShellを使ってIPアドレスを追加する
「Win + X」キーを押して管理者権限でPowerShellを開きます。「New-NetIPAddress」コマンドレットを使用してIPアドレスを追加します。実行前に、対象アダプタの名前を必ず確認しておきましょう。
- イーサネットアダプタの一覧を取得する:
Get-NetIPAddress | ft IPAddress, InterfaceAlias, SkipAsSource
- ネットワークアダプタにIPアドレスを割り当てる(ここでは「vEthernet」の場合):
New-NetIPAddress -IPAddress 192.168.100.100 -PrefixLength 24 -InterfaceAlias "vEthernet" -SkipAsSource $True
- SkipAsSourceパラメータを後から変更する:
Get-NetIPAddress 192.168.100.100 | Set-NetIPAddress -SkipAsSource $False
まとめ
複数のIPアドレスの割り当ては、特定の要件がある場合にのみ使われる手法であり、一般の家庭ユーザー向けのものではありません。通常は、アプリケーションやサーバー運用のニーズに応じて活用されます。GUI操作が苦手な方はNetshやPowerShellを使うことで、作業を効率化できるでしょう。
この記事がお役に立てば幸いです!
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