EFIシステムパーティション(ESP)とは?Windows 11/10での確認・削除・復元方法を徹底解説
WindowsでEFIシステムパーティション(ESP)という言葉を耳にしたり、実際に目にしたりして、その正体や役割が気になったことはありませんか?この記事では、EFIの基本概念から、EFIパーティションの確認方法、中身、そして削除・復元の可否まで、わかりやすく解説します。
EFIシステムパーティション(ESP)とは?
EFIは「Extensible Firmware Interface(拡張ファームウェアインターフェース)」の略称で、EFIシステムパーティション(ESP)とは、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)に準拠したコンピューターシステムが利用する、HDDやSSDなどの記憶装置上に設けられる特別なパーティションのことです。
PCの電源を入れると、UEFIファームウェアがESPに保存されたファイルを読み込み、インストール済みのOSや各種システムユーティリティを起動します。ESPにはブートローダーやカーネルイメージ、デバイスドライバーなど、OSが起動する前に必要となる重要なデータが格納されています。
EFIパーティションは約100MB程度のごく小さな領域で、FAT32形式でフォーマットされています。Windowsの起動に必要なアプリケーションはすべてここに保存されており、コマンド「mountvol /s」を実行することでアクセス可能です。
Windows 11/10でEFIシステムパーティションを確認する方法
EFIパーティションはシステムにとって極めて重要なため、一般ユーザーがエクスプローラーで誤って触れないよう非表示になっています。ここでは、EFIパーティションを確認できる主なツールを3つ紹介します。
- ディスクの管理
- Diskpartツール
- サードパーティ製ディスクツール
これらのツールでEFIパーティションを削除しないよう十分注意してください。万一のトラブルに備え、操作の前に必ずシステムイメージのバックアップを作成しておきましょう。
1. ディスクの管理を使う
「ディスクの管理」は、ディスクの名前変更、サイズ変更、パーティション作成、フォーマットなどを行えるWindows標準の管理ツールです。システムを再起動することなくパーティションを管理でき、パーティションの作成・削除・フォーマット、ドライブ文字の変更、空のMBRディスクのGPTへの変換、新規ディスクの初期化なども行えます。
以下の手順でディスクの管理を開き、EFIパーティションを確認しましょう。

- Windows + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「diskmgmt.msc」と入力してEnterキーを押す
- ディスクの管理が開いたら、「EFI」と表示されているパーティションを探す
2. Diskpartツールを使う
DiskPartはコマンドラインベースのディスクパーティション管理ユーティリティです。仮想ハードディスクを含むドライブ、パーティション、ボリュームを管理でき、PCが認識するHDDやUSBメモリ上のパーティションの作成・削除・変更が可能です。GUIのディスクの管理よりも強力で、技術的な知識を持つユーザーに最適なツールといえます。
Diskpartは必ず管理者権限で開く必要があります。手順は以下の通りです。

- 検索ボックスに「Diskpart」と入力する
- 検索結果に表示された「Diskpart」をクリックして起動する
- 「
list volume」と入力してEnterキーを押す - PC上のすべてのボリューム(パーティション)が表示される
- ラベルが「EFI」、Fsが「FAT32」と表示されているパーティションを探す。非表示マークが付いているのが特徴
3. サードパーティ製ツールを使う
標準ツール以外にも、パーティションやEFIの管理をより快適に行えるサードパーティ製ソフトウェアが多数存在します。ここでは代表的な2つを紹介します。
Paragon Partition Manager
Paragon Partition Managerは無料で利用できるソフトウェアで、ハードドライブの整理や既存パーティションの空き容量確保に役立ちます。パーティションのサイズ変更・移動、誤って削除したパーティションからのデータ復元、パーティションの作成・削除・拡張、ラベル変更、選択したパーティションのエラーチェックと修復など、多彩な機能を備えています。
EFIパーティションを見つける手順は以下の通りです。

- ソフトウェアをダウンロード・インストールして起動する
- すべてのドライブが認識されたら、Windowsがインストールされているプライマリドライブを探す
- ドライブは「システム予約2つ」と「ローカルディスク1つ」の3つの領域に分かれている
- このうち100MBのものを選択し、「プロパティ」をクリック
- 詳細ウィンドウの説明欄に「EFIシステムパーティション」と表示されることを確認
GParted
GPartedは無料のパーティション操作ソフトで、グラフィカルな画面でディスクパーティションを直感的に管理できます。データを失うことなくパーティションのコピーや移動、サイズ変更が可能で、消失・削除したパーティションからのデータ復旧にも対応しています。さらに、新しいOS用の領域作成、ラベル変更、UUIDの設定なども行えます。
GPartedを開くとEFIパーティションを簡単に特定できます。ラベルが表示されない場合は、非表示になっている約100MBのパーティションを探してください。
EFIパーティションは削除してもよい?
明確な理由があり、自分が何をしているのかを完全に理解している場合を除き、EFIパーティションを削除してはいけません。ここにはOSの起動に必要なすべてのブートファイルが保存されており、削除することはOSそのものを消去するのと同じことです。削除を試みてよいのは、ドライブ全体を初期化する場合で、かつ別のドライブに完全なOSが存在するか、同一環境のクローンやバックアップがあるときだけです。
EFIパーティションの中身を確認する方法
EFIはエクスプローラーからは見えないため、「mountvol /s」コマンドを使って、指定したドライブにEFIシステムパーティションをマウントします。その際、他のドライブで未使用のドライブ文字を選択してください。
WindowsでEFIパーティションを削除する方法
ここでは、コマンドラインユーティリティのDiskPartを使ってEFIパーティションを削除する手順を紹介します。
- コマンドプロンプトを管理者として実行する
- 「diskpart」と入力してユーティリティを開始
- 「list disk」コマンドですべてのディスクを表示し、EFIパーティションのあるディスクを特定
- 「select disk #」と入力(#はディスク番号)
- 「list partition」コマンドで選択したディスクのパーティションを表示
- 「種類:システム」と表示されているEFIパーティションを特定
- 「select partition #」と入力
- 最後に「delete partition override」を実行
EFIパーティションを復元する方法
操作ミスでEFIパーティションを誤って削除してしまうこともあります。ここでは、コマンドプロンプトを使ったEFIパーティションの復元手順を段階的に解説します。
- WindowsインストールメディアまたはWindows回復ディスクでPCを起動する
- 以下のコマンドでパーティションを縮小し、未割り当て領域を作成する
- diskpart
- list disk
- select disk #(EFIパーティションを追加したいディスクを選択)
- list partition
- select partition #(縮小したいパーティションを選択)
- shrink desired=100(選択したパーティションを100MB縮小)
- 以下のコマンドでEFIパーティションを作成する
- create partition efi size=100
- format quick fs=fat32
- assign letter=h(未使用の任意のドライブ文字を指定可)
- exit
- 以下のコマンドでWindowsパーティションからブートファイルをEFIパーティションへコピーし、BCDストアを作成する
- bcdboot C:\windows /s H:(CはWindowsのドライブ文字、HはEFIパーティションに割り当てた文字)
- exit
- PCを再起動する
EFIとMBRの違いは?
MBR(Master Boot Record)はやや古い世代のブータブルディスク認識方式で、最大2TBのHDDまでしか対応していません。BIOSはMBRを使用してハードドライブ内の全データ情報を保存します。一方、UEFIはGUIDパーティションテーブル(GPT)を採用しています。MBRはテーブルに32ビットしか使用しないため、物理パーティションは4つまでに制限されます。それに対しUEFIはプラットフォームに依存しないため、より高速な起動時間とコンピューターのフルパフォーマンスを実現できます。
EFIへアップグレードするメリットはある?
EFIファイルは、ESPと呼ばれる特殊なパーティションにハードディスク上へ保存されます。UEFIには独立したドライバーサポートがあり、起動時間の短縮、2TB超のハードドライブパーティションへの対応、1台のドライブに4つ以上のパーティションを作成可能、効率的なシステム・電源管理など、多くの利点があります。したがって、EFIへのアップグレードには十分なメリットがあるといえます。
Windows 11へのアップグレードにEFIベースのパーティションは必要?
はい、必要です。Windows 11はBIOSやレガシー互換モードと互換性がないため、UEFI環境での動作が必須となっています。また、セキュアブートオプションはUEFIベースのコンピューターに関連付けられているため、ユーザーはセキュアブートを有効にする必要があります。
この記事では、EFIパーティションに関する主要なポイントを網羅的に解説しました。EFIパーティションで実行できる基本操作や、類似技術との違いについて理解を深められたでしょうか。万が一のトラブルに備えて必ずデータのバックアップを取り、作業内容を十分に理解した上で操作を行ってください。

-
Windows 10/11で「bootrec /fixboot アクセスが拒否されました」エラーを解決する完全ガイド
コマンドプロンプトを使ってブート関連の問題を修復しようとすると、「bootrec /fixboot アクセスが拒否されました(Access is denied)」というエラーに遭遇することがよくあります。この問題が発生する原因はさまざまですが、多くの場合、ディスクのパーティション構成に関係しています。 また、ブルースクリーンエラー「INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE」が表示されるケースとしては、主に以下の2つが考えられます。 Windowsシステム自体に障害が発生している ディスクへの書き込み中にシステムを強制終了した こうした問題の修復には「bootrec /fixboot
-
Windows 10/11で「システムリソースが不足しています」エラーを修正する5つの方法
新しいユーザーアカウントにログインしようとした瞬間に「Windowsのシステムリソースが不足しています」というメッセージが表示されたことはありませんか?もしそうなら、この記事で紹介する対処法をぜひチェックしてください。これらの方法は、Zoomの音声が途切れる問題とともに「システムリソースが不足していると音質に影響する可能性があります。パフォーマンスを向上させるには、一部のアプリケーションを閉じてみてください。」というエラーメッセージが表示されたユーザーにも有効であることが証明されています。Windows 10/11でシステムリソースが不足する原因と対策ツール手動での修正を試す前に、Advanc