Windows 10で配信最適化キャッシュを最適化する方法|キャッシュサイズと保持期間の変更手順

Windows 10の「配信最適化(Delivery Optimization)」機能は、Windows UpdateやMicrosoft Storeの更新ファイルを、同じローカルネットワーク上やインターネット上の他のPCとの間でアップロード・ダウンロードすることで、更新の取得を高速化する仕組みです。この処理には、自己組織化された分散型キャッシュが利用されています。
デフォルト設定では、配信最適化のキャッシュはCドライブの最大10GBまで使用し、キャッシュファイルは3日間保持されます。もちろん、ドライブの空き容量が少なくなった場合や、Windowsが必要と判断した場合には、キャッシュが自動的に削除され、空き容量が確保されます。また、新しい更新プログラムが配信されれば、キャッシュもそれに合わせて更新されます。
しかし、「キャッシュに使われる容量が多すぎる」「逆にキャッシュの保持期間が短すぎる」と感じる場合は、グループポリシーエディターまたはレジストリエディターを使って、この動作を自由に変更できます。以下で具体的な手順を詳しく解説します。
グループポリシーエディターでキャッシュサイズと保持期間を変更する方法
1. スタートメニューの検索ボックスに「gpedit.msc」と入力し、グループポリシーエディターを開きます。「コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windows コンポーネント → 配信の最適化」へ移動してください。
※なお、グループポリシーエディターはWindows 10 Pro/Enterprise/Educationエディションでのみ利用可能です。Homeエディションをお使いの方は、後述のレジストリ編集の方法をご利用ください。
2. 右側のペインにある「絶対最大キャッシュ サイズ (GB)」ポリシーを探してダブルクリックします。このポリシーでは、キャッシュサイズをGB単位で直接指定できます。Cドライブ全体に対する割合(%)で指定したい場合は、代わりに「最大キャッシュ サイズ (%)」ポリシーをダブルクリックしてください。

3. ポリシーのプロパティ画面で「有効」を選択します。「オプション」セクションに割り当てたい容量を入力し、「適用」ボタンをクリックします。割合で設定する場合は、Cドライブのうち何%をキャッシュに充てるかを計算したうえで値を入力しましょう。

4. 次に、「最大キャッシュ期間 (秒)」ポリシーを探して開きます。

5. 先ほどと同様に「有効」を選択し、「オプション」セクションにキャッシュファイルを保持したい時間を秒単位で入力して、「適用」→「OK」の順にクリックします。たとえば1週間(7日間)保持したい場合は「604800」を入力します。

設定を反映させるには、PCを再起動してください。以降、Windowsはあなたが指定した容量だけをキャッシュに使用するようになり、2つ目のポリシーで設定した期間よりも古いキャッシュファイルは自動的に削除されるようになります。
元の設定に戻したい場合は、両方のポリシーを「無効」または「未構成」に変更して再起動すればOKです。
レジストリエディターで変更する方法(Windows 10 Homeユーザー向け)
Windows 10 Homeユーザーの場合は、レジストリを編集することで同じ変更を行えます。ただし、今回は新しい値を作成する作業が必要になるため、トラブルに備えて作業前に必ずレジストリのバックアップを取っておきましょう。
1. スタートメニューの検索ボックスに「regedit」と入力し、レジストリエディターを開きます。次の場所へ移動してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows
2. 「Windows」キーを右クリックし、「新規 → キー」を選択します。新しいキーの名前を「DeliveryOptimization」にします。すでに同名のキーが存在する場合は、そのまま次のステップへ進んでください。

3. 右側のペインで右クリックし、「新規 → DWORD (32ビット) 値」を選択します。値の名前を「DOAbsoluteMaxCacheSize」にします。この値で、配信最適化が使用できる容量の上限を指定できます。作成した値をダブルクリックしましょう。

4. 最初に行うべき重要な操作は「10進数」を選択することです。そのうえで、割り当てたい容量をGB単位で「値のデータ」欄に入力し、「OK」をクリックします。

5. 再び右クリックして「新規 → DWORD (32ビット) 値」を選択し、今度は名前を「DOMaxCacheAge」にしてEnterキーを押します。

6. 作成した値をダブルクリックし、「10進数」を選択します。「値のデータ」欄に、キャッシュを保持したい日数を秒単位で入力して「OK」をクリックします。たとえば7日間キャッシュを有効にしておきたい場合は「604800」を入力します。

以上で作業は完了です。レジストリエディターを閉じて、PCを再起動すると変更が適用されます。
設定を元に戻したいときは、レジストリから「DOAbsoluteMaxCacheSize」と「DOMaxCacheAge」の2つの値を削除するだけでOKです。
配信最適化の最大キャッシュサイズや保持期間の設定について、上記の方法を試した感想や体験談などがあれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。
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