Windows標準のネットワークユーティリティ4選!Ping・Tracert・Netstat・IPConfigの使い方を徹底解説
他のオペレーティングシステムと同様に、Windowsにもトラブルシューティングや情報収集のために広く活用されている、基本的なコマンドライン型ネットワークユーティリティが標準搭載されています。Ping、Tracert、Netstat、IPConfigといったツールを使えば、追加ソフトウェアをインストールすることなく、ネットワーク接続の管理や監視が行えます。
本記事では、こうしたツールを知らない方や、動作の仕組みがよくわからない方に向けて、それぞれの基本的なWindowsネットワークユーティリティが何をしてくれるのかをわかりやすく解説します。
注意: 本記事で紹介するコマンドは、通常のWindowsコマンドプロンプトからそのまま実行できます。
Ping
Pingコマンドは、送信元コンピュータから指定した宛先コンピュータに到達できるかどうかを確認するために使用します。一般的に、PingはICMPエコー要求パケットをリモートの宛先へ送信し、相手から応答が返ってくれば、そのホストは「稼働している(alive)」と判断されます。
また、pingを実行して応答を受け取った場合には、往復にかかった時間(ラウンドトリップタイム)も確認できます。一方、リモートホストが利用できない場合や、pingパケットに応答しない設定になっている場合は、パケットロスが発生し、「要求がタイムアウトしました(Request Timed Out)」や「宛先ホストに到達できません(Destination Host Unreachable)」といったエラーが表示されます。
最もシンプルなPingコマンドは、次のような形式です。
ping www.google.com
さらに、-n、-f、-aなどのフラグ(オプション)を組み合わせることで、さまざまな結果を得ることができます。主なオプションは以下のとおりです。
- -n:送信するエコー要求の回数を指定します。デフォルトは4回です。
- -w:タイムアウト時間(ミリ秒単位)を調整できます。デフォルトは1,000ミリ秒(1秒)です。
- -l:pingパケットのサイズを調整できます。デフォルトサイズは32バイトです。
- -f:pingパケットに「断片化しない(Don't Fragment)」ビットを設定します。デフォルトでは、pingパケットは断片化が許可されています。

上記のコマンド例では、-tスイッチを付けることで、手動で停止するまで宛先ホストへのpingを継続的に送信できます。なお、宛先にはURLのほかにIPアドレスを直接指定することも可能です。
Tracert
Pingコマンドが「送信元から宛先に到達できるか」を確認するためのものであるのに対し、WindowsのTracertコマンドは、パケットが送信元から指定された宛先までどの経路を通って届くのかを確認するために使用します。
tracertコマンドの優れた点は、通過するすべてのルーター(中継地点)を一覧表示してくれるだけでなく、各ホップごとの所要時間も併せて表示してくれることです。Pingコマンドと同様に、Tracertもネットワーク障害の切り分けなど、トラブルシューティングの場面で大いに役立ちます。
Tracertコマンドの基本的な使い方は、以下のとおりです。
tracert www.google.com

Tracertコマンドのさらに詳しい活用方法については、Microsoftの公式ドキュメントも参考にしてみてください。
Netstat
Netstatは「Network Statistics(ネットワーク統計)」の略称で、ネットワーク上の受信(インバウンド)・送信(アウトバウンド)接続に関する情報をすべて表示できるコマンドです。
デフォルト状態のnetstatコマンドでは、現在開いているすべてのTCP接続の簡易リストが、送信元と宛先のIPアドレスとともに表示されます。たとえば、以下のコマンドを実行すると、Windowsコンピュータ上でアクティブになっているTCP接続をすべて確認できます。
netstat -f

IPConfig
Windows NT以降、Microsoftはipconfigというコマンドを導入しました。これは、Windowsコンピュータのネットワーク情報を表示・管理するために設計されたコマンドです。ここでは、特によく使われるipconfigコマンドをいくつか紹介します。
ipconfig /all

上記のコマンドを実行すると、Windows PCに接続されているすべてのネットワークアダプターの詳細情報(IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバーなど)を確認できます。
ipconfig /flushdns

/flushdnsオプションは、ローカルのDNSキャッシュをクリアするために使用します。キャッシュを削除することで、WindowsがプロバイダーのDNSサーバーから最新のDNSレコードを再取得するようになります。名前解決の不具合が疑われるときに有効です。
ipconfig /release
このコマンドは、アクティブなTCP/IP接続をすべて終了することで、現在使用しているIPアドレスを解放するために使用します。DHCP環境でIPアドレスを再取得したい場合などに役立ちます。
まとめ
本記事で紹介したコマンドラインユーティリティには、無料・有料を問わず多数のGUIアプリケーションが存在しますが、Windowsに標準搭載されたこれらのコマンドだけでも、ネットワーク接続のトラブルシューティングや管理に必要な基本情報は十分に把握できます。
まずは実際にコマンドプロンプトで試してみてください。きっと日々のネットワーク管理がよりスムーズになるはずです。実際に使ってみた感想や体験があれば、ぜひコメント欄で共有してください。
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