GIMPで5分!画像の一部だけを色づけする選択的着色テクニック
画像の中の特定の部分にだけ色を残すと、仕上がりの印象は大きく変わります。PhotoshopやGIMPといった画像編集ソフトを使えば、好きな色だけを目立たせることが可能です。ミュージックビデオや映画『シン・シティ』などで多用されたこの表現手法は、GIMPならほんの数分で再現できます。このガイドでは、2つのレイヤーと基本ツールを使って、サンプル画像の青い部分だけを残し、それ以外をモノクロにする方法を紹介します。
なお、同じ効果を実現する方法は複数あり、それぞれ仕上がりも異なります。ここで紹介するのは、手軽で素早くできる方法の一つです。
適切な画像を選ぶ
美しい仕上がりにするには、もともと鮮やかでクリアな色を持つ画像を選ぶのがポイントです。後から調整することもできますが、最初から色の良い画像を使った方が結果は格段に良くなります。また、作業の一部では手作業で塗り消しを行うため、色を残したい部分は輪郭がはっきりしたシンプルな形であることが望ましいでしょう。よければ、このガイドで使用するサンプル画像をご利用ください。


画像を用意したら、GIMPで開きます。GIMPをお持ちでない場合は、Windows、Linux、Mac向けに公式サイトから無料でダウンロードできます。
レイヤーを複製してモノクロ化
画像を開いたら、レイヤーウィンドウにマウスを移動し、レイヤーの複製をクリックします。


これで同じ内容のレイヤーが2つできました。上のレイヤーが選択されていることを確認して、画像に戻ります。このレイヤーを白黒にするには、色→彩度の低下を選択します。


ダイアログが表示されたら、プレビューにチェックが入っていることを確認し、いくつかのモードを試して一番しっくりくるものを選びましょう。完了すると、レイヤーウィンドウには2つのレイヤーが並び、下のレイヤーだけがカラーになっているはずです。


色を残す部分を作る
ここからが楽しい作業です。仕組みはシンプルで、上の白黒レイヤーの一部を消しゴムで消すことで、下にあるカラーレイヤーを透かせて見せるというものです。プロジェクターの透明フィルムを重ねるようなイメージですね。
※元画像がJPG形式の場合は、もう1ステップ必要です。レイヤーウィンドウで白黒レイヤーを右クリックし、「アルファチャンネルの追加」を選択してください。この項目がグレー表示されている場合は、すでにアルファチャンネルがあるのでそのまま進められます。
次に、ツールボックスから消しゴムツール(ピンクのアイコン)を選ぶか、Shift+Eキーを押します。画面下部のツールオプションで消しゴムの設定を行いましょう。まずは通常の円形ブラシでサイズ7程度から始めるのがおすすめです。ぼかしのあるブラシもこの種の着色には便利ですが、まずは普通の円形で十分です。
まずは目の部分から始めるとよいでしょう。拡大して作業すると細部まで正確に処理できます。表示メニューから拡大するか、Ctrlキーを押しながらマウスホイールを回してズームしてください。十分に拡大したら、色を残したい部分を消しゴムでなぞっていきます。


覚えておきたい代替テクニック
すべての部分を手作業で塗る必要はありません。色を残したい部分が単純な形であれば、矩形選択や楕円選択ツールで範囲を囲み、Deleteキーを押してその部分をレイヤーから削除できます。また、「あいまい選択」ツールも、しきい値を適切に設定すれば非常に役立ちます。
特におすすめなのははさみ選択ツールです。ツールボックスから選ぶか、Iキーを押すと、カーソルがはさみの形に変わります。このツールは、指定した点同士をつなぎながら、その間の形状を自動的にうまく囲もうとしてくれる優れものです。色を残したい物体の輪郭上の好きな場所をクリックして、最初の点を打ちましょう。


囲み終わったら、最初の点をもう一度クリックしてループを閉じ、Enterキーを押すと点の列が通常の選択範囲に変換されます。あとはDeleteキーを押せば、選択範囲内の白黒レイヤーが削除され、下のカラーが現れます。


あとは、作業内容に合ったツールを使い分けながら、色を残したいすべての対象に対して同じ操作を繰り返していきましょう。


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