Windows Vistaでゲームパフォーマンスを最大限に引き出す10のヒントとテクニック
Windows Vistaは数々の便利な機能やアプリケーションを備えた優れたOSですが、ゲームに関しては、そのパフォーマンスがいまだWindows XPに及ばないのが実情でした。理由のひとつは、当時の多くのゲームが新しいDirectX 10技術を採用したVista向けに設計されていなかったこと。もうひとつは、Vistaがバックグラウンドで大量の処理を実行しており、ゲームに割り当てられるリソースを圧迫していたことです。
そこで本記事では、Vista環境でのゲームパフォーマンスを改善するために役立つ、実践的なヒントとテクニックを10個厳選してご紹介します。
1. ハードウェアをアップグレードする
まず基本となるのは、メモリ(RAM)、CPU、グラフィックカードの見直しです。Vistaで快適にゲームを楽しむには、デュアルコアCPU、2GB以上のRAM、そしてDirectX 10対応のグラフィックカードを搭載しておくことをおすすめします。
2. システムの復元を無効化する
Vistaの「システムの復元」は、ファイルのバックアップを作成し、OSがクラッシュした際に復元できる便利な機能です。しかし、その反面、システム全体の速度を大きく低下させる原因にもなります。無効化するには、「スタート → コントロールパネル → システムとメンテナンス → システム」を開き、保護対象となっている各ドライブのチェックを外してください。
3. 休止状態(ハイバネーション)をオフにする
休止状態機能を使わないのであれば、無効化することで約1GBものディスク容量を回収できます。「ファイル名を指定して実行」を開き、以下のコマンドを入力するだけで設定できます。
powercfg -H off
4. Windowsサイドバーを無効化する
サイドバーは見た目が華やかで魅力的な機能ですが、その分多くのシステムリソースを消費します。無効化するには、「コントロールパネル → Windowsサイドバーのプロパティ」を開き、「Windows起動時にサイドバーを開始する」のチェックを解除しましょう。
5. ページファイル(スワップファイル)を別ドライブへ移す
ページファイルとは、後で使用するデータを一時的に保存しておくためのファイルです。物理ドライブを複数持っている場合は、ページファイルを別ドライブに移動することでVistaの動作をある程度高速化できます。ドライブが1台しかない場合でも、パーティションを分割してページファイル専用領域を作れば同様の効果が期待できます。
- 「スタート → コントロールパネル → システムとメンテナンス → システム」を開く
- 左上の「システムの詳細設定」を選択
- 「詳細設定」タブが表示されていることを確認
- パフォーマンス欄の「設定」をクリック
- 「詳細設定」タブをクリック
- 仮想メモリ欄の「変更」をクリック
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す
- スワップ用に使いたいパーティションを選択し、「カスタムサイズ」を選んでサイズを指定する。推奨値はRAM容量の約2.5倍。初期サイズと最大サイズを同じ値に設定して固定サイズにすると、より安定して動作します
- 次にシステムドライブ(Cドライブなど)を選択し、「ページングファイルなし」にチェックを入れて「設定」をクリック。これにより、Vistaがシステムドライブ上にページファイルを作成するのを防げます
- PCを再起動して完了
6. 3Dサウンド環境を整える
DirectX 10の登場により、ゲーム内でのサウンド処理の仕組みが大きく変わりました。そのため、ハードウェア3Dオーディオ効果を使用するWindows XP向けのゲームでは、音がまったく聞こえないことがあります。この問題を解決するには、Creative社が提供する「ALchemy」というツールが便利です。公式サイトからダウンロードしてインストールすれば、XPゲーム内のDirectSound呼び出しをOpenALに変換し、3Dオーディオのハードウェアサポートをフルに活用できるようになります。
7. インデックス機能をオフにする
Vistaの検索インデックス機能は、ファイルを素早く検索できる便利なツールです。しかし、ゲーム中もバックグラウンドで動作し続け、貴重なリソースを奪ってしまいます。オフにするには、「コントロールパネル → インデックスのオプション」を開き、「変更 → すべての場所を表示」から、インデックス対象から除外したいドライブやフォルダのチェックを外してください。
8. スタートアッププログラムを見直す
起動時に不要なプログラムが読み込まれてシステムリソースを浪費するのを防ぐには、スタートアップ項目の整理が有効です。「ファイル名を指定して実行」に msconfig と入力してシステム構成ユーティリティを開き、「スタートアップ」タブで起動したくないソフトウェアのチェックを解除しましょう。
9. ReadyBoostを活用する
ReadyBoostはVistaの新機能のひとつで、外部のUSBフラッシュメモリをキャッシュとして利用し、よくアクセスされるデータを保存することで動作を高速化します。最大で10倍のパフォーマンス向上が期待できるとも言われています。USB 2.0対応のフラッシュメモリをポートに挿し込むとポップアップウィンドウが表示されるので、「ReadyBoost」タブを開いて「このデバイスを使用する」を選択してください。
10. SuperFetchを無効化する
SuperFetchもVistaの新機能で、空きメモリを活用してアクセス頻度の高いデータを事前にキャッシュする仕組みです。日常用途では有用な機能ですが、ゲームにおいてはむしろ悪影響を及ぼします。ゲームはマップの読み込みやAIの処理などに大量の空きメモリを必要とする一方、SuperFetchは常に空きメモリをデータ保存のために占有し続けるからです。無効化するには、「ファイル名を指定して実行」に services.msc と入力してサービス一覧を開き、「SuperFetch」を停止・無効化に設定してからPCを再起動してください。
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