Windowsのファイルエクスプローラーをもっと便利に!知っておきたい10の簡単設定
ファイルエクスプローラーは、PC上のファイルの管理・表示・起動を担うWindowsの基本アプリです。しかし、長年Windowsを使っていても、実は一度も触れたことのない機能がまだ残っているかもしれません。また、Windows 11に移行したばかりの方なら、ここ数年でインターフェースや機能が大きく変わったことに戸惑うこともあるでしょう。
現在のファイルエクスプローラーには、よく使うフォルダーへ素早くアクセスできる「クイックアクセス」、専用の「共有」ボタン、OneDriveとの連携によるシームレスなファイル同期などが備わっています。さらにMicrosoftはAIアシスタント「Copilot」のサポートも追加しました。本記事では、これらの機能を含む便利なテクニックを10個、Windows 11とWindows 10それぞれの手順とともに紹介します。
1. クイックアクセスをカスタマイズする
Windows 11ではクイックアクセスは「ホーム」セクションに、Windows 10では左ペインの上部に表示されます。このセクションには使用頻度の高いフォルダーが集まるため、自分好みにカスタマイズすると格段に使いやすくなります。
任意のフォルダーをクイックアクセスに追加するには、そのフォルダーを右クリックし、ポップアップメニューから「クイックアクセスにピン留めする」を選択します。フォルダーをクイックアクセス領域へドラッグ&ドロップする方法もあります。ピン留めできるのはローカルフォルダーだけでなく、ネットワークドライブのフォルダーや、OneDrive・Dropboxといったクラウドサービスのフォルダーも可能です。さらに、タスクバーのエクスプローラーアイコンを右クリックすれば、ピン留めしたフォルダーがジャンプメニューに表示されます。
クイックアクセスが気に入らない場合は、フォルダーを右クリックして「クイックアクセスからピン留めを外す」を選べば削除できます。また、よく使うファイルやフォルダーの自動追加機能を無効化することも可能です。自動追加を停止すると、最近使ったファイルは表示されなくなり、よく使うフォルダーも新たには追加されなくなります。
Windows 11の場合、上部の「詳細表示(...)」アイコンをクリックして「オプション」を選びます。Windows 10の場合は、上部の「表示」タブを開き、下矢印のすぐ上にある「オプション」アイコンをクリックします。「全般」タブのプライバシーセクションで「最近使ったファイルを表示する」と「よく使うフォルダーを表示する」のチェックを外します。続いて「エクスプローラーで開く」のドロップダウンメニューを「PC」に変更して「OK」をクリックすれば完了です。
2. ファイル拡張子の表示・非表示を切り替える
拡張子は、ファイルの種類を見分ける重要な手がかりです。たとえば「.docx」ならWord文書、「.jpg」ならJPEG画像、「.pdf」ならAdobe PDFファイルであることを示します。逆に、余計な情報として非表示にしたい場合も簡単に切り替えられます。
Windows 11では、上部の「表示」メニューにマウスを合わせて「表示」を選択します。Windows 10では「表示」タブを開き、リボンの「ファイル名拡張子」にチェックを入れると拡張子が表示され、チェックを外すと隠れます。
3. ライブラリを表示する
Windowsには、よく使うフォルダーをまとめて管理できる「ライブラリ」機能がありますが、初期状態では表示されません。ライブラリを活用したい場合は、まずファイルエクスプローラーに表示されるよう設定しましょう。
Windows 11の場合、「詳細表示(...)」アイコンをクリックして「オプション」→「表示」タブを開きます。項目一覧をスクロールし、「ライブラリを表示する」にチェックを入れて「OK」をクリックします。Windows 10の場合は「表示」タブの「ナビゲーションウィンドウ」アイコンをクリックし、ポップアップメニューから「ライブラリを表示」を選択します。これで、左ペインの下部にライブラリが表示されるようになります。
4. 各種ウィンドウ(ペイン)を活用する
ファイルエクスプローラーには、フォルダーやファイルに関するさまざまな情報を表示する複数のウィンドウ(ペイン)が用意されており、目的に応じてオン・オフを切り替えられます。
まずナビゲーションウィンドウは、ウィンドウ左側にPC内のすべてのドライブとフォルダーを表示し、移動を容易にします。通常は表示しておくのがおすすめですが、他のペインのスペースを広げたい場合は非表示にできます。Windows 11では「表示」メニュー→「表示」から「ナビゲーションウィンドウ」のチェックを外します。Windows 10では「表示」タブの「ナビゲーションウィンドウ」アイコンをクリックし、チェックマークを外してください。再度同じ操作を行えば再表示できます。
プレビューウィンドウを使うと、写真、Word文書、Excelブック、PDFなど、対応するファイルの中身を実際に開かずに確認できます。関連アプリを起動せずにファイルをちらっと見たいときに便利な機能です。Windows 11で有効化するには「表示」メニュー→「表示」→「プレビュー ウィンドウ」にチェックを入れます。以降、ファイルを選択すると右側のペインにプレビューが表示されます。Windows 10では「表示」タブから「プレビュー ウィンドウ」を選択してください。
詳細ウィンドウは、個々のフォルダーやファイルの名前、サイズ、最終更新日時といった主要な情報を表示します。Windows 11では「表示」メニュー→「表示」→「詳細ウィンドウ」にチェックを入れます。なお、プレビューウィンドウと詳細ウィンドウは同時に表示できない点に注意してください。Windows 10では「表示」タブの「詳細ウィンドウ」を選択します。
5. コンテキストメニューを使いこなす
ファイルエクスプローラーでフォルダーやファイルを右クリックすると、選択対象に応じた一連のコマンドが並んだメニューが表示されます。最低限、「切り取り」「コピー」「貼り付け」「削除」「名前の変更」「送る」「共有」「プロパティ」などのコマンドが含まれ、インストール済みアプリがこのメニューに独自のコマンドを追加することもあります。
ただし、コンテキストメニューの悩みどころは、アプリを増やすほど項目が長大化し、ごちゃごちゃしてしまう点です。この問題に対処するため、Windows 11では主要なコマンドのみをアイコン表示に絞り、それ以外を省略するシンプルなデザインに変更されました。完全なメニューを表示するには、ファイルやフォルダーを右クリックした後、「その他のオプションを表示」を選ぶ必要があります。
この一手間が嫌な方は、レジストリを編集して従来型のクラシックメニューを復活させられます。まず、検索アイコンをクリックして「regedit」と入力し、レジストリエディターを起動します。次のフォルダーへ移動してください:HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\CLASSES\CLSID。「CLSID」フォルダーを右クリックして「新規」→「キー」を選択し、新しいキーに{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}という名前を付けます。
続いて、作成したキーを右クリックして「新規」→「キー」を選び、今度は「InprocServer32」という名前を付けます。InprocServer32キーの中にある「(既定)」という値をダブルクリックし、値のデータが空欄になっていることを確認します。ここまで終えたらWindowsを再起動し、ファイルエクスプローラーを開き直してください。何かを右クリックすると、従来のフル版コンテキストメニューが復活しているはずです。元の新しいメニューに戻したい場合は、レジストリエディターを再度開き、作成した{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}キーを削除します。
6. ファイルを圧縮・展開する
ファイルエクスプローラーには、ファイルをzipアーカイブとして圧縮・展開する機能が標準で搭載されています。Windows 10で複数のファイルを圧縮するには、対象ファイルを選択して右クリックし、メニューの「送る」から「圧縮(zip形式)フォルダー」を選択します。zipファイルが作成されるので、必要に応じて名前を変更しましょう。
Windows 11では、ZIP以外の圧縮形式にも対応しています。この機能を使うには、レジストリハックで復活させた旧メニューではなく、新しいコンテキストメニューを使用してください。圧縮したいファイルを選んで右クリックし、メニューの「圧縮先」にカーソルを合わせると、「ZIPファイル」「7zファイル」「TARファイル」の3つの方式が表示されます。「追加オプション」を選べば、形式や圧縮レベルなど詳細な設定も可能です。希望の方式を選択し、生成されたファイルの名前を必要に応じて変更してください。
7. フォルダーやファイルを直接共有する
ファイルエクスプローラーからは、フォルダーやファイルを直接共有できます。対象を右クリックしてポップアップメニューから「共有」を選択すると、共有ウィンドウに共有可能なユーザーやアプリの一覧が表示されます。表示されるアプリは、ファイルの種類やインストール済みのプログラムによって異なります。受け取ってほしい相手やアプリを選択しましょう。
8. 写真や画像を管理する
ファイルエクスプローラーでも、写真などの画像ファイルをある程度操作できます。画像を右クリックして「右に回転」または「左に回転」を選択すれば、画像の向きを変更できます。また、お気に入りの写真を壁紙にしたいときは、右クリックメニューから「デスクトップの背景として設定」を選ぶだけでOKです。
9. ファイルやドキュメントを検索する
ファイルエクスプローラーでは、ファイル名、拡張子、その他の属性を指定して特定のファイルを検索できます。おなじみのワイルドカード文字「?」や「*」を使えば、特定の名前や拡張子を持つファイルを効率よく探すことも可能です。検索するには、探したいファイルが含まれるフォルダーを開き、右上の虫眼鏡アイコン付きの検索ボックスを利用します。
たとえば、タイトルや本文に「business」という単語を含むファイルを探す場合は、検索ボックスにその単語を入力してEnterキーを押します。検索範囲を広げて、特定の種類のファイルだけを抽出することもできます。PNG画像をすべて見つけたいなら、検索ボックスに*.pngと入力するだけです。さらに、検索メニューやリボンには、種類、サイズ、更新日時などのプロパティで検索結果を絞り込む機能も豊富に用意されています。
10. AIアシスタント「Copilot」に相談する
最後に紹介するのは、AIの力を借りてファイル作業を効率化する方法です。Microsoft CopilotはWindows 11とWindows 10の両方に組み込まれており、特定のファイルについて質問できます。試してみるには、ファイルを右クリックして「Copilotに質問」を選択します。Copilotが起動するので、AIにファイルに関する質問を投げかけましょう。たとえば、PDFなどの文書の要約を依頼したり、写真に写っている情景の説明を求めたりすることができます。
Windows 11では、AIをさらに活用できます。画像を右クリックし、ポップアップメニューの「AI操作」にカーソルを合わせてください。「Bingでビジュアル検索」「フォトで背景をぼかす」「フォトでオブジェクトを消去」「ペイントで背景を削除」といったコマンドが表示されます。いずれかを選択すると、対応するアプリが起動し、画像に対してその操作が実行されます。
執筆者について
ランス・ホイットニー(Lance Whitney)/コントリビューター
2016年初頭からPCMagで、チュートリアルやハウツー記事などコンシューマーテクノロジー関連の記事を執筆しています。PCMag以外にもCNET、ZDNet、TechRepublic、Macworld、PC World、Time、US News & World Report、AARP Magazineなど多数の媒体でニュースやチュートリアルを執筆し、CNETでは東海岸担当記者として7年間速報を担当していました。Wiley & Sonsから『Windows 8: Five Minutes at a Time』『Teach Yourself Visually LinkedIn』の2冊の著書もあります。長年にわたりWindows、OfficeなどMicrosoft製品を使いこなし、Macにも精通しています。iOS、iPadOS、watchOS、Androidなどモバイル環境にも幅広く対応し、近年はAI関連の執筆活動も多いのが特徴です。
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